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判決に背いてまで、イベルメクチンを処方しなかった医師ー米国コロナ事件簿(1)

大病院の医師、頑なにイベルメクチンの投与を拒む

テキサス州のCOVID患者、判事がイベルメクチン投与を命じた数日後に死亡 (2021年9月7日)

ピート・ロペスさん(73歳)は月曜日に新型コロナで亡くなりましたが、彼の家族は、病院の医師に抗寄生虫薬であるイベルメクチンを投与するよう何週間も働きかけていました。FDAはイベルメクチンをコロナの治療薬として承認しておらず、研究でも入院中の患者に効果があるという有望な結果は得られていません。しかし、それでもこの薬に群がる人々を止めることはできず、患者の家族の希望にもかかわらず投与を拒否した病院に対して、複数の訴訟が起こされています。金曜日、テキサス州の裁判官は、ロペスさんにイベルメクチンを投与するよう、テキサス州シュガーランドにあるメモリアル・ハーマン病院に命じました。退役軍人局の医師は、ロペスさんが7月30日にCOVID-19と診断された後、イベルメクチンを処方しましたが、8月4日に入院するまでに服用する機会がありませんでした。ロペス家の弁護士であるラルフ・ロリゴ氏はニューズウィーク誌に対し、「判事は、助けられる可能性があるのに、この男が死ぬのを黙って見過ごすわけにはいかないと言った」と語っている。ロリゴ弁護士によると、判事の判決にもかかわらず、病院側はロペス氏にイベルメクチンを投与することを拒否しているとのこと。月曜日、病院は控訴裁判所の判事からステイを受け、当事者は火曜日に弁論することになりましたが、ロペスさんは審理の前に亡くなりました。(中略)ロペスさんの孫娘であるガブリエル・スナイダーさんは、KTRKの取材に対し、祖父の治療にはあらゆる選択肢を尽くしたので、イベルメクチンの投与を推したのだと語っています。「彼らは、他にできることはないと言いました。だから、これを試してみてはどうだろうか」。

事件がもっとわかる背景情報

この記事は、左派メディアのトップランナー、ニューズウィークのものですので、当然、イベルメクチンについて、ネガティブな表現をしています。米国コロナファシズムVSテキサス医師(5)85%の死亡は早期治療で助けられた でも紹介した通り、イベルメクチンは世界各国の医師や医師グループがその有効性を訴えているものの、なぜか”科学の権威”たちがひたすら否定し続ける薬です。現地の伝染病対策としてイベルメクチンを投与していたアフリカの国々では、ワクチン投与がなくてもほとんどの国がコロナの影響を受けていませんし、インドが感染爆発を抑制できたのはイベルメクチンの効果だと言われています。

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メモリアル・ハーマン病院は、ベイラー病院、ヒューストン・メソジスト病院等と並ぶ、巨大病院グループの1つです。これらの病院に入院すると、請求書が数カ所から送られてくるそうです。入院した病院からのベッドと看護関連の費用、検査を病院外の機関に依頼した場合は検査代、それに場合によっては検査技師や医師の費用(病院と医師との契約によると思うのですが、医師の診察代が入院費と同じ請求先からではなく、違う組織から請求される場合がある)がかかってきます。この病院で治療を受けようとしたことから、亡くなったロペスさんは、それくらいの費用負担が可能な経済状態だったのだと思います。本当に悲しいのは・・・。

行く病院を間違えてしまったことです。

ベイラーは、既存薬による早期在宅治療を広めようとしたマカロー博士を解雇した病院、メソジストは今年6月、ワクチン拒否の職員153人を解雇・退職処分にした病院です。大病院は政府の意向に従う傾向にあるのではないかと思っています。これらの巨大病院グループは、医学大学や研究施設との提携もあり、最新の医療が受けられます。一方で、ここはまだ調べられてないのですが、研究機関があるということは、政府からの受け取る研究助成が重要な収入源の1つになっている可能性があります。

友人が勤務するある政府系の病院は1月に政権が民主党に移った途端、実行中の予算を突如削減されてしまったそうです(アメリカの政府系機関の決算期間は10月〜翌9月)。病院に何らかの過失があったわけではなく、「政権が変わるとこういうことはありがちだよ」とのことでした。このこともあり、政府の助成金を受け取る必要のある病院は、政府への忖度があるのではないか?と考えています。

これは民間の病院であっても、研究機関や大学がグループにある場合、NHI(米国国立衛生所)の存在は小さくないものになります。CDC(米国疾病予防管理センター)のガイドラインには沿わない治療を行い、万が一、医療ミスが起こった場合、病院が責任を負うことになるため、余計なことはしたくないという気持ちが働くのかもしれません。

AAPSやFLCCCが公開している、イベルメクチン等の既存薬を使った治療が受けられる医師の多くは、個人または小さなクリニックに所属しています。保険が使えないことも多いですが、メモリアルハーマン病院に入院してたことを考えると、小さなクリニックを選んだ方が経済的な負担も少なくて済んだかもしれません。とはいえ、患者サイドにそれを求めるのはなかなか難しいことです。孫娘さんのお話にもあったように、家族はなんとしてもロペスさんを助けたかったのだと思います。そんな時、普通に考えると、施設も整った最新の医療を提供してくれる病院こそが助けてくれると思います。今のアメリカは残念ながらそうではないのです。患者の命を救う手立てがない中、患者家族が希望した薬を、裁判所の命令がありながらも拒否した、その理由は一体何なのでしょうか? 仮にイベルメクチンの投与が原因で亡くなってしまったとしても、家族が医師を訴えることはあり得ません。そうすると・・・・。

イベルメクチンで助かった時の方に、何か困ることでもあったのでしょうか?

個人的には、この医師への裁判は、これで終了にして欲しくないと思います。処方を拒否した医師は、自分が立場上、処方できないのであれば、これらのイベルメクチンを処方する病院にリフォーラル(紹介による転院)するべきだったのはないかと思います(通常は小さい病院から大病院へリフォーラルされるので、聞かないケースですが、やれないことはないはず)。他の治療で助けることができなかったにもかかわらず、なぜ頑なにイベルメクチンを処方しなかったのか?それを公に話させるべきです。

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