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R5行政書士試験受験の振り返り⑤

行政書士試験は、士業の資格試験の中では比較的簡単な試験だといわれています。また、資格試験の内容も実務に基づいたものというよりは、基礎的な法律知識を幅広く学ぶものとなっています。
これは業務の内容が幅広く、特化した法律を学ばせにくいというのもあるのかなと思っています。そのため、広く浅い法律知識を問われるのだと思います。

私が行政書士試験の受験を決めたのも、法務部(仮名)への異動にあたって、基礎的な法律知識を学ぶために適していると感じたからでもあります。

ですが、「簡単」「基礎知識を幅広く」とはいっても、行政書士試験は独占業務のある士業の資格試験。
そう簡単に合格できるものでもありません。

今回は、行政書士試験を受験するにあたって、私が行った取り組みについて紹介したいと思います。
※過去の記事内容と重複する内容もあるかもしれません。

1.朝方の生活にシフトした

行政書士試験を受けるにあたって、先ず考えたのは学習時間の捻出です。
私は基本的に月曜日~金曜日は会社員をしています。今まで通りの生活を送っていたら、行政書士県に合格可能な平均学習時間といわれている1000時間を到達することはできません。

そこで、朝方の生活にシフトすることにしました。

朝5時~5時半頃に起床して、ひと通りの朝の準備を済ませた後に、学習時間を1~2時間程度とるようにしていました。
これは特に夏頃までの期間は上手くいった方法です。講義をひたすら視聴しているときや、記述の論点ノートをまとめるときは、朝の静かな時間が大変役立ちました。

春~夏にかけては、日の出の時間が早いので早朝でも目覚めやすいのでおすすめの方法です。しかし、秋~本試験前の時期は、日の出時間が徐々に遅くなります。朝起きるのがかなり辛くなって、起きられないことも多々ありました。

光で起こしてくれる目覚ましなどを活用したら、少し改善できたかもしれないなと思います。

本試験が終わった後は、朝方シフト生活は完全に崩れてしまいましたが、最近復活させたいなと思っています。
この記事を書いているのもそうですが、集中して何かに取り組んだり、学習したりするために、昼間は時間を捻出するのが難しいからです。どうしても仕事や家族、ほかの用事に時間を取られてしまいますよね。
やりたい事があるなら、朝の時間を活用するのが最もストレスフリーなのではないでしょうか。

2.同僚とランチに行かなくなった

平日の昼間は同僚とランチに出ていたのですが、この習慣をなくしました。

学習を始めるまでの間は、ゆるい感じで何となく「昼いく?」と声かけあってランチに出ていたのですが、学習時間の確保を最優先と考えていたので、声をかけられる前に社内のラウンジに移動してしまったり、声をかけられても「今日はコンビニなんだよねー」とか「弁当持ってきたんだよ~」「ダイエット中で~」「仕事が終わらなくて」など、適当に言い訳していくのをやめました。

初めは少し気まずいなと思っていたのですが、少し時間がたてば慣れました。同僚たちも、初めは声をかけてくれていましたが、ランチに行かずに何かしているんだということを察してからは(特に何をしているのか聞かれませんでした)、お声もかからなくなりましたね(笑

ランチは、講義の動画を視聴しながら簡単に15~30分程度で済ませて、残りは学習時間にあてていました。

3.飲みに行かなくなった

勉強を始める前は、週に1~2回は仕事帰りに飲みに行っていました。
しかし行政書士試験を受ける!と決めた以上、中途半端に学習してダラダラするのは嫌だったので、飲みに行くのも控えるようになりました。
(その分、家で飲んだりしたわけですが・・・)

もともとコロナの影響で飲み会自体が自粛されていたこともあり、これはそんなに難しいことではありませんでしたが、たまにお声がかかったりすると断るのが気まずかったです。

ですが、これも何度か断っているうちに「誘ってもいかないんだな」というのを察してもらえるのか、単に付き合いの悪い奴と思われたのか、お声がかからなくなりました。
ちょっと寂しいような気もしましたが、飲みに行ってしまうと、大抵は終電コース。アルコールの影響で翌日もパフォーマンスがかなり落ちます。

残念ながら、目標達成のためには仕方ありません。
ちなみに部署の懇親会にはちゃんと参加していましたよ。そのあたりの必要最低限の参加は、やむを得ないものと割り切って考えていました。

本当は断酒・禁酒ができれば一番よかったのですが、そこまではできなかったですね。
ちなみに、今現在(24年1月)は、何度目かの断酒取り組み中です。
目指せ、ソバーキュリアン(お酒を飲めるけど、飲まない生活を志している人)です。

