グッシャグシャの給食着を洗うのが楽しみで仕方ない
2学期から不登校になった小3娘。
現在登校リハビリ期に入っている。
そして、今日、ついに給食を食べてきた。
朝もみんなの登校に合わせていけるようになり、
1〜4時間目給食前までは毎日行けるようになった。
給食後〜放課後帰ってくることまではやったことがあった。
真ん中の給食だけが最難関。
ハードルが一番高く、
先生にも給食は一番最後にしましょうと言われていたほど。
そんな最難関を、娘が本日越えてきた。
私にとって、娘が給食を食べてくることは、ヒマラヤ山脈くらい高い山と思っていたのに。
気付いたらもうここまで来てたんだという感じだ。
これまで1〜4時間目に安定的に行けるようになっていたので、
娘に「4時間目終わったら迎えに行くけど、給食食べたかったら、食べてきていいからねー」とだけ言っていた。
それでも食べずに帰ってきていたのだが、
特に私は何も言わずにいた。
そしてついに、今日迎えに行くと、「食べた後に帰るから、待っててほしい」と言われた。
こういう時淡々としてなきゃいけないと思うのだが、
あまりに突然この日が訪れたので、私は「え?!すごい!!」と教室の前の廊下でみんながいるのに頭ぽんぽんして思いっきり褒めてしまった。
娘は、そんな私に「早よ下に行け」という様子で、私とはろくに話もせず、廊下にかけてある給食着を手に取り、足早に教室の中に入っていった。
お友達に、「休みの子の代わりに配膳係やれる?」とお願いされていたり、先生に「今日食べてきます」と言ったり。
娘の学校生活がそこにはあった。
嬉しかった。
嬉しいと思うのは、学校に行かせたかったから??
それももちろんあると思う。
でも、娘が、一つ一つ越えるべき自分の山を決めて、本当に一歩一歩一歩やってきたことに、自分で一番難関と言ってたことに挑戦を決め、それをやり遂げてることが嬉しかった。
2学期のはじめ「心を休めるために休もうか??」と娘に伝えた時。
当たり前だけど、これでいいのかなぁとすごく不安だった。
少しでも行かせたほうがいいんじゃないか?
実際そういうアドバイスもあったから。
だけど、「心のハードルが何に対しても高いのだから、下がるまで休ませていいのよ。」
スクールカウンセラーさんの言葉で完全に休ませることをきめた。
そして、娘の心が元気になってきたからこそ、あの時は疲れ切っていたのだということを、実感する。
不登校って、究極まで頑張ってきた子の心のバッテリーが切れた状態だと思う。
壊れる前に、自己防衛で、きっと不登校になるんじゃないかと思う。。
「何も可哀想じゃないのよ。この子は大丈夫なのよ。」
これもまたスクールカウンセラーさんからいただいた言葉だ。
そうだ。娘は大丈夫だと。娘を信じること。
待つこと。
そうしてこの期間を過ごしてきた。
私も、またこの不登校期間に、随分成長させてもらった。
自分を変えることができた。
娘のおかげで、私はむしろ私の人生を生きれるようになってきた。
沢山の挑戦ができる自分になった。
とはいえ、まだ不登校を完全に卒業したわけではない。
(卒業ってあるのかな?と思う。)
娘は、給食が終わったら、その後は授業を受けずに帰ってきた。
「今日はここまで。次は全部いってみる!!」
一つ一つ山を決めて越えていく娘は立派だと思った。
「給食美味しかったけどね、それより、なんか今日は懐かしいなぁって思ったんだよ。給食の時間にいるの久しぶりだったから、懐かしいなぁって。給食の食器も味も懐かしいなぁって」
「懐かしい」という感想に、娘の心の充電が溜まってきたことが感じられた。
自分のあるべき場所に戻ってきたということなのかなぁ。
そして
「やったーやったーできたできた。1回やっちゃうと楽になるの!これまでもそうだったもん!!やったーやったー」
大喜びの娘。
うん。
やりたかったんだよね。
やりたくて、できなかったんだよね。
「次は朝行って最後まで受けて帰ってくるからねママ!!」
うんうん。
さぁどうかな?
行けるかな?
やっぱり行けないかもしれない。
また食べられない時も来ると思う。
それでも確実に前には進んでいる娘。
私は娘を信じているよ。
それは、学校に行けることを信じてきたわけじゃないんだよ。
この子は大丈夫。必ず前に進めるとそれを信じてきた。
これからも、ずっとずっとそう信じる。
さぁ、娘の給食着を今週末は洗えるんだな。
1学期ぶりに、汚れた給食着が洗えるんだ。
普通に学校に通っていた1学期、洗濯の都度グッシャグシャの給食着に、もっと綺麗にたたみなよーと思っていた。
不登校だった2学期が終わった時、2学期の間一回も使わずに学校の廊下にかけっぱなしだったアイロンしたままの綺麗な給食着を洗うのに、少しだけ胸がちくっとした。
そして、3学期の今・・
グッシャグシャの給食着を洗うのが、楽しみで仕方ない。
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