アルジャーノンに花束を/ダニエル・キイス

読み進めるほどに没頭。訳もよく、画が浮かぶ。
最後に至るまで、いい意味で裏切りがなくて余韻が残る。
登場人物にも理不尽さがなく、愛情と誤解と矛盾が交差する。
IQや知識と引き換えに失ったものは、生き方を考えさせられる。
50年も前に書かれた作品とは思えない、時代を超える名作。

◎MEMO
金や物を与える人間は大勢いるが、時間と愛情を与える人間は少ない。
人間的な愛情の裏打ちのない知能や教育なんてなんの値打ちもない。

2021.9.20


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