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『サウナをつくる スウェーデン式の小屋づくりのすべて』出版されました!

  この11月9日にリーサ・イェルホルム・ルハンコ作『サウナをつくる スウェーデン式小屋づくりのすべて』という本がグラフィック社より出版されました。
 中村冬美と安達七佳が翻訳を担当し、太田由佳里さんというスウェーデンで家具職人をしている方が監修を致しました。また柚井ウルリカさんが、中村と安達のスウェーデン語表現に関する相談に載ってくれました。この本の編集はFermentbooks社の和田義彦さんとグラフィック社の南條 涼子さんがご担当くださいました。皆様に心からの感謝を申し上げます。

  こちらでこの本を少々ご紹介させてください。
  本書の作者、リーサさんはノルウェーで造船技術を学び、その後建築物の修復の技術を身につけ、現在はストックホルムにあるスカンセンという野外博物館で大工兼建築物修復士として働いています。

『サウナをつくる スウェーデン式小屋づくりのすべて』著者のリーサ・イェルホルム・ルハンコさん

   この『サウナをつくる スウェーデン式小屋づくりのすべて』はサウナを基礎から自分で作っちゃおう!という本なので、土台から屋根まで小屋全体の建築法、サウナストーブの据え付け、サウナストーンの選び方までとても丁寧に書いてあります。DIYで自宅にサウナを設置したい人には、ぜひご参考にしていただきたい一冊です。

基礎づくり
床の製作


一部抜粋

   建築物の翻訳をさせていただくのは『あるノルウェーの大工の日記』に続き、2作目でしたが、実際にどのように建材が組み合わせられ、サウナ小屋ができていくかを理解しなければ翻訳ができないことはすぐに予想ができました。ですので文章を読んだだけではわからない部分は、図に描いてこれで合っていますか? と作家さんに確認しながら翻訳作業を進めました。

天井の垂木と板野縁の位置について作者に確認した時の図

  翻訳を始めた当初は、サウナを自作したい人なんて、そんなにいるのかな? と疑問に思ったのですが、サウナが好きで、自分だけのサウナを作ってみたいと思う人は最近かなり増えたみたいですね。

  パンデミックの間に、少人数用のサウナでくつろぐことがブームになったようです。特にソロキャンブームとともに、山の中に個人用のサウナを建てて楽しむ人も多くなったと聞いています。

 有名な方だと、サバンナ高橋さん!

   Netflixで『サ道』が放映されていることもサウナブームに拍車をかけているのかもしれません。私も一気に観たのですが、今すぐにでもサウナに入ってととのいたくなりました!

 スウェーデンでも、自宅にサウナを備える人は多いようで、ストックホルムにはサウナ専門のお店がありました。

本格的なサウナストーブ
サウナのなかで、身体に打ちつけるウィスクも売っています
気持ち良さそうな浴槽も


最後に作家のリーサ・イェルホルム・ルハンコさんから日本の読者へのメッセージを載せますね。

読者の皆様へ
   自分の手で何かを建てる喜びは万国共通です。そしてサウナは世界のどこにあっても人々の生活を豊かにしてくれます。ただし建築には地域それぞれのやり方があり、私がこの本で書いたサウナの建築方法は、スカンジナビアの気候に基づいています。ですからご自分の住む地域に合うように、ところどころ調整する必要があるでしょう。
読者の皆様がこの本を読んで、ハンマーを持ちたいなと思ってくださったら最高に嬉しく思います! リーサ

文責 中村冬美
中村冬美(今井冬美):東海大学北欧文学科を卒業の後、スウェーデンのヴェクシェー大学(現在のリンネ大学)北欧言語学科に留学。主な訳書に『私を置いていかないで』『おうしのアダムがおこりだすと』『あるノルウェーの大工の日記』『海馬を求めて潜水を』『よるくまシュッカ(シリーズ)』『きのこのなぐさめ』など。『よるくまシュッカ』は発売と同時にフジテレビの情報番組、めざましテレビで紹介されカテゴリーランキング1位になる。

Email:fuyumi-n@plum.plala.or.jp


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