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他人よりも、ありのままの自分を受けいれて気づけたこと

誕生日の朝に思ったこと

知らず知らずのうちに人生経験値を上げてきたからか、気が付くとアラフィフになったこともあってか、若い頃と感謝する対象が違ってきた。数日前に迎えた誕生日の朝に、「今日1日を穏やかな気持ちで過ごせれば良し」と思えた。若い時はそんなふうに思えなかった。とにかく自己中(笑)。プレゼントにしても周囲の態度にしても、「わたしが主役の日なんだから、あなたたちもっと気を利かせて」と思っていた。はい、イヤな奴でした(笑)。

若い頃、いや数年前までのわたしは承認欲求の塊で、他人に自分の気持ちを理解してほしくて仕方なかった。そんなわたしのが変わったのは、2年前に思いがけずに得た自分と向き合う時間がきっかけだった。

 何を言っているの、この人たち?

パンデミックが始まった2年前、当時の職場から在宅勤務を命じられた。その頃のわたしを振り返ると、結婚、出産、離婚、親との死別を経験し、思春期真っ盛りの息子をひとりで育てていること、フルタイムの仕事をしていることもあって精神的な余裕はなかった気がする。偶然なのか必然的なタイミングなのか、同じような時期に息子の長い休校期間が始まった。

家で仕事が出来ることはありがたいけど、今までの生活リズムが違ってどこか落ち着かない。自宅での仕事はやれることも限られている。そんななか、ある疑問がこころに浮かんだ。

「なんでイライラしているの?」「どうして自分に自信がないんだろう?」

考えてもまとまらない思いを持て余しながら、スマホを手にYouTubeのアプリを選び、おすすめ動画を片っ端から視聴した。洋楽の動画を視聴していたからか、英語の動画がよく出てきた。その中には今まで見慣れなかったジャンルの動画が沢山出てきた。エイブラハム・ヒックスやアーロン・ダウティといったスピリチャル系の動画を見た時に真っ先に思ったのが、「何を言っているの、この人たち?」というのが最初の感想だった。

他人のことばかり気にしていた自分、ありのままの姿を受けいれていなかった自分

英語での他のジャンルの動画を見ても、内容はちゃんと理解は出来ていた。でもスピリチャル系は、今まで聞いたことがない単語のオンパレードで正直戸惑った。Vortex、detach、vibration、mindset。。。何本か見て、いわゆる引き寄せの法則についての動画と気づいた。引き寄せの法則に限らずスピリチャル系動画を見ていくうちに、「この世の生まれてから死ぬまで、ずっと付き合っていくのは自分自身」「他人の考えを気にし過ぎても何もならないこと」に気づいた。それまでのわたしは、承認欲求の塊で他人の言動を気にしていた。そのくせ、ありのままの姿を受けいれていなかった自分がいた。

そしてあることに気づいた。若かりし頃に初めてアメリカに行った時は、今振り返るとものすごく英語が下手くそだった。それでもトライアンドエラーを繰り返し、アメリカの生活に少しずつ慣れてきた頃、「マミって、いい人だよね」と言われて嬉しかったと同時にものすごく驚いた気がする。

こんなに英語が下手くそなのに?アメリカのことをよくわかっていないのに褒めてくれるの?頭が混乱していた。そして欠点よりも、わたしという人物を受け入れてくれたんだとわかり、混乱が感動に変わった。そして感動はありのままの自分でいいという自信に変わった。

そのあとの人生は決して順調満帆でなかった。心を痛めることが沢山あった。泣きたくなることも泣いたこともあった。そしていつの間にか、自分自身の想いを小さな籠に閉じ込める年月が続いた。自分らしくいられない、それが「なんでいつもイライラしているの?」「なんで自分に自信がないんだろう?」の答えだとわかった。

わたしがわたしの気持ちを、ちゃんと受けとめてあげよう

他人の意見を気にするのはやめよう。欠点も含めてありのままの自分を受け入れよう。辛いこと、悲しいこと、傷ついたこと、沢山あったけどここまで頑張ったじゃない。すごいよ。他人がわたしの気持ちを理解してもらえなくていい。わたしがわたしの気持ちを理解してあげよう、ちゃんと受けとめてあげよう。どんなに毎日頑張っているか、悩んでいるか、あらゆる感情を受けとめてあげよう。わたし自身が一番の味方になろう。

少しずつわたし自身を受け入れ、一番の味方になってみた。だからこそ誕生日の朝に、「今日1日を穏やかな気持ちで過ごせれば良し」という気持ちになれたんだと思う。一歩踏み出してみるような気持ちで、この世界にたったひとりの自分を受け入れたことは、何にも代えがたいわたし自身へのプレゼントとなっている。








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