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キャンプ道具と書類の収納棚をDIYした話

最近、キャンプにハマってまして。おかげで道具が増えて、置くスペースがなくなって、大変なことになってました。

そこで目をつけたのが、仕事場の一部を持て余していた壁。ほとんど物置きと化していて、なんとかしたいと思っていたところでした。


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そこでこのスペースに合う収納ラックを求めて、色んな家具屋さんをまわったり、ぐりぐりネット検索してみました。しかしサイズ・デザインともに「これ!」ってものが見つからず。

「だったら自分で作ればいいのでは」

というわけで、実際に作ってみました。DIYのS級ライセンス保持者(Sは素人のS)なのですが、とてもいいものができてしまったかもしれません。


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そこでこの収納棚を作るにあたり、何を準備し、どのように作ったのか、簡単なレシピをご紹介したいと思います。あくまで素人級ですので、温かい目でご覧ください。


書いてみた設計図


まずは頭の中に描いたイメージを紙に書き起こしてみました。


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重くてかさばるキャンプ道具は下段にまとめ、中央は仕事で使う書類と文具やガジェット類。最上段は地震で落ちてきても怪我しない寝袋を置くことにしました。


用意したもの


ホームセンターで木材やパーツを買いました。足りないものは一部ネットで購入しました。

もともと余っていた有孔ボードを加えて、用意したのがこちら。

【2x4材】 3本
【2x4アジャスター】 3個
【ガチャ柱】 6本(90cm)
【棚受】 12個(25cm幅 / 左右含め)
【棚板】 4枚(パイン集成材)
【ネジ】 36本
【有孔ボード】 2枚
【道具】ドライバー、電動ドリル、メジャー、ノコギリ、紙やすり、木槌


1.柱を立てる


今回の収納棚の基礎となる柱は「2x4」の木材にしました。2x4はツーバイフォーと読むのですが、ホームセンターで必ず売っている安価な規格の木材です。


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このホームセンターでは1本598円(税抜)


もともとは厚みが3.8cmのツーバイ材ではなく、その半分1.9cmのワンバイ材でもいいかなと思っていたのですが、やはり柱としての強度を考えてツーバイ材にしました。

ホームセンターのカットサービス(1カット30円)を利用して、部屋の天井高から7.5cm短くカットしてもらったのですが(なぜ7.5cmなのかは後ほど)、部屋で測ったときにメジャーの目盛りを読み間違えていたようで、予定よりも長かったです。

なので結局、自分で最適サイズにノコギリでカットしました。3本切るのに小一時間かかってしまった。


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ギコギコギコ


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きれいにカットできました


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一応、紙やすりでカット面をこすっておきました


ようやく柱の準備ができたので、位置を決めて部屋の中に立てていきます。

その際、柱の上下を突っ張って固定できる「アジャスター」と呼ばれるパーツを利用します。

今回、利用したのはLABRICOのもの。


他にもプラスチック製のものや、同じくプラ製で耐荷重が強化されたバージョンなどもありますが、どうしても「黒のアイアン」にこだわりたかったので、これにしました。


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木に固定するネジ付き


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中央の棒を回して天井に突っ張る


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こんな感じで、計3本


天井高より7.5cm短い木材を用意する理由は、このアジャスターを取りつける幅を確保するため。

使用するアジャスターによって「何センチ分確保するか」が変わってくるので、ほかのアジャスターを使いたい場合はパッケージ等をよく読んでみてください。

LABRICO以外だと、バネの力で突っ張る「ディアウォール」や、ジャッキ式の「ウォリスト」などがあります。


2.ガチャ柱を取りつける


棚の高さを自由に変えられる、通称「ガチャ柱」と呼ばれる素晴らしいパーツがあります。

等間隔に穴があいていて、そこに棚を受ける金具を引っかける仕組みで「棚柱」とか「チャンネルサポート」とも呼ばれています。


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ホームセンターに行けば白やクローム(シルバー)はたいてい見つかりますが、黒はあまり置いていないかもしれません。今回、行ったお店にはたまたま置いてあったのでラッキーでした。

もちろんネットでも手に入ります。

※上記にアクセスすると黒を選べます
※モノタロウの方が安価で入手できます(2020.9.20時点)
 https://www.monotaro.com/g/03042004/


