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APOCALYPSE MEMORIA_No.6

現実に見たことに崩壊した世界のレイヤーを重ね、もう充電できないアンドロイドとなって残量ゼロになるまで世界を記録するジャーナリングLARP「アポカリプスメモリア」第6回目。


このジャーナリングLARPの写真素材を得るために、感染予防対策を守って歩いたり走ったりしているときもスポーツ用マスクを着用している。人が多くなってきたら、ネックウォーマーとしても使えるヤツとの二重に使っていた。そんななか

「こんな山の中でまでマスクをしているとか、そんなに感染するのが怖いのね(クスクス)」

と、マスクをしていない方々にこれまで2度煽られた。大抵は2人以上のグループ。何だろう、煽ってくださいオーラでも出しているのだろうか? こういう人が悪目立ちしないことを、切に願いますわ。

■ ウォーキング × LARP の組み合わせは、まだまだありまして。

この記事を書くにあたって改めて検索していたら、面白そうなイベントを2つ見つけた。どちらもすでに開催済み。
1つめのタイトルは「真夜中LARP」。これは2018年に開催されたこのLARPは、タイムトラベラーネタ。何らかの原因で隔離(ロックダウン)が常態化した未来から、2つの陣営(違う国・または派閥)が故意か偶然かはわからないが、同じ時間軸の同じ場所へタイムトラベルしてきた。つまりキャラクターは全員がタイムトラベラー(未来では言葉や文字でコミュニケーションを取ることは非効率とされ、タイムトラベル先でもシンボルやジェスチャーで陣営内のコミュニケーションは行われる)。

どちらの陣営もアプローチ方法は違えど、1つの街を舞台に探索して隔離が常態化している未来を覆すための特異点を設置できる遺物を探し求めることになる。大体プレイ時間が90分程度のウォーキングLARPだったらしい。開催時期は2018年だよ(ここは重要)


2つめは「Sound Explorers」。このLARPはゲームというよりは世界観へ没入するためのワークショップと言っても良い(Not日本語)。参加者たちは1人1人が自分だけのオリジナル世界に基づいて、自分の声によるサウンドスケープを録音する。1人で歩きながらそれを聴いて、その世界を旅する。聴いている音を変えることで、その世界観に転生したことになる。やがて旅は独りではなくなり、世界観を共有して共に世界へ没入しながら旅を続けていくらしい。残念なことに、ゲームではなくワークショップのためテキストが存在しないのだ。このワークショップは屋内限定らしいが、ぜひウォーキングしながら野外で体験してみたい。

APOCALYPSE MEMORIAに戻りまして

■ 6回目の記録

■ 下書き

2★22年 1月24日

起動が完了すると、礼拝堂の長椅子に横たわっていた。まだ起動に時間がかかっているので、最適化ツールでは完全に断片化は解消されないらしい。

礼拝堂の中で再生されているエコーデータもバグがあるようで、色々な時代の人々が同時に再生されていた。1人1人話している言語すら違っている。しかし、讃美歌の旋律は変わっていないので再生終了間際の歌は……不思議と身体各箇所の負荷を軽減してくれるような気がした。

ケーキの方は、無事に完成したとは言えない。丸い形状とはほど遠く、取り上げたらボロボロに崩れてしまった。だがセンサーによればカロリーも糖度も規定値を満たしている。やはりキメラバード(旧時代のニワトリと何か家畜のDNA混合生物)の卵では代用できなかったか。

色も何と言うか、検索時に見つけた黄色い色とは程遠かった。

大きな無線中継アンテナユニットまで戻って、ブルーハァと連絡を取る。彼を待っている間に、何を勘違いしたのか自分を軍事用と誤認識している一般的な家事ロボットに襲われた。そういえば、クジラシティでは理解できない助言をしてくれた家事ロボットがいたな。今回の家事ロボットは赤いカラーリングで、データベースによれば何か家畜の声を模倣しているのだが、データベースに照合がかけられない。この戦闘で聴覚機関にダメージを受けてしまったのが原因だと考えられる。

ブルーハァと再会したとき、私のボロボロさ具合に最初は笑われたが健闘を讃えられた。彼が欲しかったのはケーキではなくチョコレートなるものだったが、私が作ったモノでも満足はしてくれた。お礼と言われて何だか不思議な形の靴が贈呈される。

人の感覚で言うところの……“疲れた”と言う状態だ。

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