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たまに覗く夢占い、スイッチを替えるプラシーボ

 気持ちがどうも塞ぎ込みがちになるサイクルを迎えているようだ。

僕はあまり普段気圧というものに左右をされるタイプではないが、ここ数日は何故か常に負の妄想が頭に浮かんでしまい、いくら考えないようにしても、すぐに払拭できないサイクルに陥ってしまっている。

そんな時はもう、素直に降参するしかない。変に前向きになる事を意識したって、気持ちに「無理をする」という負荷をかけているから、揺り戻しの方が怖い。流れに任せよう。

 夢にも顕著にそれはあらわれる。

 真昼の建築現場に僕は立っている。

ふと空を見上げると、手の届くくらい低い位置に巨大な真四角の月が浮かんでおり、何故かそこに三日月の影が刻み込まれている。月自体に、月の影が刻み込まれているような形だ。

月食とも何とも言えない不気味な模様を呈しており、目の前にあるのが果たして月なのか、月とは別の何かなのか判らない。でも、夢の中では「月」と認定した形で話が進んでいく。

 さらに右手を見ると、そこには花王のマークを超リアルにしたような「顔のついた三日月」が大型のクレーンで吊られており、こちらをじっと睨むように見つめている。一見オブジェのようだが、どうやら表情が多少揺らぐ事から彼は生きている。クレーンの線が切れて落ちてしまうと、三日月に押し潰され、僕はひとたまりもない状態だ。

おそらく四角い月に映っている三日月の影は、この巨大な彼を投影したものなのだろう。

その後の話も夢特有の奇妙な展開でいちいち心を惑わされるのだが、とりわけ「四角い月」と「顔のある三日月」が大きく印象に残った。

 初めてといってもいいかも知れないが、目が覚めてスマホを開き、夢占いのようなサイトを覗いてみた。
どうやら月が二個以上出てくる夢は、「運気の上昇」を意味しているとの事。あと、月が落ちてくる夢は「悩みからの解放」を意味しているとの事だった。形についてはデフォルトの満月、半月、三日月くらいで、残念ながら四角い月や顔のある月のような、"異形の月" に対しては何も言及されていなかった。

ざっくりした内容だなぁと苦笑いしつつも、少しだけ気分が楽になった。
言葉で割り切れない気持ちの時は、言葉で割り切れない気持ちをそのまま認め、たまには占いの持つ肯定的なプラシーボに身を委ねてしまうのも良いのかも知れない。

 スピッツの『うめぼし』に出てくる歌詞「星占いですべて片付けたい」を口ずさみつつ、今日も一日楽しんでいこう。

今日はこんなところで。

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