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自問記 自己嫌悪✖️認知症の父

こんばんは、のっぽです😩
父との3時間程のドライブで、再認識させられる自己嫌悪感について整理します。

父に腹を立てる自分が嫌になる

これから、始まる話は、そんな話です。
認知症の父は、息子の僕を、実の兄だと信じこんでます。

『同じことを何度も聞いてくる』
認知症の父だから仕方がない、とわかっています。
でも、今日は腹を立ててしまった。
同じ質問をする父にイライラしてしまう、そんな自分にもイライラしてしまう。

イライラな空気が爆発的に広がっていくのを感じつつ、そんな自分が嫌になるのです。

父を連れて叔母さんのお見舞いへ

父は8人兄弟の末っ子。

今日は入院している、父から見て4つ歳上のお姉さん(僕からみたら叔母さん)へお見舞いに連れて行った。

と言っても、良かれと思って僕が勝手に企画。
勝手と言っても、父だけでなく叔母さんも認知症、どちらかが会いたいと言ったわけではない。

とはいえ、叔母さんは90オーバー。
退院して施設に戻ると面会が容易ではないので、退院前のこのタイミング、もしからしたらラストチャンスと思い、連れていくことにした。

見る人が見れば、ただのおせっかいかもしれない。

まさかの面会不可?

面会時間は15分間。
そのために片道90分かけて向かった、叔母さんが入院する病院。

受付でまさかの事態。
父の体温が37℃オーバー😱
父が過ごす施設の人は、熱があるとか言ってなかったのに。。。

でも、今日面会しないと、この姉弟、もう一生会えないかも。。。

受付のおじさんが、気を効かしてくれて、
「少し休んでからもう一度測りましょう」
と言ってくれた。

叔母さんが入院している病院は埼玉県某所。
高温め有名な市にあるからなのか、後から聞くと、到着直後は1℃くらい高く出ることが多いらしい。

で、5分後に測ると、36℃台まで落ち着いてくれた。
これで晴れて面会出来ることになった。
※父の施設に戻って測った時も平熱でした。

覚えていた父?覚えていない叔母

病棟に上がると、叔母さんは看護士さんに付き添われ、トイレへ向かうところだった。

看護士さんに事情を伝えて、談話室で待つことに。

「ここはどこだ?」
「なんでここにいるんだ?」

待つ間というより、病院についてからずっと同じ質問をする父。
この辺りでは、父のリピートも受け流せていた。

やがて看護士さんが連れて来てくれて、気をつかって席をはずしてくれた。

父87歳 叔母91歳 姉弟何年振り?の再会

父にお姉さん(叔母さん)だよと説明すると、理解出来たようだが、叔母さんは理解出来ていない様子。
姉弟、そろって認知症だから、ある程度想定内とはいえ、少し寂しい。

父は8人兄弟の末っ子。
どうも叔母さんは、名前が出た別の兄弟は覚えていたけど、父は覚えていなかったようだ。

それでも、明るい性格の叔母さんは、父との会話を楽しんでくれていたので、少しだけホッとした。

帰りの車で感情的に

看護士さんの計らいで、15分のところ30分くらい会話をした後、父を乗せた車を運転し始めた時に、
「よかったね、今日は〇〇おばさんに会えて」
と、聞くと。。。。

「いつ会ったんだい?」

まさかの衝撃の答えが返って来た。
別れて10分も経ってないのに、もう忘れてる。。。。
ここまでは想定してなかった。

でも、会った事実は脳内にしっかりとあるのだろう、叔母さんの消息を3分ごとに聞いてくる、
「〇〇ちゃんは、元気なんだろ?」

「さっき会ったばっかりでしょ。。。。」

この会話が3分ごとにリピートして、つい感情的になってしまった。

「さっき教えたばかりじゃん」

負のスパイラル

僕もわかってる
記憶が定着しないこと
これまでも散々対応してきた

でも今日は、なんか優しく出来なかった。
そして、そんな自分が嫌になる。

この負のスパイラルが、帰りの車で延々と回り続けた。
こんか重いドライブは経験したことはなかった。

何も考えず、ただひたすらハンドルを握った。
『もう質問しないでくれ』と祈りながら。。。

父も空気を感じてくれたのか?
無言の時間が続く時もあったけど、長くは続かなかった。。。

俯瞰する自分

今ここにいる自分の態度を、冷静に上から見ている自分がいる。

本当に嫌な人間に映る。

そして今ここにいる自分に戻り、その言葉がグサグサと刺さってくる。
とにかく、この場から早く逃れたい、嫌な自分という服を脱ぎ去りたい。

父との別れ

施設に着き、部屋まで父を届けてからの別れ際、罪悪感を抱いていたからか、父が寂しげに見えて、さらに嫌になった。

書いてみて

noteに書いて言語化して、頭を冷やして俯瞰してみた。
本当にダメダメだった。

なぜ?

『おばさんと合わせてあげよう』
良かれと思って勝手にとった行動が、なにか否定された気がしたのか?
もちろん、父はそんなつもりもない。
わかっているのに、なにか否定的に捉えてしまった。
完全に僕の問題だ。

改めてそう感じる。

こんな日もあるのか。。。。
早く寝て、明日というリセットボタンを押した方が良さそうだ。

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