このガチャ柱を先ほど突っ張って立てた柱に、付属のネジで取りつけます。

一応、柱の幅に対して中央に鉛筆で目印をつけて、ガチャ柱がちょうどセンターに来るように。


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慣れない電動ドリルで手首が痛い


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柱同士の間隔が等しくないのはお目こぼしを


ガチャ柱は短いものから長いものまで揃っているのですが、床から天井まで届く長さ(240cmくらい)のものはさすがにありませんでした。

というか、床付近と天井付近にはそもそも必要ありませんので、90cmの長さのもの2本を縦に並べました。

ただし金具や何かでがっちりジョイントできるわけではないので、まっすぐ1本の線になるように慎重に取りつけます。


3.棚受を引っかける


このガチャ柱の穴に、棚受と呼ばれる金具を引っかけます。棚板を支えるための金具です。


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穴に引っかけて、木槌で叩いてがっしり固定


上に載せる棚板の奥行きに合わせて、棚受のサイズもいくつか選べました。今回は25cm幅のものを選びました。

右の柱、左の柱に対してそれぞれ「右用」「左用」があり、必要な数を揃えました。

ちなみにメーカーによっては「中央用」の棚受もあるようです。ですが今回は「黒のガチャ柱と棚受」を優先したかったので、真ん中の柱に対しても右用または左用で代用してます。板を受けとめられれば何とかなるかなと。

そしてここが大事なポイントなのですが、ガチャ柱と棚受は必ず同じメーカーのものじゃないとダメみたいです。

というのも、メーカーによってガチャ柱の穴の間隔や形状が異なるため、棚受が引っかけられなくなるからです。

※今回選んだのは25cm幅
※こちらもモノタロウのほうが安価(2020.9.20時点)
 https://www.monotaro.com/g/03042002/


4.棚板を載せる


棚受の位置が決まったら、いよいよ棚板を載せていきます。

棚板はホームセンターで「パイン集成材」というのを4枚買いました。

木の種類は木目や色合いを見て、好みで選べばよいのですが、重いものを載せることになるので、反りの少ない「集成材」がおすすめみたいです(建築家の友達に教えてもらいました)。

サイズは幅182cm、奥行き25cm、厚さ1.8cmのものを選びました。部屋に対してちょうどいい感じのサイズが売っていたので、カットはしていません。


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角は紙やすりで削ってもいいかも


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別途購入したネジで棚板と棚受を下から固定


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ネジは見えない部分ですが黒にこだわりました


キャンプ道具は重いので最下段に置くとして、棚の高さは「WORKERS'BOX」にぴったり合わせました。


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5.有孔ボードを取りつける


続いて、道具類を引っかけられる有孔ボードを2枚取りつけます。

有孔ボードは別になくてもよいのですが、棚板の数をめいいっぱい増やしてモノをたくさん置くと、柱が重みに耐えられなくなる可能性があります。

それに、棚板とモノでびっしり埋まっていると、とたんに部屋が窮屈に感じます。あえて棚板を設けないスペースがあったほうが、圧迫感がなくて良いかもしれません。(実際に作りながら気づきました)


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2x4材の柱にネジで留めました


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中央の柱は木が見えないよう左右ぴったりに


ちなみに黒の有孔ボードはホームセンターで売ってるかもですが、今回は白の安い有孔ボードに「黒板になるインク」を塗っています。

なので実はチョークで書ける!


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ワ、ワァオ!


以前、仕事で展示会に出展する際に使っていたものが余っていたので、ノコギリでほどよいサイズにカットして再利用しました。


6.完成


こうして3時間ほどかけて完成したのが、こちら。


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最下段にはキャンプで使うイスやテーブル、ガスバーナー、エアマットなど大きくかさばるものをしまいこんでます。そのうち、この段だけ布でもかぶせて目隠しするかもしれません。

下から2段目は「THOR」のコンテナボックスに、同じくキャンプで使うこまごまとした小物をがさーっと入れています。「キャンプ関係はここ」と決めれば「あれどこいった?」と探す時間がなくて快適。



そして下から2段目の右半分と、下から3段目は「WORKERS'BOX」で仕事関係の書類をひとまとめ。


そして有孔ボードのスペースにはお気に入りの文房具、キャンプ道具、ガジェット類をディスプレイするように配置しました。


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とにかく自分の好きなものだけ並べているので、精神衛生上とても良いです。棚板の余ったスペースはカウンターテーブルのようにも使えています。


ちなみに有孔ボードの穴に引っかけて道具を吊るせるフックは、amabroのペグを使ってます。フックにもいくつか種類があり、吊るすアイテムによって使い分けてます。


7.かかった費用


トータルでかかった費用も紹介しておきます。

【2x4材】 1,974円(658円x3)
【2x4アジャスター】 4,884円(1,628円x3)
【ガチャ柱】 3,948円(658円x6)
【棚受】 4,992円(416円x12)
【棚板】 10,032円(2,508円x4)
【ネジ】 648円(108円x6セット)
※有孔ボードとペグはもともと持っていたので含めず

合計:26,478円

ほとんどホームセンターで購入しました。一部ネットで購入したので高くついたものもありますし、逆にネットだったらもっと安く買えたものもありました。差し引きしてもこのくらいの金額ではないでしょうか。

既製品として販売されている収納ラックで同じくらいのサイズのものを求めたら、もっともっと高いお買物になってしまいます。

つぎこむお金を控えめにでき、なおかつ自分好みのサイズや見た目にできるなんて、DIYって最高ですね。


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