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11/7の週に気になった未訳ジャーナリングRPG/ソロRPG/TRPG/LARP

今週もやってまいりました。毎週月曜日にウェブ検索やらTLを眺めて、メモっておこうと思ったのをまとめております。これらの気になった作品群は、日本語化されていないものです。あしからず。

■ LARPのことをてきとーに

LARPに近いが、別ジャンルとして「歴史再現」というのがある。以前も少し調べたが、この歴史再現は実験考古学(日本での学術名がこれで良いのか不明だけど)として、キャラクターとしてのロールプレイを排除して文化や歴史を完全再現して検証するという手段である。また、LARPは「観客は自分自身」と言わしめる程にクローズした遊びに対して、歴史再現は観客・第三者に見せることを前提としている。

とはいえ、両方の共通事項は多いため「ギスギスしないでWin-Winな関係になりましょーよ」という提案的な記事が公開された。

すごくざっくり言えば、「こだわりって素晴らしいよね」って奴(台無し感

米国で参加できるLARPってどんなのがあるの? というイベントの種類に始まり、LARPってどんなゲームなのか、演劇何が違うの?的ななどが簡単にまとめられた記事が公開されていたのでピン留め。

「Long Story: a deep time LARP」についての紹介記事が公開されていた。これはブラタモリ的な……ではなく、色々な生物の種が自分たちの未来と世界の環境の変動や劣化を考察し「自分たちが繁栄に最適な年代を探し出す」という教育LARP向けの題材。タイムマシンで様々な旅を経て、「この年代が良い」と種族が自らの意思で降りて他の種を見送ることができる。そうすると概念的には地層に残る化石のように……降りた種は鉱物化するそうだ。すべての種が鉱物化して地質が完成したらこのゲームは終了となるらしい。色々な略語で唐突に概念を呼びかけるのではなく、自分たち主体で考えていくスタイルっていうのが良いのではないか? でも、単純にゲームとして最後の地層を上から眺めてみたい(本当に会場内で地層が構築されるわけではないけどね)

ついにブラジルでも魔法学園LARPが!!? ネット上でブラジルLARPについて見かけたことがあったのは、2018年……2018年!?(その時は、ブラジルLARPに関するマニフェスト本が出版されて話題にあがった。これはDogma 99:映画撮影マニフェストのオマージュが由来とされている) LARP系の情報は主流がFacebookだからこういうことはよくありますわ。

この魔法学園LARPはスタートが2015年とのこと。おぉ、割と長いことプレイされている。公式サイトを見て回ってイベント動画を見つけた。雰囲気的にはカレッジ・オブ・ウィザードリィ的かな? ハリーポッターの影響って素晴らしい。


■ 魔女の宅急便モチーフのソロRPGが資金調達中

スタジオジブリ作品&角野栄子さんの小説「魔女の宅急便」からインスピレーションを得たソロRPG「Koriko a Magical Year」でのあなたは、10代の魔女見習い。これから1年間「コリコ」という街で過ごすことになる。どのような過ごし方をするかは、あなた次第。

魔術で街の人たちを助けるべく働くも、古代の宝物や長い付き合いになる親友を見つけるために街を探検したり、親友達の物語を解き明かしたり……などなど。タロットベースでプロンプト(シナリオお題)を決めていき、心の不安を表現するようにサイコロを増やすギミックなどもあるようだ。

季節の変わり目に、手紙を実家へ送るフェーズがあるようで、1ゲームで4通送る形となるようだ。ゲーム中は様々なエフィメラ(雑誌の切り抜きとかコインなどの物語を象徴する小物)も集めるようなので、手紙を書く机の上が賑やかになりそう。

おぉ、プロンプトも含めて120ページとは!!? おっと、この記事を書いている時点で残り9時間!!!!????
とりあえず、蹴っておきました。無事に資金調達が成功した際には、ファイルが届くのは来年の7月っぽいですね。

https://www.kickstarter.com/projects/jhrrsn/koriko-a-magical-year


■ 人間の中にアンドロイドが潜んで……私が!? / ジャーナリングRPG

ジャーナリングRPG「Paranoid Android」では、労働力や生活を起因とした人間とアンドロイドが戦争をしている。その中で、アンドロイドが人間に擬態し始めた。いくつかの物事が妨害工作に晒され、研究は遅れ、システムは故障し、人が失踪するなどなど。

