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自転車への旅、始動します!

ノレル?オープンから一年が過ぎ


みなさんこんにちは!
ノレル?のコーディネーター、寺澤です!

撮影:鈴木穣蔵

ノレル?オープンから早くも一年がすぎ、補助輪はずし教室やメカニック教室、競輪場でのサイクルスマイルから、散走イベント、その他多くの方々に関わっていただきながらイベントやワークショップなどを実施でき、充実した一年だったように思います。

自転車に乗ることだけを目的としない
自転車でしか味わえない旅路を考えてきました

ノレル?と誰かに問いかけ、ノレナイとノレタ!の間を紡ぐように、どちらかというと自転車に乗れない・乗らない勢として、自転車を身近に楽しめるための活動を続けてきた私なのですが、様々な活動の中で様々な自転車に触れてきました。

新舞子ハイツや颯サイクルでクロスバイクやロードバイクを借りてみたり、サイクルスマイルの時にはブレーキを足でかけるタイプのトラックバイクに挑戦してみたり。

いわき平競輪場で行われるサイクルスマイルにて
タンデムロードバイクに挑戦する参加者

パラサイクリングの競技でも使われるタンデムやハンドサイクルに挑戦してみたり。

お客さんから、こんな自転車ないんですか?と聞かれてから調べてノレル?で用意させていただいた体験も合わせて、色んなタイプの自転車があるんだなぁ!ということを実感した一年でもあります。

相談・試乗を経て自分だけの一台に出会える
NORERU?の自転車販売

しかし、かといって、「自分の自転車を持ちたい!」という欲望が刺激されたことがなかったので、これまでもこれからも、イベントに合わせて様々な自転車を借りながら活動していけばいいかなぁ〜、と思っていたのですが、ついにそんな寺澤を突き動かす出来事が起きます。

そう、それは、11月に開催された「BIKE &CAMP KANTO 2022」というイベントに出展させていただいた時のことです。

「BIKE &CAMP KANTO 2022」での出会い

茨城県の霞ケ浦総合公園で開催された


「BIKE &CAMP」というのは、自転車とキャンプをテーマにした「旅イベント」で、このイベントでは、実際にテント泊ができるエリアが点在しており、さまざまなアレンジを施した自転車を持って旅人たちが集まっていました。

「BIKE &CAMP」にぴったりな
出店者さんたちが勢ぞろい


会場には、「自転車×旅×キャンプ」に特化した、マウンテンバイクやグラベルバイク、キャンプ用品を積んでも走りやすい電動自転車、自転車に取り付けるサイクルトレーラーの試乗体験ブースなどがずらり。

自転車で運びやすい軽量テントや
重い荷物でも運びやすいサイクルトレーラーまで

わぁ!と目を輝かしながら時を過ごしていると、自転車にキャンプ用品を積んだお客さんたちがわらわらと集まってきます。それぞれに工夫を凝らしていて、クロスバイクやロードバイクだけでなく、ミニベロや電動自転車にサイクルトレーラーを取り付けて、荷物を運んでいる人もいました。

なかなか見たことのない光景に胸を弾ませながら、これは話を聞きたい!と思った方々とお話しさせていただくと、皆さん、それぞれがそれぞれ、どのような旅を楽しみたいか、どのようなキャンプを楽しみたいかに合わせて、自転車もキャンプ用品も、その組み合わせも選んでいるようでした。

BIKE &CAMP という楽しみ方

自分の実現したい「BIKE &CAMP」にあわせて
自転車もキャンプ用品も選んでいく


「BIKE &CAMP」までの道のりもそれぞれで、自転車と自分は輪行で電車できて、荷物は宅配業者にお願いして営業所止めにしてもらい、そこまで自転車で走って荷物を受け取ってから、「BIKE &CAMP」まで自走してきた、という方がいらっしゃったり。

自分たちは、キャンプを贅沢に体験したい、と思っているので、キャンプ用品はミニマムにしすぎずに、それをしっかり運べるだけの電動自転車とサイクルトレーラーを選んでいる、と話してくれた方もいました。

「自転車」だけでも「キャンプ」だけでもない、それらを掛け合わせて、どんな体験をどのように実現させたいか。パッキングから移動手段の検討までの旅路を、皆さん楽しんでいるようでした。

