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【ボイトレ・脳トレ・シニアライフ】第8話


N♠「今回は丹田呼吸をいじってみよう。
丹田呼吸が分かると、肉体的にも精神的にも落ち着いた安定感に満たされるので、生きてる間に身に着けちゃおうね。後悔の無い充実した人生を全うできるぞ!その分、難しさレベルが1段階アップするからその積りでね。」

B♡「丹田って、耳にした事あるけど今一分らないわ。たしか、へそ下三寸の事よね。」

N♠「そうそう。もっと正確に言うと、臍下(せいか)丹田は、へそ・肛門・背骨を結んだ点なんだ。どのパーツもボイトレでは繰り返し出てくるパーツだよね。
この3パーツ合流の一点が腹部の中心点となる。身体の全てのエネルギーがこの一点にあつまる。ボイトレでは、この一点が息の出入口となる。ここで少し複雑化するのは、左右2分割の腹筋それぞれに、肺に相当する呼吸装置を入れ込まなければならない事だ。
2つの疑似肺が内在する腹部で呼吸をすると、左右の肉片で挟まれた縦のスキマは、声帯のスキマと全く同じ動作をするから、声帯を直接意識するよりも、はるかに大きなパワーを引き出すことが可能となる。」

B♡「段々腹式呼吸が呑み込めてきたわ。声は、下っ腹だけでかなりの部分が出せるって事よね。大仏さんのお腹、見学する時は耳をすまして、風の流れの囁きを聞き取って見るわ。」

N♠「体内の息の流れを聞いた事ないと思うけど、台風並みの風が吹いてるかもよ。体内では、そよ風ではなく物凄く速い風が、ごうごうと、うなりを立てて居るから、そのお陰で安定した発声が生まれるんだ。」

B♡「お腹の中の風って滅茶苦茶、速いんだ。そうすると、スキマを通る風に触れる筋肉膜は、ブルブル震えるわね。その振動が声に変わるって事なのね。」

N♠「ついでに、大仏様の幻の丹田も見つけるんだぞ。丹田は実数ではなく、虚数だと思った方が、分かり易いかもね。何故なら筋力運動が少しでもはいると、丹田は消えてしまう。完全な脱力自然体の中にしか、現れない聖域が丹田だ。
大仏様は自然体の仏様だから、当然丹田が同居している。但し、人の目では見る事は出来ない。そんな虚数丹田は心の目で見るしかないぞ。」

B♡「私この年まで、心の目を意識した事無いわ。心を入れ替えて、丹田君見つける迄、丹田君とかくれんぼ遊びして、見っけてやるんだ。」

【数学好きの方の為の数学ボイトレコーナー】
丹田は心の領域です。筋力を排除した時に初めて自覚出来ます。
数学は、いとも簡単に、心領域の難解さを図解してくれます。例えば、左右の疑似肺からなる腹部は、左右の球の接点が、ほぼ丹田に相当します。この接点にXYZ軸をセットすると、XYZ軸の交差点が丹田となり、腹部の特異点となります。
特異点を如何に使い切るかはボイトレの担当ですね。息の流れを虚数に変換すると、図解を絡ませながらボイトレの世界へなびかせてくれます。

複素数グラフから得る効果は想像以上にボイトレの後押しをしてくれます。


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