フライヤー

「公務員のキャリアをアップデートする会」をやりました

こんにちは。

5月11日に、公務員のキャリアをアップデートする会、をやらせていただきました。

こちらは、元農林水産省職員で、現在は、地方と世界を繋ぐゲストハウス「リトルジャパン」を経営されている柚木理雄(ゆのき みちお)さんとお会いした際に、

☑公のために務めるのが公務員だけど、公のためにできることは、今の職場で成果を出すことだったり、公務員でありながらNPO起業することや、別の組織に転職すること、など多様な選択肢がある。

☑日本でも働き方改革が叫ばれる昨今、公務員の働き方も、一つの省庁や自治体だけでなく、他の公益団体での副業・兼業などパラレルワークを含めて考えていく時代。

☑︎そのような中で、『公のために価値提供する』ことにノウハウを持った公務員が地域活動やNPOの公益事業で活躍でき、且つ本業にもその経験を活かす土壌を作っていくために、みんなでざっくばらんに話し合い、話し合われた内容を、具体的なアクションに結び付けていきたい。

という話で盛り上がり、実際に「公務員のパラレルキャリアを考える会」としてイベントをやってみましょう!!ということで、「公務員のキャリアをアップデートする会」の開催にいたりました。

現在、公務員のパラレルキャリアにかかる動きとして、国家公務員の副業・兼業については、昨年の国の「未来投資戦略2018」にてNPOなど「公益的活動」が認められることが明記され、地方公務員では、奈良県生駒市や兵庫県神戸市が勤務時間外に地域貢献活動を行う職員に対して一定基準をクリアした場合の副業を容認しています。

一方で、まだ省庁や自治体によっては、まだ副業・兼業に取り扱いも様々であり、現場で働く公務員としては、どうパラレルキャリアを築いたらいいか、模索をしている状況と感じています。

開催1ヶ月前に、Peatixとフェイスブックにて、15人で参加者を募ったところ、なんと3日とたたないうちに、満席に!!やはり皆さん、「公務員のパラレルキャリア」をそれぞれ関心をもって、アクションをしようと考えているのですね。

当日は、台東区浅草橋にあるリトルジャパンにて開催をしました。とても雰囲気が良いゲストハウスです。

冒頭、柚木さんから、農水省でのキャリア、農水省で働きながら「芸術家の村」というNPOを立ち上げてイベントを開催した話、さらには省庁をやめてリトルジャパンを経営するに至った経緯などをお話しいただきました。

特に、柚木さんお話で印象に残った考え方として、「マルチセクターで働く」ということです。柚木さん自身、①農林水産省(パブリック)、②NPO経営(ソーシャル)、③中央大学での講師(アカデミック)、④リトルジャパン経営(ビジネス)という、4つのセクターで仕事をされている経験もあり、キャリアを一つのセクターだけで築くのではなく、複数のセクターで働き、それぞれの経験を掛け合わせることで、唯一の人材になれるお話をいただきました。

この考え方は、「公のために働く」という目的を持つのであれば、選択肢は省庁・自治体で働く、というものだけでなく、NPOや他の公益団体での勤務など多様な手段を掛け合わせてキャリアを築いていくという、今後の公務員の働き方の軸になるものだと思います。

そして、柚木さんのお話の後は、各グループでテーマを分けて、ざっくばらんに参加者同士で話をしました。

テーマとしては、

①そもそものパラレルキャリアとして何ができるか

②「公務員」としてのキャリアを活かした活動方法

③パラレルキャリアの実践者に学ぶ具体的な方法

の3つです。

私は、②の「公務員」としてのキャリアを活かした活動方法、について話し合いをさせていただきました。

その中で、

☑政策的な知識を持った公務員が外部の方に政策提言をすることで自分の実現したい政策を実施する方法もあるのではないか。シンクタンクとしての役割も担える。

☑政策情報を分かりやすく伝える講座やイベントを実施する方法もあるのではないか。現在は、ストリートアカデミーのような誰でも講師を実施できる仕組みがある。

☑講座やイベントを行う場合、自分の今までの公務員のキャリアと自分の好きなことを組み合わせることで、面白い企画ができるのではないか。

☑講座やイベントを行うにしても、それを採算化(マネタイズ)するための具体的な方法を考えるべきではないか。会議室や集客方法のノウハウも学ぶ必要がある。

といった意見がありました。

その中での気づきとして、●政策を対外的に分かりやすく伝える、●事業のマネタイズを考える、●集客のノウハウを学ぶ、といった点は、公務員として事業を実施する際にも重要なノウハウであり、「パラレルキャリア」が本業にも好影響を及ぼすことになるのではないかと思いました。

他にも、まちづくりや、歌うこと、婚活事業など、様々な形でのパラレルキャリアを考えている方もおり、多様な公務員がいれば、それぞれのパラレルキャリアが築き方があると思いました。

「公務員のキャリアをアップデートする会」は盛況なうちに終わりましたが、まだまだ、それぞれの公務員も、自分なりのパラレルキャリアを模索している状況。今後も、公務員でありながら、多様な手段で公のために価値提供をしている実践者をお呼びして、お話を伺うとともに、自分たちとしてもできるアクションを実践していきたいですね。




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