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シェアする軒先読書会『シェアの時代の今こそ学ぼう「多様な世界史」』

6月18日(土)に、上池袋のくすのき荘・喫茶売店メリーにて、好きな本を持ち寄って紹介し合う「シェアする軒先読書会」を開催しました。

今回は、『シェアの時代の今こそ学ぼう『多様な世界史』」というテーマで、世界史フリークのT田さんをゲストにお招きして、世界史にまつわる、あらゆるジャンルの本を持ち寄って頂きました。

世界史フリークの方にお持ち頂いた本。中国史、イスラム史、民族の世界史など多様なジャンルの世界史の本が並びました。

他の参加者の方々にも、世界史に関わる本をお持ちいただきました。

世界史フリークのT田さんと参加者の方々に持ってきていただいた本をいくつかご紹介します。

一つ目は、「世界をまどわせた地図 伝説と誤解が生んだ冒険の物語

かつて信じられていた伝説、神話などをもとに作成された古地図をキレイなビジュアルで紹介した本。

本をお持ちした世界史フリークのT田さんのオススメポイントとしては、『十字軍遠征の時代に「プレスター・ジョンの王国」という巨大なキリスト教国家がインドの方にあるとかつて信じられていました。その伝説の王国の地図が載っています。その架空の王国のニセ地図が作られて、十字軍も自分たちをその王国が救ってくれると信じてイスラム国家と戦っていたという点が面白いですよね』

なるほど。情報技術が発達していなかった中世ヨーロッパでは伝説に基づいた王国のニセ地図が信じられていて、それが十字軍のような巨大な軍隊を動かす原動力にもなっていたのですね。

続いては、参加者がお持ちになった「人物で読み解く世界史365人」。

作家の佐藤優さんが監修をされた本で歴史上の人物が、ジャンルや国を超えて網羅的に365人紹介されています。

T田さん曰く、『この本を読んでいて面白いと思うのは、「日本人は誰が紹介されているか」という点です。その理由を考えながら読み進めると、「世界史の中から日本をどう捉えるか」という点も見えてきます』

(ちなみに、日本人で紹介されていたのは、「紫式部」、「杉原千畝」、「福沢諭吉」などでした)

さらに、365繋がりで、偶然にも他の参加者が持ってきた本で、「1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365

こちらは、歴史、科学、芸術、文学などジャンル横断的に、学ぶべき事項が紹介されている本で、まさしく「リベラルアーツの教科書」とも言える本で面白かったです。

最後に、飛び入りで参加してくれた方がお持ちしてくれたのが「詳説 世界史」。

言わずと知れた山川出版から出されている歴史の教科書で、お世話になった人も多いはず。

T田さん曰く「この教科書に1〜2行で簡潔に書かれている歴史上の出来事をたくさん説明したくなるから、絶対に世界史の授業は長くなります。私が担当したら教科書の50ページも行かずに1年間の授業が終わってしまいます(笑)」とのこと。

歴史の話は、出来事のみならず、その背景にある社会、人物、思想などが絡み合っていて、本当に好きな人にとっては語り出すと止まらなくなるものなのですね。

なお、世界史の本ではありませんが、TBSラジオで帯番組を持たれているジェーン・スーさんの本「ひとまず上出来」をお持ちになったTBSラジオ好きの方がいらして、同じTBSラジオ好きの参加者の方と意気投合‼️

好きなものに関わる本を持ってくると、瞬間的にその人の好みが分かって繋がれるから面白いですね📖

TBSラジオでパーソナリティをされているジェーンスーさんの本


そして、今回も、多くの人にお越しいただき本を読んでいただいたり、喫茶売店メリーの珈琲を飲みながら歴史の話で盛り上がったりと、参加者で楽しく過ごさせていただきました。

今回は、「多様な世界史」をきっかけに多様な人が繋がり、さまざまな世界史への見方をシェア出来たとても有意義な会でした📖

今後夏の暑い時期になりますが、また天候もみながら開催していければと思います📖

喫茶売店メリーの軒先では、季節の紫陽花ではなく、なぜかズッキーニが置かれてました(笑)


2022年6月19日追記 
友人が自ら「軒先読書会広報担当」(!!)を名乗り出てくれて素敵なインスタ動画を作成してくれました📖当日の様子をご覧にいただけますのでぜひ📖

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