見出し画像

#0- 前置き(構造を学ぶ理由)(全文無料)

(全文無料です。100円と書いてありますが無料です。有料マガジンの一部を無料で公開するには、値段を設定するしかない状態でした。本 noteは、有料マガジンを購入せずに全文読めます。)

こんにちは。

Hideyoshi と申します。「英語の構造」を教えています。構造言語学に基づく実践的な英文法コンテンツを元に、企業研修や英語教員の研修などをやっております。最近は個別1on1レッスンも増えてきました。

構造言語学の内容を一般向けに無料でお伝えしております↓

本 note では「英語の構造」について学んでいきます。しかしその前にそもそも私は何者で、なぜ「構造」を教えているのかをお話しさせてください。

(すぐに勉強を始めたい方はこちらからどうぞ ↓)


私について

あらためまして。Hideyoshi です。

生まれも育ちも北海道。高校卒業後に渡米しました。カリフォルニアにある UC Berkeley という大学でコンピューターサイエンスを勉強していましたが、休学して英語教育の事業を始めました。自分はコンピューターよりもヒトが好きだと知りました。


負け犬落ちこぼれから世界レベルの英語力に

私が通っていた UC Berkeley のコンピューターサイエンス学部は世界ランキング1位です。

自慢したいのではありません。むしろこの note を読んで「コイツができたなら自分も...」と思ってもらいたいのです。というのも私、渡米1年前まで、とんでもない英語の落ちこぼれだったのです。


とんでもない落ちこぼれ

まず私、高校2年生で英検3級に落ちています。しかも「あと2問正解なら合格だったのに…」とかじゃなく、盛大に落ちてます。
念のためにお伝えしますが、英検3級は中学3年生のためのテストです。最近では中学受験のために小学1年生とかが受けてます。

その後、高校3年生の4月のセンター模試では 90/200点(偏差値42)。しかも大喜びですよ。「今までの60点未満(偏差値38)から上がったぞ!ヤター!」って。 ただの偶然でしたが。

この模試の時点での私は understand = under(下に) + stand(立つ)、へ?というレベル。to と too は”筆者のクセの違い”と思っていましたから、正直どこからツッコめばいいか自分でも分かりません。

そもそもで英語含め、ほぼ全教科が赤点でした。先生からは「Hideyoshi は来年頑張ろうな!」と、受験戦争スタート前から現役合格を否定されていました。私自身もそれが正論と思っていたので「早めに教えてくれてありがとう、それじゃゆっくり休むよ」という負け犬っぷり。あれ以上どう休めばいいのか。勉強の習慣が無さすぎて、机の上には筆箱を置くスペースすらありませんでした。


強烈な恩師との出会い

ただ実はこの頃、恩師と出会いました。学校の先生ではなく、小さな私塾の先生でした。こんな会話を覚えています。

先生「Hideちゃん(←初対面)、君は東大に行きたいって言ってたね?」
私 「(そんなこと一度も言ってない 初対面だから)え、行けるんですか」
先生「行けるとも。今からちゃんと頑張れば行けるぞ」
私 「え... はい、行けるなら... ぜひ行ってみたいです...!!」
先生「東大なんて行くんじゃない!!何考えて生きとんじゃあ!!!
私 「(ええぇぇえ....)」
先生「日本の大学なんて牧場じゃ!海外に行け!

誤解を恐れながら言いますが、私は日本の大学を牧場だとは思っていません。このディスりは100% 恩師のものです。その頃の私は「海外=アメリカ」と思ってるレベルに思考停止状態だったので、大学の授業風景に想いを馳せるキャパは持っていませんでした(その後まともなリサーチもせずにアメリカに行って「これが海外か〜海外やば」とか言ってました)。

