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水かき

 気持ちというものは本当にすぐに移ろうものだ。

「泣いたカラスがもう笑う」ということわざ通り、少し前まで非常に落ち込んでいたことが、ふとしたことがきっかけでとたんに前向きな気持ちになれたりする。

具体的なスイッチはその都度違っていても、ある程度その問題から目を背けずにちゃんと心の中で受け止めると(僕の場合はすぐにどこかに書いたりとかく出力する)と、いつの間にか「どうしよう」から「じゃあ何をしよう」という思考に切り替わることが多い。

このサイクルに慣れてくると、決めたものの実現可能かどうか一時的に迷いが生じ、襲ってくる漫然とした不安に対しても、一定の傾向と対策が生まれてくるもの。何かが足りないと感じるのであれば、それを埋めるために現状なにが最善なのだろうか、という工夫の思考にスライドできる。

傾向と対策が頭に浮かぶラインまで現状復帰できたら、ノイズなくそれをただ遂行するのみ、動くのみ、となる。

 何か目的をもったうえで、そのことに対する不安を抱えてしまったとき「なるようになる」思考は、確かにある時点からは必要だが、しょっぱなから無策を肯定し降参するその姿勢は正直悪手だと思っている。以前も書いたが、「天命を待つ」のはあくまで「人事を尽くして」から臨みたい。

とはいえ、気分はいずれ回復するのだ、という前提を持っていると、そうした不安が頭をよぎったとしても、ある程度安心していられたりする。


 気持ちの移ろいをちゃんと楽しむために、水面下で水かきをする感覚を忘れたくないな。

今日はこんなところで。

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