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Mrs. GREEN APPLE『NOAH no HAKOBUNE』大感想大会

WOWOWで「NOAH no HAKOBUNE」を見てから
かなりの日数が経ったのですが、
やっと少し自分なりに噛み砕けそうなので
特に印象に残った楽曲をピックアップして
今回は書いていけたらな、なんて
思っております!!

てな訳で、さっそくGO💨

☆Viking

「LIVE PHOTO GALLERY」より

ライブ1曲目を飾ったこの楽曲。
ライブのコンセプト的に絶対入るだろうなって思ってたけど、いざイントロが流れるとテンションの上がり具合が尋常じゃない。
ていうかそもそも、
ダンサーさん→せり上がりメンバー登場→イントロ
の流れが神すぎて、何回見ても鳥肌
歌詞はものすごく寂しい感じだけど、楽曲自体はめちゃくちゃカッコ良くて
このギャップがミセス特有だよなぁと、
聴くたびに思います。

あとすっごい個人的に、「EDEN」でやってた
”思い出に付箋を貼って”の部分を
もっくんが歌いながらマイクスタンドにペタペタ付箋を貼るところが好きだから
もし円盤が出るってなったら映っててほしいなぁ笑
(WOWOWはひろぱアングルでした)
(それはそれで嬉しい)

☆アウフヘーベン

「アウフヘーベン」は
今回のライブの中でも特に印象的で

MVではもっくんが皮肉な笑みを浮かべていたりしたけど、
ノアの「アウフヘーベン」は、また違う立ち位置から言葉を発しているというか、
投げかけているように見えて

歪んだ世界とはさ
修復はもう無理なのか
綺麗な世界とはさ
創るのはもう無理なのか
君との未来があるけれど
僕たちの住む世界は
「歪んでいて綺麗なもの」でした

この歌詞で描かれているように、歪みも綺麗も入り混じったこの世界に対して、良いも悪いもすべて許容して受け入れているというか

”「歪んでいて綺麗なもの」でした”のところで
自分の方に手招きしているもっくんの姿を見て、
なんだかそんな風に感じました。

そして、ダンサーさん達が紐を使って世界観を表現しているのも素敵だよね。
まだまだいろんなことを感じ取れそうな、このライブの中での”スルメ”楽曲だと思います。

☆VIP

この楽曲に関しては、一言だけ言わせて欲しい

「In the Morning TOUR」登場SEからの「VIP」はアツすぎる!!笑

☆Blizzard

「Blizzard」に関しては、このライブで印象がガラッと変わったというか

そもそも、歌詞はアルバム制作中に作られたけど、楽曲自体は休止中のソロ曲「Midnight」とほぼ同時期に出来たものらしく
だからアルバムの中でも、どこか洋楽チックというか、オシャレなイメージがずっとあって。
もちろん、そのイメージが無くなった訳ではないんだけれど

ノアでは「Blizzard」中ほとんど座って歌っていて
(中には寝っ転がって歌ってた時もあったらしいけど)

その姿が、独りの部屋でそっと気持ちを吐いているように見えて、すごく内省的に聴こえるというか。

それに、サビ中にりょうちゃんが
「3.2.1.ジャンプ!!」
って掛け声をかけるんだけど

ジャンプする観客⇔座って歌うもっくん
っていう対比というか、温度差というか
それが余計に寂しさを感じさせる気がして

めちゃくちゃBlizzardな気持ちになりました笑

☆Hug→私

いやー「Blizzard」からのこの2曲はさ、
罪だよね。胸が痛くなるよね。

時計の音が鳴る中で、もっくんとひろぱがギターを弾いて、イントロが始まる訳だけど
最後はもっくん1人のギターで終わるところが
歌詞とリンクしてる感じがして
寂しさが増し増しになる。

