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「苦手な人との1on1がつらい」という人のための制度

改めて「ヤフーの1on1」を読み直し、発見したことがありました。

仕事のためにコミュニケーションをとる必要があることはわかっている。
しかしながら、現実は部下から上司に話しかけづらかったり、上司が自分自身の仕事に手一杯で部下のことばかり考えていられないことが多々ある。そして苦手な人とわざわざ話したくない。そういう人たちのための制度が1on1ということ。

苦手な人とほどコミュニケーションを密にしなくてはいけない。そう頭ではわかっていても、気の合わない人とのコミュニケーションは避けたくなるのが人間です。
だからこそ、1on1という「制度」を活用すべきでしょう。「制度なのだから仕方がない」と1on1で部下と向き合うことを仕事の一環として割り切ってとらえざるをえないからです。

ヤフーの1on1 第2章「1on1とは何か」第2節 1on1の効果より。太字は筆者。

コミュニケーションの機会をとるために1on1制度があるのだから、まずはその機会を作っただけでOKだ…と思えば気が楽です。

一方、1on1の時間を割く以上、話す内容こそ大事でしょ、と肩に力が入る人もいます。

1on1の意義については、部下の成長支援、キャリアパスの形成等々、職場によって様々な考えを持たれているようです。目的によっては、1on1が日頃は話さないような話題を突如話す機会となり、それなりのことを話さないと、とか、上司に何を言われるんだろう?とか、緊張や不安が先行することがあるかもしれません。

1on1は仕事の一環として上司と部下が向き合うだけなのだから、まずは日々の業務を滞りなく、円滑に進めるために1on1を活用しようと思えたら、心のハードルが下がりそうです。(話の流れの中で、1on1の目的である成長支援やキャリア形成につなげられるかもしれない)

また、同書では「コミュニケーション」を以下のように定義しています。

ヤフーでのコミュニケーションとは「自分の意図が相手に伝わって、相手が意図に沿って動いてくれること」です。(中略)私たちはビジネスの仲間として会社にいるので、仲がよいことをコミュニケーションがよいと言うことはできません。

ヤフーの1on1 第2章「1on1とは何か」第2節 1on1の効果より。太字は原典のまま

コミュニケーションは、仲の良さ、つまり相手との相性や好き嫌いに関係なくて、相手が動くかどうかが大事だと私は理解しました。1on1においても、仕事をうまく進めるためのものだと割り切ることができそうです。

部下目線で言えば、上司からなんと言われるのか?自分がどういう評価になるか?ということよりも、仕事の進捗は満足いくものか?これからどう進めるか?という視点が優位になりそう。

苦手な人との1on1で何を話そう・・と悩む人には、1on1の活用イメージがビビットに感じられる一節として勧めたいなと思いました。

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