スピード

　やっぱり、自分は「早い」「速い」が好きだと再確認。

もちろん、ゆったりマイペースという気概を側面的に持ってはいるのだが、それはあくまで自分ひとりが自分だけに鞭を捌ける時のメリハリであって、他者と絡んでチームプレイをするときなどは、むしろ誰からともなく率先的に遡上に品物が出されていくことで、輪郭が作られていく様が楽しくて好きである。

なんでもそうだけど、餅つきのような感覚。チームの中だけで作られていく阿吽の呼吸。独特のリズムで、アイデアを出しやすい環境が自ずと作られているのが好き。手数多く「これやっときました」が飛び交う空間。さらには出したものへのレスポンスやフィードバックも瞬時に返ってくる。それらグルーヴを端的に表すと、冒頭の「早い」「速い」という所感に集約されやすかったりする。

皆が臆せず出すもので次の一手のイメージも仕上がるし、こちらも気軽にたたき台を出せる、それに対して喧々諤々と彫刻を掘るように少しずつ姿が見えてくるフロー。少数精鋭で良い。大人数かつ同じタイプの船頭が揃い過ぎても実現しない微妙なところ。だからこそ、自分が奇跡的な運に恵まれ、数少ないスタンドアローンの集まりの中にいる機会が多いのは幸せなことだと実感する。

　と言うわけで、後回しにしないで今日も自分なりの務めを果たそう。

今日はこんなところで。