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足助のおばさん 田舎暮らし 236

昔ダビデソン先生というスウェーデンからいらした宣教師さんから英語を習ったのは、実は「教会」ではなく「宣教師館」という先生のお住まいの方でした。「宣教師館」は足助小学校のすぐそばで、ダビデソン先生ともう一人日本人のスタッフがお住まいでした。
最近「アドベントカレンダー」というものを日本でも手に入れることができるようになりました。ダビデソン先生は12月になると4本の大きなろうそくを灯して、クリスマスまでのカウントダウンをなさっていました。先生の本国スウェーデンでは、12月にはクリスマス以外にも大きな行事があって(聖ルシア祭というらしい)、キリスト教的な意味合い以外にも12月は大切な月のようです。日本人がにわかクリスチャンでクリスマスを祝うのもそれほど例外ではないようです。
その頃はまだ、我が家の子どもたちも本当に小さかったのでクリスマスパーティーがある時には一緒に行っていました。他にも子ども連れで来ていた方が何人かありました。先生はそう言う小さな子どもたちのために、トイレットペーパーの芯にキャンディーを詰めてラッピングしたものを用意してくださいました。かなりエコロジーでセンス良くリボンがかけてありましたのでありがたく頂戴したものの、内心「トイレで使ったもののリサイクルかよ」と衛生面を心配したものです。
ダビデソン先生は60歳になった年に「It's my pension time.」と言ってスウェーデンへ戻られました。スウェーデンでは世界中でも異例のコロナ対策をとったことで注目を浴びました。ご存命であれば90歳近いお年になるはずのダビデソン先生がお元気でいらっしゃるかどうか、今どきのことですからFacebookかなんかでひょっこり行方が知れるのではないかと、ほのかな期待を抱いています。(2020年12月7日 記)

(元ブログ 宣教師館でクリスマス: Here Come the 足助のおばさん (asukenoobasann.com)

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