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NFTはエンタメを変えるか?

※本記事は関西在住の20代野良起業家が独断と偏見で斜に構えた考えを垂れ流していくだけの記事です。これが絶対正解!みたいな話ではないので、フィクションを読んでる感覚で起業家のナマナマな意見をお楽しみください。

はじめに

こんにちわ!BookBaseという出版プラットフォームを運営しているオタクペンギン(社長)と申します。

2020年(※テック的には2018年とかからあった気がする)くらいから高額な売買が行われたりでかなり話題になったNFTですが、2022年の今もいまだに結構話題にはなってますね。NFTについてはいろんな人がスタンスを明確にしていて、現状は二極化してる感じがします。今が稼ぎ時じゃあ!やれ!やれー!派と触らぬ神に祟り無し派。

そんな話題のNFTがクリエイターの収入源となってエンタメの未来を変えるみたいなことも言われていますが、実際のところどうなんだろうねっていうのを今回は書いてみようと思います。いつものごとく僕が勝手に言ってるだけですので、正解も何もないのでそこはご了承ください。

NFTってなんやねん?

まずはジャブから。ということでNFTの説明です。僕も細かい部分は正直全然わかってるわけではないですが、めちゃ簡単にいうと『ブロックチェーンの技術を使って、電子データの大本の所有権を明確にしたら、唯一のものとして売買できるんじゃね?』みたいな感じです。(※ツッコミどころはあると思いますが、NFTについてはちゃんとした人が一杯解説してると思うのでそういうところの解説を読んでもらうほうがいいと思います)

なにがすごいのかって話はやっぱり電子データっていうものを売買できることですよね。なので、初っ端から話題になってたのは『Twitter開設時の最初のツイート』が売れた!みたいなところでした。

そんなんほしがる人がいるんだなーって思いますよね。まぁ言ってしまえば初版の画像みたいな話なのでファンはほしがるのかもしれません。

というわけで、このNFTができたことで誰でも電子データを売れるようになりました。やったね。これでイラストとかいろんなものが電子のまま販売できるよ!

で、終わればよかったんですが、そうは問屋が卸さず、現状は良くない過熱の仕方をしている気がします。

仮想通貨の次のギャンブルとしてNFT?

NFTについての盛り上がりはずっと見てましたが、盛り上がり方がビットコインのときの盛り上がりと同じ感じだったんですよね。個人的にそれはすごく良くないなと思ってまして。

ビットコインを筆頭にした仮想通貨は、今ではただの投機対象で、いうなれば宝くじみたいなもんですよね。ちょこちょこ通貨としても使えるけど、実際には利便性悪いし、通貨としては落第です。が、それがあれだけ高値で売買されているのは、それだけ売買で儲かるからなわけで。

NFTも今の盛り上がり方はそれと同じな気がします。
なにせ『NFTがすごい!来てる!』っていの一番に言ってる人たちは同じように数年前にビットコインに群がってた投資家ですしね。(※偏見です。ソースはない。けど、たぶん同じだと思う)

盛り上がってるからいいじゃんって話かもしれませんが、あの盛り上がり方って健全じゃないと思うんですね。
まず最初に反応しているのが投資家ですし、話題に昇る理由は革新的だから!ではなく、高額で売買された実績があって、あたかもそこにゴールドラッシュがあるかのように見えるからですよね。

あの盛り上がり方をすると、本来その技術がもたらすはずだった未来が来る前に胡散臭いものとして扱われて終わってしまうのが、本当に良くないと思います。

仮想通貨・NFTがもたらすはずだった未来

本来であれば、仮想通貨やNFTにはそれが作られた目的があったわけです。仮想通貨だと国が発行する通貨を代替して、世界中でシームレスにお金のやりとりができるようにしたり、政治と通貨を切り離すとか。

NFTの場合も同じで、これまでは売ることが難しかった電子データを売買できるようになることで、クリエイターたちが新たなアートを生み出したり、ブロックチェーンで売買の履歴などを辿れたり、データの改竄が行われないようしたりなどなど。

が、これがいきなり『なんかNFTっていうのが儲かるらしい!』っていうだけで先行すると、まず投資家が来て使って、その次にアンテナを張ってた情報商材で稼ぐような人たちが使って、本来使うべきだった人たちがなんか怪しいし、騙された人もいるって聞くからやめとくわ…みたいになって反映せずに終わるってなってしまいます。

