見出し画像

嵯峨野ぐらし18 しまじろうって虎だったんだ・・・

 嵐電(らんでん)といえば、嵐山へ行く路面電車にして右京区民の足!
四条大宮から嵐山へ行く嵐山本線と、途中駅の帷子ノ辻(からびらのつじ)から北野天満宮金閣寺の最寄駅である北野白梅町(きたのはくばいちょう)へ向かう北野線の2線からなる鉄道です。
マニアの間では駅名が由緒正しすぎて難しいことで有名です。西院阪急電車の駅は「さいいん」なのに、嵐電の駅は「さい」と読みます。歴史的にはどちらも正しい読み方だし、地元民の発音を字にすると「さいん」なので、この際どっちでもよいのです。蚕ノ社(かいこのやしろ)太秦広隆寺(うずまさこうりゅうじ)有栖川(ありすがわ)車折神社(くるまざきじんじゃ)鹿王院(ろくおういん)御室仁和寺(おむろにんなじ)龍安寺(りょうあんじ)とかは教養がないと読めませんよね。
ふだんは1両編成、朝ラッシュと観光シーズンは2両でのんびりと走る電車ですが、観光シーズンになると渋滞でダイヤが乱れるバスに比べて定時運行だし、嵐電天神川(らんでんてんじんがわ)地下鉄東西線に、撮影所前JR嵯峨野山陰線に、西院四条大宮阪急電車に接続しているのでうまく使えば便利ですよ。
ちなみに、嵐電というのは昔ながらの通称で、会社名は京福電気鉄道株式会社(東証1部上場)です。株式を590株(時価約180万円)買うと1年間乗り放題の株主優待券がもらえるのですが、正直なところもらっても右京区民以外にはほとんどありがたみがないので、これがけっこう金券ショップに出回り・・・ 私を含め、多くの沿線住民はこの優待券をゲットし、嵐電に乗り倒しています。(自転車で行けるところでも嵐電で行くので、めったに自転車に乗らないwww 右京区民あるある)

 そんな嵐電は基本的に観光路線なので、いろいろな企画電車が走っています。コロナ以降はちょっと控え目になってますが、梅のシーズンになると車内にこれでもかというぐらいに梅の造花を飾り付けた「梅まつり電車」が走るし、去年は嵐電不二家がどちらも創業110年だったのを記念にコラボした「ペコちゃん電車」が登場しました。(今年も110年を111年に貼り替えて運行中) 2019年に世界遺産仁和寺観音堂の修理が終わり特別公開されたときに登場した「観音電車」は車体に千手観音像がラッピングされ、車内は天井から千手観音の手が私たちに差し伸べられ、壁に貼られた二十八部衆が私たちを取り囲むといったシュールよりむしろホラーを感じる電車で、マニアの間で騒ぎになりました。
ちなみに、これらの電車は朝ラッシュ時や深夜でも普通に運用されているので、右京区民は早朝から「観音電車」で通勤したり、仕事で残業してへとへとになって深夜に「梅まつり電車」で帰るといった楽しい体験ができます。

画像1

画像2

 そんな嵐電に先日新しい企画電車が登場しました。「しまじろう電車」!
しまじろうが電車になるのは全国でも初めてだそうで、話題になっています。

画像3

画像4

画像5

画像6

ところで、私は「なんで今、しまじろう??」 と不思議に思ったのですが、嵐電の見解は「来年は寅年だから」ということでした。
「えっ? トラ?」 私はしばらく理解できなかったのですが・・・
あっ! しまじろうってトラなんや!!
言われてみれば、トラ以外の何物でもないのですが、ウサギの女の子と仲良く遊ぶ姿や、愛嬌のある笑顔はトラっぽさが感じられません。キャラ的にトラ離れしてます(笑)
私は56歳にして初めて、うちの子たち(3人とも20歳代)が幼い頃から親しんだ、しまじろうトラだということを認識したのですが、これって私だけ?? ではまた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?