そもそもこの先生、京都大学院の宇宙物理学部を全学奨学金&主席で卒業する&ハーバード大学に全額奨学金で研究留学する直前に、学生運動を主導した結果、精神異常者のレッテルを貼られて退学させられたヤバい人なのです。まともな考えを期待していた私が間違っていました。(ちなみ同じ頃、東大首席も同じ理由で精神異常者として退学。そんな二人を含めた”精神異常者退学生”、つまり就職不可能な秀才を集めて開かれた塾が、現在の予備校の始まりらしいです。二人とも全教科を担当できるトップ講師だったらしく...。その私塾は無名の田舎の個人塾なのにMIT/CalTech/東大/京大/一橋/東工大/外大などの合格者を大量に輩出していました。なのに「受験なんていらん」と全然業績を宣伝せず、結果、生徒も集まらない。伝説を挙げればキリがないのでここでストップしますが、本を書くべきだと思っています)

教育という名前に隠れて啓蒙(洗脳)活動をやってる感じの人でした。生徒の話はほぼ聞かず自分の話ばかりしていました。しかし私のような負け犬ダメ人間を、負け犬ダメ人間だからこそ喜んで受け入れてくれる場所だったので、学校よりも居心地がよかったのです。平日の昼に顔を出しても「学校はどうした?」って聞かれないんですよ。むしろ「やっと(学校を)辞めたか?」と聞かれる。「いやそれがまだで...」と返せば「早く辞めなさい!」と叱られるんです。


原理原則を学ぶことで、あらゆる種類の英語学習が”同じ作業”に

さて、話を戻します。そんな強烈な先生が教えてくれたものがまさに『英語の構造』だったのです。彼は『原理原則』と呼んでいました。つまり構造は私のオリジナルではありません。先生も「一般的に教えられている文法事項に、原理原則の説明を補足しただけ(なのでオリジナルではない)」なんて言っていました。

しかしその”補足しただけ”の『原理原則』がとんでもなく強力だったのです。それを叩き込まれた私は、文法の参考書なんて一冊も読まないまま難関受験レベルの英文を読み書きできるようになってしまいました。初めてまともに参考書を読んだのは英語教育事業を始めてからです。色々読みましたが、ベストセラーの参考書ですら完璧に納得のいくものはありませんでした。どれもこれも、構造を完全に無視した or 構造の理解を前提にした議論を展開しているのです。構造について話している本でも、重要度の低い瑣末的な暗記事項を超重要な構造知識と並列に扱ってしまうので(情報自体は良いのに)構造が提供するはずの「俯瞰的な視点」が得られず「言ってることは正しいんだけど、そこじゃないんだよなぁ」と、むず痒い気持ちでした。

結局私はその『原理原則』のお陰で一気に挽回して、8ヶ月後のセンター試験英語では170点(過去問対策はゼロ、模試も全てバックレたので実戦演習もゼロ)、TOEFLも初回受験で渡米に必要な点数を超えられました(同じく対策ゼロ)。アメリカでは周りの日本人の英文エッセイを何百枚も添削しながら英文法を教えていました。添削したエッセイの一部はUC Berkeley への願書で、私の添削で合格したと伝えてくれた日本人が何人もいます。(日本人コミュニティの中で細々と語り継がれているらしく、毎年出願の時期になると面識のない日本人から「はじめまして、添削してもらえませんか」とお願いが来るんですよね笑)

『原理原則』以外一切やっていない、とは言いません。単語は覚えましたし英文には沢山触れてきました。ただ全ての英語学習を「原理原則の確認」という一つの視点で進められるようになった結果、丸暗記のほとんどを「原理原則から言えば当たり前のことやん」とスキップできるようになりました。あらゆる英文読解、英作文も、もはやリスニングやスピーキングも全部同じ作業に感じるようになりました。やればやるほど「なんだ、また同じか」としか感じなくなりました。


かなり長くなりましたが、やばい先生に強烈な原理原則を教えてもらった結果、負け犬落ちこぼれが世界で戦えるレベルの英語力を手に入れた、というお話でした。

「読める英文が増えてきた/使えるフレーズが増えてきた!」という”積み上げ”的な感覚が無くなり、むしろ「英語の難易度に関係なく英語の扱い方が同じに見えるようになってきた!」という感覚が増えました。物事が収まるべき場所に収まっていった、というような学習体験でした。


