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ちょいデブ男子の家での暮らし

家に帰るにも鍵変えられちゃったので、ちょいデブの家にお世話になりました。
が、変な家で…。
まず、母親に持ち金を全額取られました。
食事は出ません。
食べ物持ってると盗られます。
ちょいデブが高熱出した時があって、一緒に病院行ったら、保険証作ってないから全額払いで私が払わされました。
本屋のバイトを辞め、キャバ嬢になりました。
ちょいデブから勧められたから。
貰った日当は全部持っていかれます。

毎日が地獄だった。
でも私はその頃、子供達の居る地元に帰ると決めてました。
こっそり電車の指定券を買い、隠してました。
母にだけ帰る日を伝え、逃げるように当日待ち合わせのファミレスに行きました。
母は怒らなかった。
それが何だか辛くて泣いてしまった。
母は毎日、孫達に会いに行っていた。
義母が料理も家事も出来ない人で、孫達も懐かないしで苦労してたらしく、うちの母が毎日ご飯を持って行っていたらしい。
私も明日会えるんだ。
それだけで嬉しかった。
帰りに母が誕生日プレゼントを買ってくれた。
そういえば、あと1週間で30歳だ。
最悪な20代最後だった。
母と電車に乗り、地元へ帰った。
これで全部終わった。
そう思った。

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