夜にはそれぞれが、それぞれのキャンプを楽しみ、朝になれば、走り出していく人もいれば、名残惜しそうにイベントに残っている人もいる。

夜にはみんなで焚火を囲む

自転車は、自由だ

この体験を通して、自転車の選び方というのは、ここまで自由に選択できるのだ、ということに大いに感動してしまったこと。

それから、実はわたし、高校の時にワンダーフォーゲル部という、山にみんなで登る部活に入っていたのですが、そのときに使っていた道具やテントの張り方などにある程度知識があり、自転車とキャンプの掛け合わせにゾクゾクしてしまったこと。

早く高く山に登ることよりも
自然の中を歩いていくことが好きだった

そして、この「BIKE &CAMP」という楽しみ方は防災に役に立ちそうな体験をもたらしてくれるんじゃないだろうか、という予感があったこと。

これらがピキーンと寺澤の体内で符号があいまして、ついに!自分の自転車を組み立てたい!という欲望が動き出します。

さあて!動いたからにはじっとしていられない私でして、「BIKE &CAMP」からの帰り道、素敵な自転車ないかしら・・・とゴリゴリネットサーフィン!BIKE &CAMPとか、旅とか、自転車とか、キャンプ自転車、とかなんだかんだ調べたあとで、お!これはかっこいい、、、!というものが見つかります。

それはフカヤ産業のダボス、ネオランドナー、のというものでした。

君に決めた!

DAVOS D-604 ネオランドナー グレー ヘロン グレー(グロスカラー)


かつて、1970年代などに自転車旅が流行った時代に多く利用されていたランドナー。当時フカヤもランドナーを製造しており、サイクリストからも支持を得ていたようです。

そしてフカヤの創業110年にあたる2021年、ランドナーの現代版としての「ネオランドナー」ができます。人気のグラベルバイクとしての楽しみ方や、まさに「BIKE &CAMP」のような楽しみ方もできる自由自在な「ネオランドナー」。私の目にピーン!と来たのは、限定カラーの「グレーヘロングレー」のお色のものでした。

そして調べてたらなんと、フカヤはわたしの地元名古屋の会社じゃないですか!!創業110周年を誇る自転車の会社が名古屋にあるなんて・・・。いろいろな感動が極まり、「君に決めた!」ということで調べると、ネットで取り扱いがあるお店が数店舗見つかります!よし、もう、これにしちゃお!

と思ってみると、ん?

フレームとフォークのセット?ん?どういうこと?

いわゆる「完成車」的な発想しかなかったのですが、こちらのネオランドナーさんは様々な改造が楽しめるように、「フレームとフォークのセット」販売を行っており、つまりは、あとは、自分で組み立ててね!ということ、なのです。

差し色のオレンジが光る


うーむ、困ったなぁ。ぜんっぜんわからないしなぁ。

そうだ、よく考えてみたら。私の周りには、自転車のレジェンドみたいな人たちもたくさんいるし、よし!なんとかなるかな!!

ということで、ネットで販売していたお店に連絡し、押さえてもらうことに。

さあて。とはいえ、自転車どうやって組もう。

と思った時に、ふと思い出したことがありました。

そして、自転車への旅が始まる

フレームビルダーでもある風サイクルの矢吹さん

それは以前、いわき市にある、風サイクルの矢吹さんのところにお邪魔した時のこと。あれやこれやお話しした後で矢吹さんが、

「やっぱりね、寺澤さん、自転車っていうのは自分で組み上げたものは格別なんだよ。自分で組んだもの以外、乗れなくなるような感動があるんだ。だから、自転車を一から組み立てるワークショップをしたくてね。」

と話してくれた時のことを思い出したのです。そうだ!矢吹さんに相談してみよう!ということでおもむろに電話をかけます。

「こんにちは!ノレル?の寺澤なのですが、、、、実は、これこれこういうわけで、自転車を組んでみたいと思いまして、、、」

「なるほど!では年明けだったら時間が取れるので、一度持ってきてください。」

と即答。なんとも!!心強い!!

ということで、ドが100個くらい付く素人の私、寺澤の、自転車への旅が始まりました。

人生山あり谷あり。果たして、自転車は組み上がるのか!

こちらのNoteの記事や、動画でも寺澤の自転車への旅の様子をお届けしていけたらとおもいます。

ではみなさん、また会いましょう!

撮影:鈴木穣蔵
ノレル?コーディネーター 
寺澤亜彩加(てらざわ・あさか)
1995年愛知県名古屋市出身。大学で演劇・舞踊について学び、庭師修行をしながら、在学中より縁のあった、福島県いわき市へ2019年に移住。
ひょんな出会いがきっかけとなり、2021年より日本パラサイクリング連盟の事務局といわき自転車文化発信・交流拠点ノレル?のコーディネート業務に従事する。自転車は永遠の初心者。

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