一般的な英語学習への違和感 

渡米中はほとんど日本人と一緒に住み、日本語を話していました。1週間外に出ない、その間話した英語が「Hi...」だけ、なんてことも一度や二度ではありません。根は落ちこぼれダメ人間ですから、意識が低かったのです。

しかしそれにも関わらず、周りの留学生に比べれば圧倒的にうまく英語を話せていました。契約や交渉などの場(例:家を借りるとか、wifi を解約するとか)に何度も駆り出されました。そこで周りの日本人の英語に触れるたびに、彼らの英語理解の方法に違和感を感じるようになっていきました

一つ例をお伝えします。

アメリカにいた時、「Because I had a similar experience in the past.」という文章を書いていた友人がいました。実はこの文章は間違いです。Because とその後ろの文章はセットで”修飾部分”です。なので修飾先になる文章を置かないと完全な文章にならないのです(今は理解できなくてOKです)。

さて、この指摘をした時の友人たちの反応が非常に衝撃的だったのです。「え、そうなの!初めて知った!覚えておく!」とか「あ、Because にはそういう使い方は無いって高校の先生言ってた気がする!」とか、そんな反応を受け取ったのです。

初めて知った!覚えておく!
そういう使い方は無い

このフレーズは私にとって衝撃でした。「覚えておく」?「そういう使い方」...? 私にとっては上の because の話は『原理原則』から考えれば当然のことすぎて、”知識”の対象ですら無かったのです。「暗記の必要性の無いものが”知識”として取り入れられている」という事態に強烈な違和感を覚えました。

それまでの私は「自分は中高6年間サボり続けてきたから知識でも量でも劣っている」と劣等感を抱えていました。しかしむしろ周りは原理原則を飛ばした暗記一辺倒の学習をしているせいで、盛大な回り道をしていると気が付いたのです。

そこで彼らに原理原則をガッツリ教えてみました。無料の私塾みたいなものを開きました。教科書を作り、問題集を作り、学校の無料のプリンターでプリントしてばら撒きました。ここが私の英語教育人生の始まりでした。

2年ほど教え続けた結果、以下の2つのセオリーを導き出しました。


(1)”前提”の有無によって学習効率に極端な差が出る

次の章で紹介しますが、英語には普遍的な法則があります。その法則を前提にして英語を学んでいるか、それとも盲目的に英語に触れているか。この違いによって、全く同じ方法で勉強をしていても、学習効率に極端な差が生まれることに気がつきました。

英文を書いてもらったり訳してもらったりすると、その人が

「構造の原則、ルールに従って理解している」のか
「知っている単語やフレーズを拾って意味を推測している」のか

明確に分かります(私のレッスンでは、これを図るために構造理解度診断テストを実施しています。ご希望の方はレッスン受講に関係なく無料で受験できますのでお伝えください。)

以下に違いを説明します。

文章構造の原則、ルールを前提として英語を学んでいる人:

構造の原則を前提に英語を学んでいる人は、英文読解、英作文、もちろん聴く話すでも、英語に触れ続ける限り、最終的にはほぼ確実に高度なレベルに到達します。(意識しているかどうかに関わらず)文章構造からその文章を理解しているので、一文からの学びを他の文章に応用できるのです。これによって暗記していない初見の英文にも対応できるようになっていきます(どんな英文も構造的には同じなので、もはや”初見”ではなくなる、ということです)。
構造のパターンや規則性に慣れると、reading でも listening も文章の先読みが可能になり、「文章が長いと途中で分からなくなる」が極端に減ります。もちろん練習と訓練は必要ですが「量さえこなせば必ず高いレベルに到達する」ことは保証されます。

知っている単語やフレーズを拾って意味を推測している人:

それでは、英文を理解する時には、知っている単語やフレーズの意味から「なんとなく」意味を作り上げて進んでいく人は、その学びを継続するとどうなるのでしょうか。
実はこれでもある程度(=TOEIC程度)の英文までは対応できるようになります。しかしwriting や speaking では、”完璧に正確なフレーズと重要な構造ミスを含んだ英文が混ざる”というアベコベな事態が発生します。これはつまり、調べて見つけた/暗記していたフレーズを使ってみたが、構造を理解していないので文章に正しく取り入れられなかった、という状態です。
writing で起こることは speaking でも起こります。いつまでたっても speaking が伸びない、特に談笑レベルを超えてある程度以上のレベルにいけない、という方はそもそもで writing ができていない可能性があります。そして writing がでいない理由は、構造の理解が無いからかもしれません。



前者は「この先のレベルに到達する道筋が見えている」場合が多いです。英文が複雑化する方法は構造から考えれば明確に決まっているので「単語が分かれば確実に分かる」「あとはスピードを高めていくだけ」という事実を体感として感じられるからです。新しく学ぶべきことは単語だけなのです

後者は「どう英語が上手くなっていくか検討もつかない」という方が多いです。英語が分かるようになる仕組みが分からない。高度な英語は高度な英語のまま、分からない英語は分からないまま、です。仕組みが分からないので、両者は別々のものなのです。なので単語やフレーズを増やせばマシになるかな、という結論に陥ります。

「人によるんじゃない」とか「どちらも良いよね」という学びの多様性の指摘もあるでしょう。しかしそれでも、多くの人にとっては前者の学習方法が優れていると断言できると思います。


(2)日本語能力と英語能力は比例する

あるアメリカの学校に2人の日本人がいました。一人は早稲田の文系学部からの交換留学生。人生初の海外生活です。もう一人は高3の終わりに渡米、アメリカ生活3年目スタート!という日本人Aさんです(実話ですが個人特定を防ぐために一部情報を変更しています)

びっくりしましたが、その8〜9ヶ月後、早稲田の子は2年分先を進んでいるはずのAさんを、4技能ほぼ全てで追い越してしまいました。

reading や writing で勝るのは「早稲田で優秀だから」「受験で鍛えたから」で通るかもしれませんが、まさか speaking でも?という感じでした。これ、もちろん早稲田の子の学習スピードが早かったのもあります。しかしそれ以上に、Aさんがあまりにも遅かった、のがこの追い越しの理由でした。

Aさんのエッセイを添削したりメッセージをやり取りしていて分かったのですが、Aさんは日本語がぐちゃぐちゃなのです。例えば LINE のメッセージで以下のような日本語が送られてきます:

私の今日の予定はスタバで勉強するけど hideyoshi も勉強する?あとスタバで勉強と一緒にターゲット(スーパー)行こう

どこが問題かわかりますか? ”勉強する”が2回出てきて冗長、という部分は問題ではありません。主語と述語がチグハグなことでもありません(「今日の予定」が「勉強している」ことになってますね)。本当に深刻な問題は、本人がこの日本語の何が問題なのか分からないという事です。

主語と述語のチグハグを説明してみたのですが、反応は「言われてみれば、ちょっと分かりにくいかもね。でもまぁhideyoshi は気にし過ぎよ!英語も間違い気にせずバンバン使っていった方がいいよ!」でした。

一方、早稲田の子の受験時の得意科目は小論文でした。素晴らしい日本語を書く人でした。文章が複雑になる&長くなるのが悩みだそうです。

この2人の対比、そしてその他数多くの学生のエッセイの添削を通じて、文章構造の原則を前提として英語を扱っていくためには、日本語を構造的に理解していることが欠かせない、という結論に辿り着きました。

例えば、

「君が昨日くれたパンはとても美味しかったよ」

という日本語の文章において、

「君が昨日くれた」が「パン」を修飾している。
「とても」が「美味しかった」を修飾している。
「パンは」と「美味しかった」の2つ文章のコアになっている。

というような文章構造の理解を持っていることが、英語を学ぶ上で極めて重要だということです。

さらに、この理解を、構造の概念を使って、

・「君が昨日くれた」は、名詞「パン」を修飾しているから形容詞なんだな
・副詞「とても」が「美味しかった」という形容詞を修飾しているんだな
・「パン」と「美味しかった」はイコール関係で、文章のコアになっていて、この2つのパーツに修飾部分がつくことで文章ができているんだな。