1番を歌い終わって間奏になった時に
もっくんが、ふとりょうちゃんの方を見るんだけど

りょうちゃんは、そんなもっくんに対して
微笑むわけでもなく
ただただ大きく頷くんだよね

その一瞬にめちゃくちゃ愛を感じて
なんだか余計に泣けた。

そんな「Hug」から、
りょうちゃんソロで始まる冬のバラード曲「私」

バックに映る月と、綺麗な星空と、白くなった風を
歌い始める直前まで見つめるもっくん

歌い方や感情の込め方は年数が経った分少しずつ変わっていっているけれど、
1番サビ終わりの印象的な息の吸い方は、いい意味で変わっていない気がして
なんだか嬉しかった。

切なくて、淋しくて、でもすごく美しくて

雰囲気も含めて、特に大好きな場面です。


そして、今noteを書いてて気付いたことなんだけど

「Blizzard」→「Hug」→「私」
って物語として連続している気がして

「Blizzard」のラストで、

見せかけの愛は
磨けないから
もうそろそろね
錆が出ちゃう
本物の愛こそ
飾れないから
大事にね 大事にね

語れはしない
君と僕の世界
だからそろそろね
飾らなきゃ
本物の愛こそ
触れれないから
大事にね 大事に迷う

この歌詞が綴られてるんだけど

これってつまり、
君と僕の間には実は偽物で見せかけの愛しかない
っていうお話で

そこから、「Hug」の1番サビでは

おはよう
また今日が始まったね
おやすみを云うまでの辛抱だ
ひどく疲れてるんだ 潤してよ
アナタと私だけのハグをしよう
アナタと私だけのハグにしよう

と言っているけれど、大サビ前のCメロでは

心の恋はノミだらけ
もう血だらけの 愛を立候補
その正体 衣だらけ
この血だらけの 愛は一等賞?

と、愛について悩み、最終的には

おはよう
また今日が始まったね
お星様に礼を言うばかりだ
「ひどく疲れてんだ 潤してよ」
私と私だけのハグをしよう
私と私だけのハグにしよう

"君"と別れて、独りになる。そして、

あの時、私は貴方のことが好きでした。
凍える冬には温かいその目が救いでした。
これから私は
明日も私は
確かに此処で息をしてる
私は私を生きていく

と、「私」に続いていく。

今回のライブは、台本を書いてからセトリを組んだみたいだから
この曲順になるのは、ある意味必然だったのかもな、とも思ったり

「Blizzard」の後日談ではないけれど、
ある一種の物語をこのライブで見れた気がして

うん。好きだ。

☆Loneliness

この楽曲って、ライブの演出的に「うブ」ポジションに近いところにあると思うんだけど

あのレーザーを客席に向かってバンバン打ちまくることによって、
この曲の狂気さ、孤独さ、心の叫びを感じて
余計に核にある感情に気付かされるという

エグい演出だよねぇ

あと、原曲では語尾とか結構ちゃんと伸ばして歌われてるんだけど
ノアでは全体的に切り気味で歌ってて

ライブver.の方が、歌というよりは独白感が強いなぁと感じました。

☆Love me, Love you

ラブミーってやっぱりいいよね。
「ENSEMBLE TOUR」を彷彿とさせる多幸感
キラキラしたエネルギーがいっぱい飛び交ってて
見てるだけで幸せになる。

☆scenario(Siip)

ライブのちょうど折り返しの時に突如登場した
正体不明のアーティストである「Siip」さん。

Siipさんがこのツアーに登場した理由などなど考察したものはこのnoteに以前書いたんだけど

個人的には、今回Siipに扮したのがもっくんじゃないのが実はキーなんじゃないかと感じていて

ツアーの演出とかは主にもっくんやスタッフさんが話し合って決めてるみたいだから、正直もっくんがSiipに扮することもできたと思うのよ

でも今回は、手とか身体の使い方を見るに多分ダンサーさんがされていて
(私の勝手な予想だけどね!!)