あなたは、駅で不審者として疑われて取り調べを受けることになる。その取り調べが進むに連れて「自分が本当に人間なのか!?」疑心暗鬼に苛まれる。その気持ちの吐露と尋問の様子を日記に書き記すこととなる。


■ 新たな地で、セカンドチャンスを掴めるのか? / ジャーナリングRPG

「Stranger in a Foreign Land」でのあなたは、様々な理由で祖国を離れることになった。そして、新たな地と新たなコミュニティーに適応しようと奮闘する様子を日記に書き記す。周囲の人々の能力や習慣を観察するうちに、祖国のことを忘れるかどうか……難しい選択を迫られることになろうだろう。
精神的安全性を忘れずに

■ 資金調達中の魔女RPGは現代的なダークファンタジー / TRPG

上の方で見習い魔女のソロRPGの話を書いたが、こちらは悪魔に魂を売って力を得た魔女達を演じるTRPG「Witch Fated Souls Second Edition」。
こちらは、様々な理由(もしくは悲惨な取引と知らずに)悪魔と取引して力を得て超自然的な力が蔓延る世界を渡り歩くことになる。遅かれ早かれ、あなたたちはこの取引を後悔するようになるだろう。だが、力と真実と希望を得るために取引材料がなくなるギリギリのラインまで、悪魔と取引をすることになるだろう。

ゲームのメカニズムは、プレイヤーのアクションが中心で、GMはダイスを振らない。その代わり、GMはシーンを設定し、プロットを作成し、プレイヤーに障害物を提示します。プレイヤーはその障害をどのように克服するかをD6のダイスプールで判定していく。チェックの難易度は、賭け金(成功しなければどれだけ悲惨か)と相手(自分と比較して相手がどれだけ強力か)に基づいて決定されるようだ。

こちらも現在資金調達チャレンジ中(この時点で残り9日)。クイックスタートルールも公開されているようで、気になる人はチラ見しても良いかも。

https://www.kickstarter.com/projects/1568822309/witch-fated-souls-2e/

↓クイックスタートルール

https://www.kickstarter.com/projects/1568822309/witch-fated-souls-2e/


■ そして、私は吸血鬼となった / ジャーナリングRPG

「A Day in the Death」でのあなたは、吸血鬼になった日から始まるジャーナリングRPG。徐々に日常生活に変化が訪れ、日記を書き進めるごとに血に飢え……大アルカナの引き当てる度に自分が怪物になってしまったことを思い知ることとなる。

そして、最後に自分がどんな特別な力を持った怪物に変貌し、何を代償とするかが明らかになるでしょう。

ゲームのコンセプト的に大好物案件(笑


■ キャラに成り切って読書をするゲーム? / ジャーナリングRPG

今年開催されたBookmark Game Jam……つまり、ゲームのルールが栞に収まり本に挟むことで、その本をギミックに組み込む遊び。私が今投稿している「Bookmark Tarot Tutor」もそれ。
この「Travelog」は、色々な背景を持ったキャラクターに成り切って本を読みまくるゲームのようだ。悟りをひらくために旅に出た旅人だったり、古書店に有り金をはたく学生だったり、聖域の噂を頼りに旅でた破滅の生存者だったり……。栞を挟んだ本が、キャラを彩ってくれるだろう。

ちなみに、このゲームはJamの締切までに提出できなかったそうだ。あらら




■ 余談として

Indiecade 2022(インディゲーム開発とゲームの未来を紹介する国際的イベント) で、Remember August が Best Tabletop 賞を受賞したとのこと!

Remember Augustは私自身も実際にプレイし、自分の粗末な訳でゲームを回す程に今年の前半入れ込んだゲーム。おめでとうございます!!



よろしければ、サポートをお願いいたします。 紹介もチョイスも未熟なところがありますが、“こういった遊びがあるんだー”というのをお伝えし続けられればと思います。