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サル痘対策:3週間、不特定間性交渉の場の閉鎖と接触者追跡−アメリカ医師外科医協会

AAPSが考える、サル痘対策について

”マスク・手洗いがサル痘”になるのトリック

先日、サル痘について、モヤっとするあれこれをまとめたコラムをシェアさせていただきました。

サル痘と、エイズに関するファウチの嘘と、メディアの報道と。

アメリカのコロナの最新状況として、ファウチ博士やCDC、そして現政権と闘い続けてきた、アメリカ医師・外科医協会(AAPS)の最近の動向を見てみようと思ったら、サル痘についても、彼らに対してかなり否定的な意見を出していました。
AAPSはかなり保守度の高い医師らの団体ですので、政治的な発言部分については後回しにし、まずは一般人にとって最も重要な情報である、対策の部分について。

サル痘への対応を考えてみましょう。公衆衛生上の対策は、3週間、不特定多数で行う性交渉の場を閉鎖し、乱れた性交渉を控えるように警告を発することでしょう。そして、これまで行ってきたような接触者追跡を試みることです。
しかし、14日間の隔離生活の苦痛について書いているある医師は、接触者追跡については何も書いていません。COVIDのときと違って、サル痘には携帯電話のアプリはなく、ワクチンをただ待つのみとなっています。

https://aapsonline.org/newest-threat-to-medical-freedom-monkeypox-emergency/

メディアに出演しているような医師によっては、「マスクや手洗い等、コロナ対策で行っていることが、サル痘対策にもなるので、ぜひ(コロナ対策の)継続を!」と言う人もいましたが・・・。これは本当にトリッキーな説明であると思います。

感染対策を行うには、感染経路を知ることが重要だというのは、医学の知識がなくても、当たり前のことかと思います。例えば、同級生や同僚にエイズに罹患している人がいたとして、そのことを理由に授業(仕事)中にマスクを着用する人がいれば、「嫌がらせ?」とは思っても、感染症対策をきちんとしている人とは思わないかと思います。それは感染経路が”濃厚接触”だと知られているからです。

では、先ほどの対策を提案している、AAPSがいう感染経路は何か?というと、次の通りです。

サル痘は天然痘、インフルエンザ、新型コロナに比べて感染力がはるかに弱く、また天然痘よりもはるかに軽症で致死性は低いとされています。サル痘は、唾液や精液などの体液や皮膚病変に直接、あるいは汚れたリネンや衣服に接触することで感染します。
症状は、発熱、頭痛、リンパ節の腫脹に続いて、膿を持った水疱が噴出します。皮膚病変は帯状疱疹、水痘、梅毒に類似していることも。発疹は顔面から始まる傾向があり、手のひらに水疱ができることもあるという珍しい特徴があります。

https://aapsonline.org/newest-threat-to-medical-freedom-monkeypox-emergency/

唾液で感染する可能性について言及していますが、新型コロナのような感染力はないことにも触れられています。ちなみに、サル痘の人間への感染は、今回が初めてではなく、これまでにも数回、起きているようです。病気に関して未知の部分があると言っても、新型コロナの状況とは違います。今回感染した患者の感染経路の多くが、MSM(男性間性交渉者)のネットワーク上での性交渉ということもわかっているようです。

”コロナ対策がサル痘対策にもつながる”・・・本当にそうでしょうか?

遠い記憶では、エイズは、”唾液でも感染するとはいえ、バケツ1杯分くらいの唾液が必要(日常的な会話をするくらいでは感染しない例えとして使われたもので、正確に1杯かどうかはわかりません)”ということだったと思います。サル痘に必要な唾液の量がどれくらいなのかはわかりません。ただ、現状の実際に患者になった人の感染経路を考えると、サル痘対策にマスクが有効であるなら、エイズ対策のためにも、マスクは有効・・・なんてことも言えるのではないでしょうか?

コロナ騒動から学んだことを活かす

実は前回の記事で、メディアに出演するような医師らのいう、感染経路と対策の部分に、医学の素人ながら、一部の医師のいう対策にサル痘モヤっとしていたことについて、シェアさせていました。

そうであるならば、それこそ正しい情報を提供するように努めたら?
と、思うのは、感染経路が性行為で、感染者の9割が男性だったとしても、サル痘の感染リスクがあるのは、MSM(男性間性交渉者)とするよりも、不特定多数との性行為を行なっている人とする方が正確だと思うからです。性的対象が同性か、異性かということにかかわらず、”不特定多数との濃厚接触の機会”が社会として減少すれば、感染抑制につながります

https://note.com/noraailin/n/n7ef2d515df63

AAPSの見解をシャアした後で、自分の過去記事を掲げ、「ほぉら、私の推測があたってでしょ!?」なんて言う気は全くありません。ただ、モヤっとするものがあったら、自分のセンサーを「素人だから」と止めることなく、自分で調べてみて、考えてみることが大切だなと改めて思い、それをシェアさせて頂きたいと思った次第です。

コロナ・パンデミックが始まって以来、アメリカの科学の権威、特に、ファウチ博士の発言にはモヤモヤしっぱなしでした。医師や医療従事者である友人にモヤモヤをぶつけても、それに対する反論が戻ってくるわけはなく、”医学の素人は医師に従うべき”ということをオブラートに包んだもの(時にはダイレクトに)で議論が封鎖されてしまうのが常でした。

ちなみに、パンデミック開始直後は、ファウチ博士もCDCも、「マスク着用は効果がない」と断言していたどころか、「予期せぬ結果をもたらすこともある」(ファウチ博士)としていたのです。ところが、彼らは後に、真夏の屋外でも二重マスクを推奨するほどの”マスク推し”に。

”マスク着用は危険”発言と、イベルメクチン反対の謎 (ファウチ博士研)
■something fishy(なんか臭う):米国のマスク・ポリシー(ファウチ博士研)

”ワクチン接種しさえすれば、マスクは不要”というインフォデミックを起こし、2021年初夏の感染爆発を起こしたのも、ファウチ博士&CDC(と、米国現政権)です。”ワクチンは感染防止にはならないが、重症化防止には効果がある”というのが2021年9月以降の彼らの見解。

■7月10日以降の感染爆増要因を探る (アメリカのコロナ事情)     
■感染爆発の原因を探る (アメリカのコロナ事情)

というわけで、最後にAAPSの提言です。

アメリカ人は新型コロナの大失敗から学ぶべきです:賢明な予防策を講じること。しかし、恐怖ポルノに引っかかってはいけないし、自分の権利を放棄することもあってはいけないのです。

https://aapsonline.org/newest-threat-to-medical-freedom-monkeypox-emergency/

流行病とされるものの懸念が報じられた際には、”賢明な予防策”について、アメリカ人だけでなく、日本人も自分自身で今一度考えてみることが重要ではないでしょうか。


この後AAPSの記事にあった他の興味深いことに関し、<サル痘に関する、AAPSのその他の指摘>としてまとめようと思ったのですが、”サル痘ではなく、コロナの最新情報についてまとめている途中だった”ことを思い出しましたので、気になる点はリサーチした上でまとめたいと思います。

ちなみに、AAPSについてネットで調べると、散々な説明文が出てくると思います。確かにかなり保守として強い意見を持った団体ですが、コロナ以来、ファウチ博士らに反論した医師、科学者、組織のプロフィールは全て陰謀論者的な扱いになっているというアメリカの現状も考慮して、判断されることをお勧めします。


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