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新型コロナをめぐる新たな動き

ここ1、2週間(今日は6月3日)、アメリカではCOVID 19関連で大きな動きがあっています。昨年のパンデミックの発生時に、陰謀論だと一蹴されてきた新型コロナの研究室流出(人工開発)説がいまや主流となりつつあ流のです。主流メディアや科学者の主張を変えさせた原因は、「2019年の秋頃には、すでに3人の患者がいたことが発覚した」とか、「自然発生説を裏付ける証拠(コウモリから人間へウイルスが感染する際の仲介役となる動物)の特定ができなかった」とか言われていますが、これらが理由で主張を変えたのかを含め、大論争になっています。

背景情報:

研究室流出説は、パンデミック発生時以外にも、たびたび話題に上がることがありましたが、今回のような論争が起きることはありませんでした。それは主流メディアが取り上げないことや、何よりも”コロナの権威”と呼ばれたアンソニー・ファウチ博士をはじめとする科学者が全て否定してきたからでした。

個人的に衝撃的だったのは、香港からアメリカへ亡命した科学者による内部告発でさえも無視された感があったからです。LingーMen Yan博士は、パンデミック後にその原因を探る調査を担当していた科学者で、人から人へ感染する危険性があることを当局やW H Oに報告していたものの、何の対策も行われないことで、命がけの亡命を試みたとのことでした。

私自身、科学者ではありませんので、彼女の話が全て本当かどうかはわかりません。だからこそ、多数のメディアで取り上げ、多くの科学者が自由な議論を行うべきだったのではないでしょうか。その後、彼女は3本の論文を出していたそうですが、それが取り上げられることはなかったようです。フランスのノーベル賞受賞科学者、リュック・モンタニエ博士も、インド人科学者グループによる人工開発説(何らかの理由で突然の取り下げがあった)を支持していましたが、「昔は素晴らしい科学者だったのに」といった形で、陰謀論者のレッテル貼りをされていました。さまざまな理由から、きっと人工開発されたものなんだろうなと思いつつも、私自身、友人間であってもこの話をすることはありませんでした。それくらいタブー感があったのです。

新たな動き:

風向きが突然変わったのは、他でもない、アンソニー・ファウチ博士が研究所流出説の可能性を認めたからです。COVID 19に関して、アメリカだけでなく、世界的なリーダーとしての役割を果たしてきたファウチ博士の発言。その後の展開は急すぎて、どのような順番で起こったかは定かではないのですが、いろいろな方が前言撤回を行いました。

バイデン大統領は、「直ちに調査を開始し、90日以内の結論を」と宣言。トランプ政権が行なってきた調査を、就任早々に中止させたにもかかわらず、です。研究流出説を全否定していたワシントンポストも誤報を認め、同社ファクトチェッカーのグレン・ケスラーも、研究所流出説を「これが新しいファクト」としてツイートしていました。

慌ただしいファクト・チェンジの嵐の中で、最も話題を呼んだのは、Facebookの「研究所流出説を検閲対象から外します」宣言です。ご存知の方も多いかと思いますが、ビッグテックと呼ばれれるアメリカのSNSは、さまざまな形で投稿やアカウントの検閲が行っています。皆、知らないことではなかったとはいえ、こんなにキッパリ宣言されると、何ともいえない気持ちになります。

小室返しならぬ、掌返し。例の「文書発表からの解決金提示」と同じくらいの衝撃がありました。(アメリカ人の友人には使えないジョークのため、どうしてもここで使ってみたく・・・)

パンデミックの起源についての疑惑について、捜査が進んでいるのはアメリカだけではありません。国としては一番早くに疑惑解明の必要性について唱えていたオーストラリア。アメリカの情報局と連携しつつも独自の捜査を行うとしているUK。再選を狙ってなのか、WHOのテドロス事務局長も、武漢研究所の再捜査を主張しているのだとか。

起源説からの・・・:

多くの方が亡くなり、治った後もなお後遺症に悩まされる方が少なくないというCOVID 19。これまでのところ、感染せずに澄んでいても、経済的な損失、心と身体の健康へのダメージ、人間関係の亀裂や閉塞感・・・と、1年以上にわたり、世界中にネガティブな影響を与えてきたCOVIDの起源論争は、大きな責任問題に直結しています。

それどころか、調査内容次第では、現在の治療法や対策を抜本的に見直す必要が出てくるかもしれません。そう考えるのは、COVID 19をめぐって、陰謀論の名の下、自由な議論が妨げられているのは、本件だけではないからです。主流メディアが伝えてこなかった、新型コロナをめぐる重要な議論について、1つずつシェアさせています。

Glossary:

英文記事を検索する際のキーワード集

研究所流出説:Lab-Leak Theory (Hypothesis)

自然発生説:Natural Origins Theory (Hypothesis)

検閲:Censorship

SNS: Social media

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