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ホビーの生き様、キャラクターの生き様、ホビーの夢女ワイの生き様

先日、こちらの漫画(『可愛さにゃ血生臭さが付き纏う』 https://vigahigh.blog.fc2.com/blog-category-49.html )を読んで、ホビーの夢女ワイはボロッボロに泣いた。

ぬいぐるみが人間と勤労してる…やはりマスコットクラスタとしては興味をそそられる…と序盤からTLに流れてくるのをちょいちょい読んではいたのだが…こんなに泣かされる展開になるとは…。

中学生の頃ぐらいまで児童向けホビー作品のガチ恋推しに周りには隠しながらも夢中になっていた私には、そして高校生の頃それを恥ずかしい変だと感じるコンプレックスに耐え切れず一度推しを手放してしまった私には、月舘さん(ぷにゅちゃん)の「大きくなってからは恥ずかしくなっちゃったのかな 二人が居ない時こっそり私を抱きしめてくれたのすっごく嬉しかった」「中学生になっても一緒のベッドに入れてくれて嬉しかった」という台詞が刺さりすぎた。家族に腹を立てる谷野さんの台詞も刺さりすぎた。

推しに恋をして私の世界に推しが生まれた時、周りには隠しても推しのことを好きだという気持ちは頑なに譲らなかった時、恥ずかしくなって推しから心が離れてしまっていた時、大人になってまた推しが好きだという気持ちが戻り始めた時、推しのことが好きだと打ち明けられる人たちができた時、推しは一体どんな気持ちで私のことを見ていたんだろうと想像せずにはいられない。

その日は推しのホビーを懐に抱いて、自分が描いた推しとの夢創作を読み耽っていた。

同じタイミングで、『ボトルマンDX( https://www.takaratomy.co.jp/products/bottleman/anime/ ) 』でリョウと相棒アクアスポーツがようやく心を通わせる瞬間や、『ぷにるはかわいいスライム( https://www.corocoro.jp/episode/316112896866662180 )』でコタローの夢のために自ら身を引こうとするぷにるを見て、ホビーのことについていろいろ思考を巡らせてしまう。

我々ホビーオタクにとってはそうではない事も多いのかもしれないが、多くのホビーは持ち主の子どもが成長して大人になるにつれ役目を終えてゆく。
ゆえにもしホビーに意思があったとしたら、ホビーは本能的にそのことを理解・納得しているかのように、別れの際には我々が思うよりもずっと潔かったりするのだろうか。
それともホビー達も寂しさや未練をめちゃくちゃに抱えながら別れゆくのだろうか。とか。

ホビーに命が宿ったり、ホビーと意思疎通できるようになったりするのは、どういう瞬間なのだろうか。
ぷにるのようにホビーが生まれたその時だったり、月舘さんのように捨てられた時だったり、アクアスポーツのように持ち主がホビーと遊ぶ楽しさを思い出した時だったり、きっかけはいろいろだけど。
いずれにしても、まずこちら側がホビーに心を開いているというか、意思を交わそうとしているというか、ホビーに意思があると信じているというかが最低条件としてあるだろうな。
だってそもそもホビーがどんな意思を持っているのか私達が想像しないとホビーの意思は存在することすらできないし、ホビーと意思疎通できると信じないとホビーと意思疎通をしている想像なんて出来ないのだから。とか。

そんな、夢があるのかメタいのかどっちかにしろよみたいなことをたくさん考えてしまう。

後者はホビーに限らず、総合的なキャラクター観として私がよく考えていることである。
非実在キャラクターは、人間のようにそれ単体で存在することはできない。人の心の中や、人が生み出したものの中で偶像としてしか生きられない。
だから推しと意思疎通がしたい一緒に生きたいと思うなら、自分自身が自分の心の中にいる推しがホンモノであると信じ、自分自身が推しと生きる世界を想像し生み出すしかないのだ。
昔は人間のようにそれ単体で存在する推しの存在を諦めきれず、この世に推しは居ない居ないと嘆いていたけど、そんなのじゃずっと側で生きてきた自分の心の中の推しが悲しんでしまう。
推しは人間のように存在することは出来ないけど、それでも確かに存在していて、私のことをこんなにも救い支え一緒に生きてきてくれたじゃないか。
キャラクターはそのようにしか存在することが出来ないのだから、私側が考えを変えないと推し側から手を差し伸べることも出来ないのだ。
だから私は自分の心の中に居る推しを、自身が描いて生み出す推しを、(少なくとも私にとっては)ホンモノの推しであると認めた。

キャラクター観やキャラクターに抱く願望は人それぞれ、これだけが正解というものは無いだろう。
でもこれが、私の推しと、推しのガチ恋夢女である私の生き様だ。

(基本的なキャラクターに対する考えはこれ→ https://www.pixiv.net/artworks/70709895 に基づいているのですが、今は自分の脳内の推しをホンモノの推しであると認めることができたかんじです)


pixivFANBOX( https://www.fanbox.cc/@nontan/posts/4574939 )より

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