キャッシュ・パラダイム

 前月より無駄遣いをしていないと思っていたのに、カードの請求額が前月を超えていた。知らず知らずのうちに、細かい買い物をカードで済ませていたからかも知れない。

その時は少額なので大丈夫と思いつつも、日を重ねると案外積もっていたようで、改めて「チリも積もれば山となる」をリアルに体感した。

現金払いとは違いカードは「利用明細書」としてまとめてレシートにしてくれるから、流れの可視化とともに後々の整理には役に立つ。眺めてみて思うのは、自分が意識していないくらい頻繁に、立ち寄ったスーパーやコンビニで物を買っていたということ。

実際に現金が財布から出ていくのと、立て替え払いとして見た目に変化がないとでは、支払い時に感じる印象も違う。出ていく際、何となく感じる痛み(代わりにもらう豊かさ…といった啓発的なことは置いといて)も軽微で済んだりする。それの繰り返しが、今回の利用明細に如実に現れた形だ。

Amazon でポチるのとも感覚が違い、同じ行為なのに何となく精神的な抵抗感が違ってくるのは何なのだろう。

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 こんな風に書いてはいるが、僕個人としては現金よりカード推奨派だ。こういった風潮の時期、できるだけ非接触で完結させたいし、防犯上、現金をむやみやたらと持ち歩きたくもない。

こうした際、思考のベクトルをどこに置いているかで、どちらが自分にとって精神的なメリットを感じるかが変わってくる。

あとでまとまった額の請求が来ているから「うっ」となっているのであって、実際のキャッシュフローとしては、おそらくそう変わらない。確かに請求額としては見た目多いも、現金のやりとりがそのぶん少ないのだから、実際はドローだったりするものなのだ。

捉え方をどのように変えていくか。どのように目を慣らすか。

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 今後は非接触決済が増えていくことになるだろう。

数年前に比べると、カードや電子マネーを利用できる店舗もぐっと増えたし、「マイナポイント」施策など、日本もようやっと重い腰を上げて来た感じだ。高速道路も、2025〜30年までの「ETC 専用化」を本格的に検討し出していたりと、徐々に新しい生活様式を定着させてていく模様。

今はちょうど狭間の時期。今はこんな感じだけど、「財布の中身」の概念が自分の中で根こそぎ変わるのも、そう遠くない未来のような気がする。

今日はこんなところで。

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