だから、「Siip=大森元貴」を今回あえて確定させなかったのかなと思ったり

そうさせなかったことが実は重要だったりするのかなぁなんて感じました。


そしてもう一つ感じたのが、
歌い終わってアウトロが始まった瞬間に
右手、左手と順番に斜め上に上げて、しばらくその形のまま止まるんだけど

それがイエス様が十字架に磔にされた姿と重なって見えて

聖書によると、イエス・キリストは人類を罪から救うために身代わりに磔になったとされているんだけれど、

上のnoteでも書いたように、羊はノアの燔祭において神への生贄として捧げられることになる。

つまり、それを表しているんじゃないかと思ったり

思ったり

もしそうだったら、鳥肌ものだよね。

☆HeLLo

「scenario」の次が「HeLLo」って
多分めちゃくちゃ意味があるよね。

Siipさんの存在って、このライブで登場するまで
例えミセスのファンだったとしても
知ってる人は知ってたし、知らなかった人は知らなかったみたいなのよ(SNSの反応を見た限り)

だから、少なくとも一定数はSiip初見勢がいたはずで。

Siipさんをライブ中盤に登場させたことによって
いろんな空気感になっていたであろうところに、
またMrs. GREEN APPLEのライブに引き戻すには
有名どころというか、ポピュラーな楽曲を持ってきた方が気持ちが切り替わりやすい気がするんだけど

ここであえてポピュラーではない「HeLLo」を持ってきたということは、
Siipさんの流れを汲んで伝えたいことが何かしらあるはずで、きっと。

僕らの世界は
想うほど汚くないからさ

僕らの世界は
想うほど綺麗じゃないからさ

僕が思い描いてたものは
こんなものじゃない ない
君が思い描いてたものは
どんな世界? また描こう

うまく言葉に出来ないけど、ここら辺の歌詞が重要な気がして

「scenario」では、この世界で起こる事は全てシナリオ通りなんだと歌っているけれど
「HeLLo」を通して、
例え全てが決まっていたとしても、例え自分が期待していたものと真逆の事が起こったとしても、
そこで諦めてしまわずに、僅かでもいいから将来に対しての希望を持つことが大切なんだ
っていうことを伝えたいのかなぁ、と
思ったりしました。

セトリだけでもいろいろ伝わるものがあったりして
深いなぁ…

☆Folktale→norn

いやー、正直この流れは泣ける。

「Folktale」はさ、エデンの時と同じ樹がバックに映されてたり、もっくんがスキップしながらステージに戻っていったり
エデンを彷彿とさせるしさ、

「norn」は牧歌的ですごく温かい曲調だけど
歌詞は別れについて歌ってたりしてさ

なんだか泣けてくるんだよね。

これから20年、30年、いやもっとかな
人前で披露とかじゃなくて
こっそりとでいいから
またあの5人で、笑い合いながら「norn」とか演奏しててほしいなぁ

☆ケセラセラ

「ケセラ」ってめちゃくちゃライブ化けするよね
この多幸感は、ほんとに人を救うと思う。
あと個人的に"ツァラトゥストラ"の最後の音程を1オクターブ上げるアレンジ好きすぎ
私も死ぬまでに一回はケセラの紙吹雪を生で浴びたい。ぐらい好き。

☆Feeling

この楽曲は、なんだろな、なんだかとっても安心するというか
耳が心地いいというか。
聴いてて毎回不思議な気持ちになる。

MCで、今すごくヘルシーに活動できてると言っていたように、
この曲を歌っているもっくんもそうだし、
ひろぱもりょうちゃんも、心からの笑顔が溢れているような
温かい空間でいっぱいのアンコールで。

みんなで最後合唱するのもめちゃくちゃいいよね。
良すぎてなぜか泣けてくる。
すごく柔らかい空気感で、ライブが締めくくられていました。


いやー、意外と書いた!!笑笑

でもそれぐらいめちゃくちゃ濃いライブっていうことだし、
多分まだまだ発見できそうだし

とりあえずなんとか書けてよかった…笑

「Atlantis」に関しては、もうすでに見たら号泣する気しかしないけど
こっちもある程度噛み砕けたら書いてみよっかな
なんて考えているので
また気が向いた時にでも読んで下さると私はすごく嬉しいです。

長々と、ここまで読んで下さり本当にありがとうございました!!

それでは、またっ!!!👋

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