Petit à petit l'oiseau fait son nid
初めてフランスに旅をし、恋に落ちてから早20年が経ちました。
フランスに半年留学した後に仏検を受検して、結構上のレベルに合格した後は、「なんとなく」フランス語の勉強がいい加減になっていた。
でも「文法は一通り終えているし、仏検も合格しているから」って、フランス語話せる気になっていた。
今思えばとんだ勘違いだ。
20年以上、幾度となくフランス旅をしてきたけれど、一向にフランス語が上達しない。
日本に住んで、日本人と結婚して、ばりばりの日本企業に勤めて、朝から晩まで働いて…
だから仕方ないんだって思っていたけど、それも全部言い訳。
日本にいてもフランス語が上達している人は五万といる。
その人たちがみんなフランス人と結婚しているわけでもないし、ましてやみんなが留学しているわけでもない。
みんな努力をしているんだ。
その人たちが努力している間、私はぼんやりと寝てたり、あほみたいにお酒飲んでいたんだ。
語学上達に近道はないってわかっているのに。
2018年5月、30代最後の旅。
第一日曜日は、パリのシャンゼリゼ大通りが歩行者天国になる。
5月はまだ寒いと思っていたけど、この日はスプリングコートを捨てたくなるくらい暑く、気温は28度まで上がった。
同じようにフランスが大好きな友達と、シャンゼリゼで寝転んだ。
人生にいくつかターニングポイントがあるとしたら、確実にこのときはそれだった。
ただ歩行者天国で寝転んだだけのこと。
「絶対に、この国に住む」と決めたときだった。
2018年12月31日。40代最初の旅。
シャンゼリゼ大通りから一本外れた通りで、カウントダウンをした。
2019年1月1日、凱旋門越しに新年を祝う花火を見て、「絶対に、この国に住む」と泣きながら誓った。
2019年になってから、フランス語の勉強時間をとにかく増やした。
去年までは1週間で3時間くらいしかやっていなかったけど、今年は少なくとも週10時間は勉強している。
学校に通ったり、自習したり。
机に向かう勉強以外ではNetflixでフランス語字幕で映画やドラマを観て、わからない単語は辞書で引いたり。
それでもまだまだ全然足りないとは思っているので、仕事量と睡眠時間を調整しながら、勉強時間に充てた。
こんなに勉強しているのは留学していた頃以来。
まだまだ2か月経ってないけど、着実に語彙力は増えているし、完全に忘れていた文法も勘を取り戻している。
「もっと早くできたはず…」と後悔するところだけど、過去を悔やんでもどうしようもないので、前を向いて頑張るしかない。
目の前にニンジンをぶら下げたほうがマゾヒズム心に火が付く。
40代からのフランス語、最初に掲げた目標は「DELF B2」の取得。
ここでは学習の記録、備忘録などを綴っていこうと思います。