というところまで日本語の理解を言語化できるようになると、私たちが日本語で既に持っている構造理解を英語の構造理解に”そのまま”使えるようになります。

多くの英語メソッドは、そもそもで「学習者の日本語力がどの程度か」まで考慮されて作られていないようです。「この教材はOOレベルの人むけ」という記述も、学習者が日本語でOOレベルの文章を”本当の意味で”読めていることが前提なのです。

(これはもちろん writingにも当てはまります。日本語の文章を満足に書けない日本人は非常に多いです。新聞記事や著名な洋書の日本語訳なんかでもひどい日本語は見つけられるので、おそらく多かれ少なかれ、多くの国民が取り組まなければいけない部分なのだと思います。また writing 能力は speaking 能力に直接関係しているので、日本語で文章を満足に書けない人は英語のspeakingで(特にある程度のレベルに到達した時に)苦労します。


私たちが日本語で既に持っている構造理解を英語の構造理解に”そのまま”使えるようになる」という点についてですが、よく「日本語と英語は構造が全然違って学ぶのが大変」なんてよく言われますよね。実は全然そんなことありません。

かわいい犬
cute dog

これ、どちらも形容詞「かわいい/cute」が名詞「犬/dog」を修飾している、という点で、構造は全く同じです本当に本質的な構造理解を持つと「日本語も英語も同じやん」と思えてきます。これらの発見から言える結論の一つに「日本語で構造を確認してから英語の構造を確認する」という手順が英語理解、構造理解の向上に極めて効果的だ、ということがあります。

次の章以降の教材では、英文を提示する際には必ず日本語の構造理解を最初に提示して、それを英語に転換する、という方法を取っています。可能な限り読者の日本語においての構造理解を前提にし過ぎないように配慮しています。日本語で「当然、この文章は構造だよね」と確認していただいてから、はい、実は英語も全く同じですよ、とお見せしていきます。「なんだよ、どっちも同じやん!早く言ってよ!」と思っていただければ、構造理解のワンステップ目をクリアしたと言えるでしょう。


まとめ

私は中学生に笑われるレベルの英語力からスタートして、海外大学で使える英語力まで、たった1年ほどで辿り着きました。その後教育を通じて英語学習者が見落としている重要な原理原則の存在に気が付き、その部分に特化した教育を生業にするところまで来ました。

英語の構造を学ぶことで、あらゆる文法知識が整理され、その存在理由などが分かるようになります。構造上「そうなって当然」な文法知識や暗記事項は丸々スキップできるようになります。構造の前提を持って英語を学ぶことで、学習はケタ違いに効率化されます。構造の前提が無いと永遠に辿り着けないレベルがあるとも言えるでしょう。深い文章理解を持って初めて見える世界があるのです。

そして最後に、これらは全て、あなたの日本語力を元に形成されていく能力だ、ということをお伝えしました。とはいえ多くの人は十分な日本語力を身につけていますので安心して構造学習に取り組んでください。繰り返しますが、これから先の解説では必ず、日本語の構造理解を最初に提示して、それから英語の構造を見せるという方法を取っていきます。これによってどなたでも日本語の取りこぼし無く進めていただけると思います。



.
.
.



最後に

ちなみに上で同じようなことを書きましたが、何度も伝えたいので書かせてください。

私が教えているのは英文法です。「構造」という名前は新しく感じられるかもしれませんが、これからの note で扱われるトピック自体は新しいものではありません。しかしそれでも私の元には生徒さんが集まってくれます。文法書に書いてあるトピックを話しているのに、みなさん、こちらがビックリしてしまうくらい喜んでくれます。

生徒のみなさん、英文法書には何度も挫折されていました。一般の文法教材はどれも、重要な情報をただ「重要だから」という理由だけで羅列して作っています。その結果それぞれのトピックを統合する原則や共通の存在目的、方向性を見出せなくなります。統合的/体系的な視点が抜けているので、全部個別に暗記するしかなくなります。結果、量ばかりで出口が見えなくなり、辛くなってやめてしまうのです。

