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まるで呼吸をするように旅をしていた

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主に旅の話。
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記事一覧

日々と旅の境界線はもう大人しく、かばんの奥に詰め込んで。旅の在り方を捉え直すため…

旅に「刺激」以外のものを求めるようになったのはいくつの頃からだろう。 20代のわたしは確…

私的にここはナウシカの風の谷。「高知県・津野町」が気持ち良かったので記録

地域をテーマに活動するTURNS さんとのお仕事をきっかけに、定期的に高知県におじゃまするよう…

何年経っても私の細胞達は何度でも期待することをやめないし諦めない。その根性嫌いじ…

成田空港に向かう電車の中で、突然文字が書きたくなってnoteを開きました。 お腹の真ん中がう…

「とうとうだね。おかえりなさい、待ってたよアドレナリン」って感じ

「全細胞が全力で喜んでいる」の感覚を久々に味わっている。 空港の扉が開いた瞬間息を吐いて…

私は一体あとどれくらいの時を、あの場所で生きられるのだろう

この地球上に「ここがふるさとだ」と呼びたくなる場所はどれくらいあるだろう。その場所が自分…

サマルカンドブルーに染められて(ウズベキスタン・サマルカンド)

トルコからウズベキスタンへ渡って早6日目。「ウズベキスタンに来たならぜったいに行った方が…

ふうわり漂い癒す、君はくらげ(トルコ・カッパドキア)

気球はくらげに似てるなあ。 気づけば、ポツリ言葉になった独り言が空気に溶けていった。 カッパドキアの街を我が物顔で支配していた夜が、段々と寝床に戻り、眠い目をこすりながら朝がやってくる。あとはよろしく、とお互いにハイタッチでもするように、深いブルーとピンクが混ざり合う。少し肌寒い空気が半袖のまま出てきてしまった私の肌に当たり、それが何だか嬉しくなって笑ってしまった。 町の中に次々と、ぷくぷくした不思議な生き物たちが生まれていく。 それはゆらゆらと心臓部分が光り、揺れて

生かされてるじゃなくて生きてるって思いたい

もうすぐまた少しだけ長い旅にでる。 5月に日本に帰国して約3ヶ月、今回は国内にとどまってい…

日本から少し遠いこの見知らぬ街に愛着が湧いてしまうのは、きっと(ラオス・ルアンパ…

ああ、好きだなあ。何度目かわからない同じひとりごとをつい呟いてしまう。それは特別な誰かに…

足りなかったのはこれか。なんだ単に私はまだまだ「旅らしい旅」がしたかったのか

今これを、地元の子供達の合唱が響いて、あるんだか無いんだか分からない(というかもはや意味…

叶うものならこのまま私も一緒に溶け込んでしまいたかったよ

くるり空が逆立ちをして、思わず手を離して。本当に海に落っこちてきてしまったのかもしれない…

衝動、あるいは決意。

「あなたは日本人?」 旅人。宿のスタッフ。雑貨屋の店員。そして同じ日本人にも。 一歩自国…

あの日、あの言葉、あの光。

空っぽの世界を見てみたいと言い出したのはキミだった。 一緒に飛行機に乗るのは初めてだね、…

来世は鳥か雲に生まれたい

普段は見上げるものなのに。この瞬間は、こうして対等な目線で、視線を交わすことができるのだなあ。 触れたらふわり、たちまちしゅわしゅわと崩れて、舌の上にじんわり幸せな甘さを残してくれそうな、そんな綿菓子のような雲が、分厚いガラス越しにこちらを見つめている。 青から緑へ、緑からオレンジへ。その下のほうは、灰色なのか群青色なのか。なんと表現して良いのかわからない色へとグラデーションした空は、ピンクグレープフルーツのように、まんまるで、真っ赤に輝く太陽をそっと、文句も言わずに支えて