2020年3月の都内小劇場公演 観劇候補
このnoteを書いている途中で佐藤佐吉演劇祭の中止が決定されました。3月に楽しみにしていた舞台が軒並み中止となってしまっています。
それでも現時点では上演を行う団体はあり、それを観に行くことを楽しみにしている自分がいます。
例月に比べて数はだいぶ少ないですが個人的に行きたいなあと思っている都内小劇場公演を書き記しておきます
なお、3月の個人的なお勧め公演は
・嶋谷佳恵×髙橋紗綾企画ふたり:よにん
・鵺的:バロック
となっています。
【3月第1週 3月1日(日)~3月8日(日)】
★注目★ ○嶋谷佳恵×髙橋紗綾企画ふたり:よにん
【場所】目黒 rusu
【期間】3月3日(火)~3月2日(日)
【上演時間】80分くらい
【特徴】屋代秀樹、民家、2種類の演出
・旗揚げ公演は二人芝居だったが2回めの今回は2倍、もしくは2乗された4人芝居。台本は日本のラジオの屋代さんでrusuという民家ギャラリーを舞台ということで、らしさの出た作品になりそう
また、台本や筋は一緒で演出の違う2パターンを上演するということで、演出の違いで作品がどう変わるのか見比べができる興味深い企画でもある
○らまのだ:優しい顔ぶれ
【場所】下北沢 OFF・OFFシアター
【期間】3月6日(金)~3月11日(水)
【上演時間】120分
【特徴】会話劇、連作短編、テーマ性
・落ち着いた会話劇の作風。テーマをもとに日常を描き出す
今回は背景に改憲がある世界での人々の場面を映し出す
しっとりとしっかりとした作品を見たい人向け
○ペーパーナイフ:愛してる.com
【場所】江古田 兎亭
【期間】3月6日(金)~3月8日(日)
【上演時間】80分
【特徴】最初で最後、表情豊、二人芝居
・島根渉さんと出口晶美さんによる企画。表情豊さんによる書き下ろしの脚本。乱入回というものもある模様。出口さんはキャラによってはドハマリする役者さんなので期待
○劇団時間制作:赤すぎて、黒
【場所】大塚 萬劇場
【期間】3月4日(水)~3月15日(日)
【上演時間】110分
【特徴】重い、暗い、辛い、泣ける、ダブルキャスト
・人の罪というものを描き出す時間制作。重く辛く暗い作風。救いがあるような無いようなそんな世界観。心をじっくり沈めても大丈夫な人向け
○ゆうめい:ゆうめいの座標軸
【場所】駒場東大前 こまばアゴラ劇場
【期間】3月4日(水)~3月16日(月)
【上演時間】各作品75分前後
【特徴】再演、三作品同時上演、代表作
・ゆうめいの代表作『弟兄』『俺』『あか』を一気に再演。それぞれ劇団の特徴あふれる作品でどれを見てもゆうめいという劇団がよく分かると思う
★お勧め★ ○鵺的:バロック
【場所】下北沢 ザ•スズナリ
【期間】3月7日(土)~3月15日(日)
【上演時間】不明
【特徴】重厚、観客が殺される演劇、前売り完売、ジャパニーズ・ゴシック
・とにかく重く厚い作風の鵺的。見ていると座っている椅子がひんやりと鉄のように重くなっていく感覚を味わえる。今回はゴシックということだがどのような作品を見せてくれるのか要注目
【3月第2週 3月9日(月)~3月15日(日)】
○Ammo:桜の森の満開のあとで(2020)
【場所】新宿 シアター・ミラクル
【期間】3月12日(木)~3月18日(水)
【上演時間】110分
【特徴】会議物、再再演、テーマ性
・過去に2度上演されている作品の再再演。大学のモックカンファレンスを舞台にしたある程度真面目な会議劇。テーマも重く考えさせられるものであり、学生たちの会議を見ながら自分自身も考えていくことになる
◆公演中止◆ ○WHO’S TERRACE ×BOO WHO WOOL:よろこびの歌
【場所】御茶ノ水 ワテラスコモンホール
【期間】3月11日(水)~3月15日(日)
【上演時間】100分予定
【特徴】宮下奈都、キャラメルボックス
・宮下奈都の小説の舞台化。キャラメルボックスの真柴さんが脚本、石川さんが演出。キャラメルボックスの俳優も多数出演
○劇団武蔵野ハンバーグ:ドリンクバーの向こう側、やさしいキスをして
【場所】下北沢 OFF OFFシアター
【期間】3月14日(土)~3月15日(日)
【上演時間】75分
【特徴】未見
・まったく聞いたことも見たこともない団体なのですが、なんとなく凄い馬鹿なことをやってそうな劇団の匂いを感じて候補に入れました
【3月第3週 3月16日(月)~3月22日(日)】
○田上パル:Q学
【場所】駒場東大前 こまばアゴラ劇場
【期間】3月19日(木)~3月31日(火)
【上演時間】85分
【特徴】全国ツアー、演劇モチーフ
・演劇と高校と太宰、あらすじを見るとスクールロックの演劇版的な面白さを感じる。
○盛夏火:ウィッチ・キャスティング
【場所】東京都世田谷区祖師ヶ谷大蔵某所
【期間】3月20日(金)~3月22日(日)
【上演時間】不明
【特徴】団地演劇、不思議
・自宅の団地の一室で行われる演劇。不思議で独特な作風。勝ち負けを気にせずいっちょ見てみるかという気概のある人向け
○劇団ボンボヤージュ!:世界で一番頼りにならないスーパースター
【場所】千歳船橋 APOCシアター
【期間】3月20日(金)~3月22日(日)
【上演時間】120分
【特徴】コメディ、バカ騒ぎ、エセミュージカル
・まいどバカバカしいお笑いを届けてくれる劇団。エセミュージカルのように歌ったり、愚かだったり少しほっこりしたりとニンマリして帰れる作風
【3月第4週 3月23日(月)~3月31日(火)】
○ハツビロコウ:野鴨
【場所】下北沢 シアター711
【期間】3月24日(火)~3月29日(日)
【上演時間】不明
【特徴】イプセン、重厚
・重く、緊張感のあるシリアスな作風。今回はイプセンの野鴨を元に作られる作品。原作は正義を押し付ける男の話であり、まさに現代社会にも深く染み付いているこの話をどう展開していくのか注目
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?