時差があっても、そばにいなくても、繋がる幸せ
バンクーバー在住の親友とは、今から約四半世紀前に出会った。本当にひょんなことから知り合った彼女と、こんなに長い付き合いになるとは思わなかった。縁とは不思議なものだとつくづく思う。
同い年の私たちは、それぞれ一人息子を育てる母として毎日を過ごしている。近況報告で毎回のように「男の子は宇宙人だよね。理解出来ない。」と男の子の母あるあるで盛り上がる。時差を考慮し都合が良い時間にお互いの顔を見ながら、しかも携帯電話で近況を報告しあえるなんて、彼女と出会った時には考えもつかなかった。
それから、約30年ぶりにアメリカ人の恩師と繋がりを持てるようになったのも、テクノロジーのおかげだ。フレンドリーで温かい人柄の彼女のクラスが大好きだった。彼女のおかげでスピーキングのクラスは、楽しく積極的に学べた。実は、彼女とわたしの誕生日は同じ日。それまで同じ誕生日の人と巡り合わなかったわたしたちは「えー!うそでしょ?!」と、授業中にかなり盛りあがってしまった。彼女ともご縁があったようだ。
パンデミックが終わり都合がついたら、バンクーバーの親友にも、アメリカ人の恩師にも息子を会わせたいと切望している。海外未体験の息子に、少しでも異文化に触れることで外の世界を見てほしいと思っている。
アメリカ人恩師は事あるごとに「マミの息子なら、いつでも歓迎よ!」と言ってくれているので、いつか彼女のお宅に息子をホームステイをさせようと思っている。他人からみたら行動的と思われているようだけど、わたしは結構慎重なところもある。手塩に掛けて育てている息子を、むやみやたらに海外の他人に預けたくない。出会った頃と変わらないフレンドリーで温かい人柄の恩師になら、安心して息子をお願いしようと思っている。
バンクーバーの親友やアメリカ人恩師と知り合った平成初期は、インターネットは存在しなかった。海外と繋がる手段は限られていたし、海外の情報も、書籍、ラジオ、テレビからがほとんどだった。現地に行ったことがある人の話を直接聞けるチャンスがあれば、ラッキーだった。
そういう時代を経験しているからこそ、海外の情報が簡単にわかることは便利だし、海外在住の友人や知人と時差があっても、そばにいなくてもテクノロジーを通して彼女たちと繋がることは、とってもありがたい。テクノロジーに頼るだけじゃなくて、彼女たちとの縁をこれからも大事にしないとね。
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