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【ボイトレ・脳トレ・シニアライフ】第4話


N♠「りんごが落ちるのを見て、ニュートンは、重力の仕組みに係わる運動方程式・微分積分法・・・を見事に解明した事は、とても有名だよね。Bincoが登り階段を嫌がるのも、ニュートンのせいだからね。」

B♡「えっ、ニュートン先生を背負って階段を登ってる訳ね。しんどいはずだわ。少しチップはずんで、乗っからないでよって言って見ようかしら。」

N♠「お前、発想がギャグってるね。そういう事なら、年齢補正ハンディが方程式に入って居たら、少しは楽できたかもな。でもね、ニュートン先生が乗っかってくれてるお陰で健康ライフ楽しんで居られるからな。
今回は、リンゴをネタにボイトレに迫って見よう。
先ず、真っ赤に熟れたリンゴが枝にぶら下がっている光景を思い描いてみようか。此処からが、ボイトレのスタートだ。」

B♡「リンゴのヘタが付いてる部分って、ポッコリ凹んでるわよね。どうしてかしら?」


N♠「たわわに実ったリンゴの実は、かなりの重さがあるよね。地球の中心から引っ張られる引力に引かれて落下しないためには、リンゴ君のヘタは枝にしがみ付く宿命があるよ。多少の風にも耐えなければいけない。クボミによって実の方も、補強の努力しているぞ。」

B♡「そんなに努力してるのに、台風で落ちてしまうのは、かわいそうね。リンゴって、ヘタの反対側も少し窪んでるわね。」

N♠「それも、ぶら下がるための補強の一環だと思われるが、もう一つ考えられるのは呼吸の出入口とみなせるよ。リンゴも酸素を吐いて、炭酸ガスを吸収する呼吸装置が備わっているからね。
リンゴも、人の身体も呼吸軸は中心点を上下に貫いている。ボイトレ軸をリンゴに学べば、とても分り易くなるぞ。」

B♡「そう言えば歌う時、頭のテッペンとお尻の辺り意識してるかもね。木の枝にぶら下がってるリンゴ君は、脱力自然体の模範生なのね。」

N♠「Bincoの骨格(背骨・骨盤・脚・足指)がリンゴの、木や根っこだとすると、頭蓋骨が小枝・ヘタに相当するぞ。リンゴの実は、Bincoの胴体に相当する。ぶら下がっている胴体の中心点が、全体重の中心点となるから、重力はこの一点が代表して地球の中心点に引っ張られるぞ。この一点は、頭蓋骨にぶら下がっている背骨のどこかにある。当然「下向き」に働くよ!


B♡「この中心の一点は自分で見つけるしかないのね。私、まだぼんやりしてるわね。」

N♠「この一点が、設定出来るようになると、筋肉系(実数エリア)の脱力が、かなりやり易くなるよ。一方呼吸の中心点も、重力点と全く同じ一点である事が、ボイトレをすれば、分かって来る。
呼吸系(虚数エリア)の中心点は、地球成層圏の外側にある真空力に引かれるから、必ず「上向き」に働くよ!人が永眠すると、魂が天に昇るのは、大いに納得できるよね。
この中心点にかかる、上下の力の方向(ベクトル)を意識できるようになるとボイトレは飛躍すると思うよ。
ボイトレに慣れてくると、上下から綱引きされた中心点が、オーケストラの指揮台となる。さすがのニュートン先生も真空に引き込まれる虚数糸には思いが及ばなかったんじゃないかな?
虚数に関しては数学者オイラー先生等がカバーしてくれているんだ。魂の軽さしか無い「虚数君」が、重力で武装した「実数君」を操るドラマの中では、操り人形劇が似合っている。」

B♡「リンゴって、何気に食べていたけど、これからは丁寧に皮むきして食べさせて頂くわね。」

N♠「リンゴの皮むきは、出来る限り薄く、細く、長く仕上げて欲しいな。途中、息継ぎで手を止めてもいいが、皮は最後まで繋がっているのがボイトレの流儀だぞ。
それから丸いリンゴをカットする時、ボイトレ風味に仕上げたいのなら、縦・横・水平の3回センターカットを試して欲しいね。8分割されて出来たスキマが、息の通り道となり息(虚数)の行動パターンが見えて来るかもね。次の第5話で詳しく話し合ってみような。」


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