足助のおばさんと教育 46
Cコマの授業
私のバイト先の塾は、1授業90分で、5時から6時半までをBコマ、6時半から8時までをCコマ、さらにその後のDコマという具合にクラスが分かれています。お気付きのように、3時半から始まるAコマというのもあるんですが、生徒の下校時間により、めったに行いません。
私が受け持っているのは、週に2回のBコマで、おもに小学生担当です。なかなかやんちゃな顔ぶれで、90分間机の前に座らせておくだけで一苦労します。まあ、小学生のうちから塾通いはしんどいよなーと同情もしますが、こちらはお金をもらって勉強させるのが仕事ですから、毎度毎度追っかけっこしながら授業をしています。
授業が済むと、生徒一人一人に関するレポートを仕上げて、教室長先生のハンコをもらって、その日が終わります。そのレポートを書いてる時間、教室が静かなんですよ。塾だから当たり前と言えば当たり前ですが、追っかけっこに明け暮れる私は、その静かな時間、言い換えると、生徒が真面目に勉強している時間がちょっと羨ましかったんです。「この問題やってね」と言えば、生徒が黙々と問題を解き、終わったら○付けをして、知ったかぶった解説をして終わるという授業が。
一方、今は受験前の塾の掻き入れ時です。受け持つ大学生の先生もBコマからスタンバってて、教室は人手薄です。塾長先生が私に「先生Cコマムリですか?」と尋ねられ、内心嬉しかったです。しかし、Cコマの授業を終わってレポートを書いていると、終業が8時半、帰宅は9時ということになります。即答はしませんでしたが、「受験前」という御旗があれば、おばあさんも納得してくれるだろうと思って、実際そうなりました。
そして昨晩、憧れのCコマ授業を体験しました。中3、中2、小5の3人でしたが、今まで経験したことのない穏やかな授業ができました。ほとんどすることもないくらいで、Bコマのレポートを授業中に書いちゃったりとか、非常に効率もよく、おばあさんさえいなければCコマやりたいなあ、と思いながら帰ってきたんですが、やっぱり私にはムリだということがわかりました。眠れないんです。これは私にとっては致命傷ですから、Cコマをレギュラーで受け持つことはできません。が、祝日とか振り替え休日とかあって、月曜は人手不足らしいので、その休日の日のCコマなら引き受けますよ、と教室長に言ってみようかなと思ってます。(2009年2月24日 記)
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