4.AI問題復習を毎日の習慣にした

通信講座のスタディングには、AI問題復習という機能があります。
これは、学習した内容の演習問題を、忘却曲線に沿った形で何度も繰り返し出題してくれるという機能です。

この機能には大変助けられました。

学習した内容は、そのまま放置しているとすぐに忘れてしまいます。
行政書士試験の学習範囲は、基礎法学・憲法・民法・行政法・商法・会社法・一般知識と幅広く、ほかの科目の学習をしている間でも、以前の科目を復習するのは必須です。

ですが、自分で復習するとなると、復習すべき科目を検討し、演習問題を引っ張り出してくるなど、非常に手間がかかります。
その手間を省いてくれるのが、AI問題復習機能です。

学習した範囲の内容を、毎日出題してくれるので、何はさておいても一番にAI問題復習は解くようにしていました。日によっては70問とか100問とか出てきてしまいますが、その場合は昼や夜までかかって解くこともありました。

私の行政書士試験の学習習慣の基本となったのは、このAI問題復習機能だと思います。感謝しています。

5.論点ノートを作成した

記述対策としては、論点ノートを作成しました。

記述の練習用には、無印良品の5mm方眼学習帳が便利です。
1行あたり15マスなので、記述回答の40文字前後(35文字~45文字)を数えるためには、2行以上3行以内に収めればいいわけですから便利でした。

ノートは記述の練習用に1冊、その模範解答と論点を控えておく論点ノートとして1冊用意しました。
論点ノートには記述の模範解答のほかに、肢別過去問集やウォーク問で何度も間違った内容をメモしておいて、試験前に見直せるようにしました。

模擬試験も本試験もそうですが、試験当日に肢別過去問集やウォーク問などのアウトプットを行うのは脳が疲れてしまうためお勧めできません。
個人的には、試験当日はテキストや論点ノートのようなメモで、ゆるいインプットをする程度が向いていると思います。

6.カフェインレス

早起きをするためには、早寝が必須です。
私は布団に入ってからの寝つきが非常に悪かったため、カフェインレスを試してみようと思い、学習中盤からカフェインレス生活を始めました。

カフェインレス生活を始めてから、寝つきが非常に良くなりました。
布団に入って5分もすれば夢の中です。

どうやら私はカフェインの感受性が高かったようで、カフェインを取らなくしただけで睡眠の質は大幅に向上しました。
(それまで大量に摂取していたのもよくなかったのかもしれません)

もし寝つきが悪いことを気にしているようでしたら、学習期間中だけでもデカフェ生活を送ってみるのもいいかもしれません。
今は、いろいろなカフェでノンカフェインのコーヒーを提供していますよ。

7.朝の筋トレ

もともと健康のためにジム通いをしていたのですが、夜ではなく、朝に通うようにしました。

朝、1~2時間ほど勉強をして、ジムに行って軽く筋トレか有酸素運動をすると、ちょうどいい気分転換にもなります。
体を動かすことは、脳の記憶力にも良い影響を与えるらしいので、おすすめです。

ジムに通わなくても、勉強の前後に軽く体を動かすだけでも効果があるみたいですよ。

8.受験の事を公言しない

今回の行政書士試験を受験することは、周囲に話さないようにしていました。というのも、私はかなり周囲の声を気にしてしまう性格なため、応援してもらったとしても、プレッシャーに感じてしまうだろうなと思ったからです。

逆に「そんな資格役に立つの?」とか「意味ないよ」とかいう意見を聞いて、モチベーションが下がるのも嫌でした。

こっそり隠して受験するというシチュエーションにも萌えていたのかもしれません(笑。

行政書士試験の受験後に、簿記3級を受験したのですが、この時は周囲に公言して受験しました。やはり「簡単だよ」とか「何度も落ちました!」とか「基礎だから誰でも受かる」とか、いろいろと教えてくれる人が多かったです。受験した経験のある人とは、勉強方法や試験内容、結果についての話題で盛り上がることもありました。

資格取得を目指していることを周囲に公言するのは、いろいろな意見を聞けたりサポートしてもらえたりする可能性がある反面、ネガティブな情報が入ってきてしまったり、いろいろと根掘り葉掘り聞かれて時間を取られてしまうことがあります。

ネガティブな情報を『ふ~ん、そうなんだ』と流せないタイプの方は、こっそり受験するのもアリかと思います。
ちなみに、私はネガティブな情報を受け流すのが下手なので、行政書士試験についてはこっそり受験してよかったなと思っています。


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