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アメリカでペ○スマスクが大ヒットし、50年後の日本でブランドマスクが人気になる話。

GW初日。

どこに行くわけでもないのでニュースサイトをあさっているとFAST COMPANYがこんな見出しの記事を出していた。

「コロナ禍であなたが見落としている3つの良いニュース」

前代未聞の割合で温室効果ガス排出量が減少。ニューヨーク・ハーレム地区のシニア市民シンクロチームが動画をアップ…!

その中でひときわ目を引いたのが、「ペ○スマスクが6万ドルの寄付金を集める」との見出し。

調べてみると、なんでもユタ州の女性が、ソーシャルディスタンスを守らないCOVIDIOT(コロナ+バカ)を近づけないため、男性器がプリントされた布マスクを販売しているとのこと…。

Mom wears penis face mask so covidiots ‘kindly back the f–k up’

彼女はペ○スマスクを着用した写真をSNSにアップし、
「これからスーパーに行ってくる! もし誰かが、『マスクにペ○スがプリントされてるよ』といってきたら、『こうやってあんたが私に近づきすぎていることが分かるのよ。とっとと下がりなさい!』と親切に教えてあげるわ」

ユーモアにあふれた内容ではあるが、ただのおふざけではない。

現在このペ○スマスクは販売されており、収益は彼女が運営する非営利の福祉団体(薬物乱用者やHIV患者、C型肺炎患者の支援など)に寄付されている。その金額はすでに6万ドル(約600万円)にのぼっている。

SNSで大きな反響をよび、「美しい女性器のマスクも作ってほしい」などあらたな需要も生まれており、記事中では、「このマスクは現在、ホットケーキのように売れている」とのこと。

あれだけ浸透しなかった欧米でも、マスクは自己表現のツールとしてファッションの一部となっている。

マスク常用国の日本も、それまでは白の不織布マスク一択だったが、ここにきて手作りマスクがムーブメントとなり、一般市民の間では多様な材質・色・形のマスクの多用化が急速に進んでいる。

その一方で「マスク着用」もはやマナー化した。50年後コロナが終息した後でも、私たちの日常にはマスクは形骸化しファッションとして新たな形に進化するかもしれない。

会社に出社後、上司に呼び出され、
「おい! 今日は取引先に行くのどうして白マスクじゃないのかね?」
「すいません…ちょうど洗濯してしまって青色しか残っていなくて…」
胡散臭いビジネスマナーが流行しはじめるかもしれない。

夜のデートシーンで、
「君のマスクすごくおしゃれだね」
「ありがとう、グッチの新作なの」
医学的な効果云々よりも、ブランドでマスクを選ぶ時代が来るかも知れない。

そして「口元を隠す」慣習だけが残された世界で、テレビの通販番組は叫びだす。

「さて、本日ご紹介するのは、夏に最適な通気性抜群のメッシュ生地のマスクです!」

新たなファッショの誕生。
さてどんなマスクをしょう。

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