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足助のおばさん 田舎暮らし 59

葬儀が一通り済んだので、さっそく忌明け法要の相談に入ってます。普通忌明けというと49日ですが、我が家は35日で執り行います。別段宗派の関係ではなく、単にお寺さんの都合です。
忌明けには、招くのは身内だけですが、数えだすと身内だけで軽く50人を超えました。(含 我が家)。法事ですので、引き出物が付きます。今、「法事の引き出物」と書いて、ちょっと違和感がありましたが、辞書を引いたら、「饗宴の際の土産」とあって、慶事に限って使う用語でもないようですね。で、それにも足助流のやり方があって、まあ、日本全国事情は似たようなものかもしれませんが、お饅頭、2合瓶のお酒、あぶらげ、砂糖の4品はマストです。それ以外にいわゆる引き出物を注文するのですが、私が「カタログでいいじゃん」と申しますと、おばあさんが「最初からそれではいけない」と答えます。以前に親戚の法事に1番の引き出物がカタログで、2番が商品券だったことがあり、紙袋が軽くてたるかったと言います。「じゃあ、洗濯洗剤は?」と問いますと「重すぎる」と。
こんにゃく問答のようなことを繰り返して、1番をお盆と茶卓のセット、2番を無難にタオルのセットと決めました。
今、「1番」「2番」と説明なしに書きましたが、原則法事は夫婦二人揃ってお招きするので、同じものにならないよう区別するための用語です。余談をすれば、このあたりでは、1人前に仕事のできない人の事も2番と言います。
そして、私の実家は今後1番近い身内になりますので、二人来てもらうところですが、いつまでもこういう封建的な習慣を続けてはいけませんので、一人、ということにさせてもらいました。母は、こちらの身内だけでも大変だから、ウチは欠席させてもらう、と言いますのを、母と夫の両方を説得してこういうことになりました。
おじいさんが亡くなったら、時を置かずに総選挙が待ってます。長年眠らせていたプロレタリア魂を発揮させたいところです。(2008年9月20日 記)

(元ブログ 忌明け法要: Here Come the 足助のおばさん (asukenoobasann.com)

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