つまり、英文法書は、丸暗記が得意な人、理由や仕組みに疑問を持たずに勉強を進めていける人、自己管理能力が果てしなく高い人、英語が好きな人などのみが読み進めていける読み物になってしまっているのです。

英語学習の挫折の理由の一部は、英語への適性やヤル気よりも、学習方法自体への納得感の欠落なのでは、と思っています。もちろん全員とは言いませんが、今まで少なくとも1000人ほどの人が「学習方法への腹落ちが無いとどうしても進めない」と私に相談してくれています。

例えばですが、彼らは、

「to不定詞」という文法事項は聞いたことがある、しかしそもそもで to不定詞とは何者なのか。どういう仕組みで、どういう立場のものなのか。何も分からないまま丸暗記するのは納得がいかない。

「関係代名詞」なんて何度も聞いた、which とかでしょ。しかし関係代名詞の何がどう重要なのか。頻出だから重要、とか、テストに出るぞ、とかじゃなく。which と what の違いを覚えればいい、とかじゃなく。「そもそも何者で、どこでどう使うのか、どうしてそう使うのか」を知りたい。知識ではなく、仕組みを知りたい。

という苦しみを抱えていました。

本 note は、こんな疑問に答えを与えようとするものでもあります。もちろん英語の全てに理由を与えられるわけではありませんが、一方で、瑣末的な違いやニュアンスを全部暗記文法として写経するなんて「ふざけるな」です。

本 note は、to不定詞や関係代名詞などのように、重要だという理由のみで羅列されている無数の文法トピックを、『言語の構造』という前提に従って体系的に整理し直して、文法を新しい角度から学び直して頂くための教材と捉えていただければ嬉しいです。

文法を学び直したい方はぜひご一読ください↓


また、教材の質を改善していきたいと思っておりますので、スキ・フォローも嬉しいですが、教材に対しての批判やアドバイス、感想などの方が嬉しいです。ぜひよろしくお願いいたします。


・・・・・・


何かあればいつでも質問してください↓

hideyoshi.takahashi@noostructure.com



長文をお読みいただいてありがとうございました!!




.
.
.



余談 TOEIC について

私はTOEIC 否定派でも肯定派でもありません。そしてTOEIC について話すつもりもありません。何かしら有益なことは言えるかもしれませんが、私よりももっと得意な人が既に大量の勉強資料を世に送り出していると思いますので、その方々にお任せします。

ちなみに「TOEIC ができても英語を話せない人なんてたくさんいる!だから TOEIC はいらん!」という主張もありますが、TOEIC はスピーキング力を測るテストではないので、それは当たり前でしょう。その議論をする前に、あなたにとっての「英語ができる」を明確に定義することをお勧めします。

かつ、「英語ができる」の定義は、英語力を超えて、人のキャリア、生活、人生の目標まで絡んでくることかと思いますので、結局のところ、絶対値的な意味でTOEICの有用性を語るのは難しいと思います。

TOEIC が大好きな人がいてもいいですし、TOEIC が大嫌いな人がいても良いです。少なくともたまたま twitter で見かけた TOEIC 大好きおじさんの「TOEIC は人生において超役立つ!」という言葉で自分のポジションに迷いが生まれるのは、自分自身が「英語ができる」を定義できていないからかもしれません。

ちなみに、Hideyoshi の TOEIC の点数は?というと、実は公式の場で受験したことはありません。生徒さんと練習として1回分を通して解くことは何度かありました。満点の時もありました、ミスが1〜3問の時の方が多かったと思います。


『英語の構造』を学び始める:



#英語 #英語学習 #英文法 #構造解析


↓購入しないでください。これ以降文章は続きません。ここで終わりです↓

ここから先は

0字
この記事のみ ¥ 100

金銭的なサポートよりも「もっとこうしたら改善する!」という改善案を教えていただく方が嬉しいかもです。ぜひ気軽にお声がけください!