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同じ職業に就いている友達がいるからこそ

私は今ありがたいことに、世間で言う
「舞台役者」
という職業に就かせてもらってるのだが

私の友達に偶然にも同じ職業を生業としている子がいる。


その子とは中学高校と6年間同じ「ミュージカル部」に入っていて

毎年学院祭になれば舞台に立って人前でパフォーマンスをしてきた

私はまだその当時芸事を習っておらず
ダンスも歌も見よう見まねで必死についていっていたのだけど

その子は小学生の頃からダンスや歌の習い事をしていて、すでに抜群に上手かった

上手すぎて逆に周りと浮いてしまうからメイン級の役をさせてもらえなかったぐらい


彼女の実力や天性の才能をずっと近くで見てきたからこそ、「舞台女優」という道を選択するのはごく自然なことだったし
実際その道に進んだことは、嬉しかった


その時は、嬉しかった、


大学生になってから私は芸事を習い始め、
大学卒業したら普通に就職して、趣味として舞台に立とう、そうしようと思っていたところに

ひょんなことから大学3年の時に、ある劇団のオーディションを受けることになり

しかもそれが奇跡的に合格し

大学4年では大学とダブルスクールのような感じで
毎日公演やお稽古に明け暮れる日々が約2年間続いた

つまり、図らずも彼女と同じ職業に就くことになった


一方で彼女は、大学在学中にある大きなミュージカル作品のアンサンブルに選ばれ、地上波の音楽番組に出演したり

卒業してからは、大作ミュージカルのメインキャストにも抜擢され、
"ミュージカル界の新星"と呼ばれるような存在となり

どんどん有名になっていった

私は昨年末からメンタルを崩してしまい
今日まで休職している立場なのだが

同じ職業に就いている以上、今でも彼女の活躍は耳に入ってくる

言い方は良くないが
耳にしたくなくても、入ってきてしまう

そんな状況で

正直辛い部分もある。


素直に友達の活躍を喜びたい自分もいる

でも同業者としては、やっぱり羨ましい

彼女の努力の結果だと分かっていても

そう感じてしまう気持ちは止められなくて

自分が今足取りを止めているからこそ

余計にどこか焦る気持ちもあったりして

モヤモヤした気持ちがずっと続いている


何かここで動けたらいいんだけど

メンタル的に今は動ける状態じゃないし

ずっとこの気持ちをどうしていいか

どう処理していいかわからず

心の中で燻り続けている。


でもきっと、もっと自分に自信を持てばいいんだ

自己肯定感を上げればいいんだ、と

薄々気付いてはいるけれど

そんなすぐには持てない!上げれない!

と、反抗している自分もいる。


…うん。

難しい。

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