これ、本当に冗談ではなく、本来使うべきところに届かないまま悪イメージが付くとか百害あって一利なしです。

さらに問題はこれがまだ過熱真っ只中で、まだまだこれから怪しい話やらわけも分からず使って騒ぎ出す人たちも出てくるのは目に見えてるなって話なんですよね。

NFT騒動の違和感

基本的にこんな感じで盛り上がったときに一番ヤバいのは『自分は価値がわからんけど、盛り上がってるらしいから自分もやろう』です。

今のNFTの最大の違和感が僕はここにあって、『Twitter開設時のツイート』とかが売れるのはまぁわかります。僕もお金持ちなら価値を感じるでしょう。けど、どこの誰が書いたかもしれない文字データとか、イラストが売れていくっていうのは市場原理として正常な動きではなく、明らかに投機的に売り出されて買われていくっていう形でしかないわけです。

このやり方は売られるアートにとっても良くないですし、最後に誰がババを引くかのチキンレースをやってるだけで、何も社会は変わりません。そんなためにNFTなんて技術が作られたわけではないはずです。

大原則ですが、価値と対価のバランスが崩れて良いことってないんです。

価値が高すぎてもいけないし、対価が低すぎてもいけない。

持続的に活動していくためには適正な価値交換が行われていなければ、どこかで必ず破綻します。その破綻が大きければ大きいほど、公的な機関が規制を掛けるなどの最悪のブレーキがかかってしまいます。

そうなるともう二度と来るはずだった未来は来ません。

壮大な新技術を使う前に、やるべきことがある

そして、個人的に忘れてはいけないこととして、NFTを使わなくてもエンタメの未来を変える手段はいくらでもあるっていうことです。これが言われないから、巷で言われる『NFTはクリエイターのたえの技術だから投資するんだ!』みたいな言葉が薄っぺらく聞こえるのではないかと思います。

手前味噌ですが、弊社がやってるBookBaseはこれまでの紙をベースとする出版システムを電子書籍とオンラインで完全に代替するというサービスです。これをやることで、これまで中間に存在した業者が一掃されて、その分出版のリスクも下がって、クリエイターの取り分を増やせる!っていう論理です。

このやり方は成し遂げれば当然エンタメの未来を変えることに繋がりますが、とてつもない新技術を使っているかというと全くそんなことはないわけです。どっちかというとウチが成功するためには技術よりも、如何に既存の出版業界との柵を作らずにいられるポジショニングや、クリエイターの方に共感してもらえるかどうかの方が大事です。

投資家としては、新しい変化があるとそこにお金が集まって儲かるので、仮想通貨の次!NFTの次!とかって今はWeb3!とか言ってるわけですけど、その変遷を見ていてもそこに意志なんぞ無いんだろうなと思います。まぁそんなもんなんですけど、その結果技術が殺されるのは勝手な話だなと思います。

最後に

今回はいつもより分量少なめでしたが、とりあえずNFTを含む『新しい技術が投機的な価値を見い出された結果、その真価を発揮すること無く潰える』みたいな話でした。

ただどっかの誰かが馬鹿をみた、ざまぁ!って話で終わればいいんですが、それで終わらないのが今の社会の難しいところです。

そして、これをどれだけ言ったところでお金を出す人は出すし、そのなかで一時的に稼げた損したの話はまだまだ出てくることでしょう。
その度に規制するべきでは?とかいろんなことが言われて、一時の流行りの技術みたいな立ち位置で終わっていくんじゃなかろうかと思います。

逆に全くの杞憂で、本当にクリエイターの方たちにプラスになる技術となればいいんですが…どうなんでしょうね。

そんなこんなでNFTについての話でした。
もっと突っ込んでいくと、そもそもちゃんとNFTを使ってもらうためにはブロックチェーン自体をもっと概念的に理解しやすくしないと駄目よねみたいな話もあったりしますが、コアすぎて需要ないと思うのでこれで終わりにしておきます。

タイトルのアンサーとしては『有象無象の投機家に負けずにやりきればワンチャンいけるかも。でも厳しいんじゃないかな』という感じです。

クリエイターの方も一度触ってみるというのは全然良いと思いますが、そこに全ベットするみたいなのはもうちょっと様子見られたほうがいいんじゃないかなと思います。

それでは、今日はこんなところで!

いつもどおり書いてる奴に興味ある!って方はTwitterにてDMください!

それでは!!


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