アップつくば2

つくば市ツアー(Tsukubaドライヴ)で考えたSDGsとテクノロジーをどう生活に落とし込むか?

こんにちは。
先週1/27(日)のことでしたが、評論家の宇野常寛さんのオンラインサロンPLANETSCLUBのメンバーで、『Tsukubaドライヴ~落合陽一を育てたつくばのテクノロジー&スタートアップシティツアー 』と称して、つくば市に行ってきました。

 こちらは、宇野常寛さんが編集された雑誌PLANETS vol10にて特集されていた、落合陽一さんの「マタギドライヴ」からもじったツアーです。

マタギドライヴの詳細は、こちら。

そもそものきっかけは、昨年12月に開かれたPLANETS大忘年会2018という宇野さんが登壇されたイベントの議論にて、

☑︎現在のグローバル化・ネットワーク化が進む時代の中でこれからは国を超えて都市同士が直接つながる『都市の時代』

☑︎『都市の時代』で、日本を変えるためには、1人のスター政治家でなく各地で結果を残している中規模なスターの市長(都市)が数十単位現れることが求められる。

☑︎都市で新たな取り組みを実験して成功事例を全国に波及させることで日本が変わる。

というお話がありました

一方で、ちょうど同じ時期に、つくば市のこんなニュースが立て続けに飛び込んできました。

つくば市 RPAで業務を改善し年330時間以上の労働時間減を見込む

スタートアップの機運に 茨城・つくば市がイベント

これらを踏まえ、都市と関わる自治体職員の私個人の考えとして、

☑︎近年、つくば市は、テクノロジーを使った行政改革やスタートアップ企業の育成に力を入れており、先進的な取組は全国の都市のお手本になる。

☑︎今、つくば市を見ておくことは、『都市の時代』に、これからの日本の都市モデルを考えるうえで有意義。

☑︎さらに、PLANETS とも関連が深く、大変ユニークな思考と実践をされている落合陽一さん(筑波大学に在籍)を育てた「つくば」という場所は、どのようなところなのか、実際に見てみたい。

と思っていました。

ちょうどそんな折に、PLANETSCLUB会員の方で、地元のつくば市のコワーキングスペースup Tsukuba の運営者の方と繋がりがある方がおり、つくば市に一緒に行く人を募集していたため、せっかくの機会なのでツアーにして、多くの人と共有しようと思い実施に至りました。人との繋がりに感謝です‼️

まず当日のツアー最初は、つくば市役所にて「会える市長」と称したつくば市の五十嵐市長とのタウンミーティングに参加。五十嵐市長からは、つくば市が目指す「SDGs」の取り組みについて説明がありました。

つくば市 SDGs未来都市の概要

一言でいうと、今後、つくば市でも日本全体の課題である少子高齢化などに伴う課題が多く生じるが、これらの課題を解決できたら、世界の先駆けとなる。「世界の明日がみえる街」を目指して、子供の貧困対策・教育、包摂的な社会、テクノロジーの活用、交通インフラ、環境循環に力を入れていく、そして、市民の皆様にもSDGsを「ものさし(指標)」としてぜひ活用してほしい、というものでした。

また、説明の中で、五十嵐市長から印象的な言葉があったのは、つくば市民への過去のアンケートで、学術研究都市として有名なつくば市だが、その恩恵を市民が十分には感じていない、という結果があるそうでした。

つまりは、どの自治体にも言えることですが、SDGsしかり、テクノロジーをつかった行政改革しかり、多くの行政の先進的な取り組みについて、これらが市民一人ひとりの「生活」にどうメリットをもたらすのか、これをしっかりと分かりやすく説明していく必要があるのではと、これは自戒を込めて思いました。

そういった点では、五十嵐市長が、SDGsを「ものさし」と称したのは言いえて妙で、SDGsと言われても、国連で定める世界の持続性を目指す17の目標くらいの漠然としたイメージしかありませんでしたが、「ものさし」と言われると、SDGsを使って、一見漠然と遠いと思われる問題(世界の貧困など)を、身近な例(自分の地元市における子どもの貧困問題など)に置き換えて考えてみるきっかけになるかもしれませんね。

