株式投資/ジェレミー・シーゲル

あらゆる資産、金利から税金に至るまで記述されている。
アノマリーや心理についても言及され、逆張りに対して肯定的な意見もみられた。
先物、裁定取引の理解が難しいが、テクニカルの重要性は今後の課題としたい。
利回り向上戦略を知れただけでも、この本を読む価値があった。
長期投資、米国インデックス、キャピタルゲイン狙いで続けていくと再認識。

◎MEMO
株価は緻密な計算で算出されるのではなく、混沌とした人間の行動の結果である。
天体の動きを予測することは可能だが、群衆の狂気を予見することはできない。
市場は最高に見えるときに最も危険であり、最悪に見えるときに最も魅力がある。
投資家が最もとってはいけない行動は、景況感を後追いすることである。楽観的な時に高値で買い、悲観的な底入れ間近に売りを出すことになる。
市場の反応を観察するのは非常に興味深いが、ほとんどの投資家は傍観しながら長期投資戦略に専念したほうがずっとうまくいく。
【利回り向上戦略】
1. ほとんどの投資家が弱気なときに株式への投資を増やし、強気のときに株式への投資を減らすという逆張り戦略は、長期利回りを改善するという事実がある。
2. 過去50年において、FRBが短期金利を低めに誘導しているときは、高めに誘導しているときに投資するよりも、大幅に高い利回りを生み出した。
3. 数多くの季節のアノマリーが長期間にわたって継続しているという事実がある。また、いくつかのテクニカル分析は、リスクを低減し、利回りを向上させる。
2021.12.30


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