現に、五十嵐市長も、子どもの貧困問題について、アイスクリームにものさしを差したスライドを用いて、子どもの7人に1人は貧困により、アイスクリームを食べるのも我慢せざるを得ない状況にあることを分かりやすく説明してました。

また、「テクノロジーを活用して業務時間を削減」という成果を活用して、「削減した時間を使って、職員が街の活動に参加して多くのコラボレーションを生み出し新規事業化」や「多くの手続きがオンラインでできる仕組みを開発」というさらなる成果を作り分かりやすく伝えられたら、きっと市民の方々の生活へも具体的なメリットが感じられて、満足度も高まるかもしれません。

自分も行政に携わる人間として、行政施策→生活に落とし込む、ということをもっと分かりやすく伝えられるように努めていきたいです。

次は、つくば駅から車で5分程度の、JAXA宇宙開発センターへ。実際に宇宙に行った人工衛星のロケットが多く飾られており、これらが無料で見られます。非常にコスパが良いおすすめスポットです。宇宙ステーションの開発状況などについて、説明員の方からも説明をじっくりうかがえました。コロニーが飛ぶ日も近い?!

外にはロケットも!!

そして、続いて、つくば駅まで戻って、最近オープンしたというコワーキングスペース Up Tsukuba にいって、管理人である女将さんや利用者の皆様にお話を伺いました。こちらは「つくばをUPする」をコンセプトに、多様な人たちが集い、ひと・こと・情報に出会う場として運営されています。
実は、こちらの女将さんはPLANETSCLUB会員の方のご紹介でお会い出来ましたが、私も過去に池袋での別の会合で会ったことがあり、久しぶりの再会となりました。こういった形で再び出会えるのは、本当に嬉しい限りです(^^)

女将さん、利用者の方々とは、つくば市の駅前開発の現状や利用している人たちの特徴などざっくばらんにお話を伺いました。おかげさまで、街の解像度がアガりました。さすが、つくばをアップするUp Tsukuba!!

一番印象的だったのは、つくば市内には、多くの研究機関があれど、横の連携については、なかなか行う機会も場もないため、こういった多くの人が集える場がきっかけとなって、連携が進めばいいというお話でした。

また、利用者の方々が面白いのは、専門家の方は専門分野が多岐に渡り、分かりにくいため、それぞれの自己紹介のために、自分たちをトレーディングカード化してゲームとしても楽しんでいるとのことです。これがあったら、一発でどういう属性を持った人が分かりますね(笑)なお、写真の右側はつくば市のイメージキャラクターとのこと。

そして、Up Tsukuba を後にして、続いて、いよいよ落合陽一さんが教鞭をとられている筑波大学へ。大学の構内が広くて、入り口から多少迷いながらも、筑波大学中央図書館へ行ってきました。こちらはどなたでも利用できるのでお勧めです。つくば市近辺に住んでいないとなかなか行けないかと思いますが、お近くに行かれた際はぜひ。

落合陽一さんもここに通っているかもしれないと考えるとワクワクしました。そして、日曜日にもかかわらず、多くの学生さんが来られて学習していました。さすが、筑波大学。

最後に、つくば駅前の居酒屋にて懇親会。UpTsukubaの方々ともさらなる意見交換ができて大変楽しいツアーでした。

ご参加いただいたPLANETSCLUBの方々、またお忙しい中、ご対応いただきましたUpTsukubaの皆様に改めてお礼を申し上げます。ありがとうございました。

追伸

つくば駅前の「塚田農場」での懇親会の最中に、漫画の話になって、ちょうど少女漫画りぼんの話をしていたら、店員さんから粋なプレゼントが(笑)なお、写真は、今回のつくば市各関係機関とは関係ありません、念のため(笑)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?