見出し画像

出展者によるゲームマーケット2021春の振り返り

「とどのつまり」nonoyoです。
「とどのつまり」は「日常の些細なおもしろいことをゲームに」をコンセプトとして個人ボドゲサークルです。2年前からゲームマーケットに計5回出展、ゲームは3作品作ってきました。
今回、記録を残したかったのと、他の作者さんのnoteに触発されて、私も「出展者によるゲームマーケット2021春の振り返り」と題してnoteを書いてみました!よかったら読んでみてください。

新作「ベンデカ」を作った経緯

画像1

今回の新作ベンデカはゲームマーケット2020秋の販売を通して思いついた作品です。

ゲムマ2020秋は、既存作品の「Stand For」「パタルタ」を販売していました。その中で「パタルタ」に興味を持っていただいているお客さんの雰囲気を見ると、デザインが好きそうな人や、ベン図が好きそうな人に限定されている印象を受けました。

また人によっては、アブストラクトな印象で近寄りがたい、もしくはキャッチーさがないのかなという印象がありました。
そんな発見があったのと、パタルタのルール自体には自信があったので、違った形に応用できなかなと考えました。

さらに当時会場を回った妻から何気なく「サスペンスとかホラー系とかゲームする上で非日常な気持ち味わえていいよね」というコメントがありました。

そういった気付きからゲームマーケット2020秋が終了後、パタルタに犯人探しの要素をかけ合わせるという大枠のコンセプトが決定しました。

画像3

こちらは思いついたときのメモですが、基本的には当初思いついた通りのイメージで完成できて満足しています。

そのような経緯で制作した「ベンデカ」ですが、当初想定していた通りゲームマーケット2021春に販売していても客層も広がっているように感じました。また「パタルタ」を販売していたときは、見た目のアブストラクトな印象からか「難しそう」とコメントされることが多かったのですが、犯人探しというストーリーを加えただけで、思いがけずそういったコメントがグっと減りました。

ルールは同じなのですが、絵柄のチェンジ、ストーリーのある/なしでこうも印象が変わるのかと、デザインの力を大きく感じる機会でした。

ベンデカのPV制作

今回は事前の宣伝のひとつとしてベンデカのプロモーション映像(PV)を作成してみました。今までも作りたかったのですが、他にも作らなければならないものがたくさんあり、なかなか作れませんでした。

5回目の出展となり、ずいぶんとブース作りの什器も揃っていたし、その他宣伝物もわりと準備できていたので、今回はチャレンジしてみました。
ストーリー性がある作品だったから、作りやすかったというのもあるように思います。

とは言ってもそこまで時間のかけられるものではなかったので、今回は静止画ベースに作って部分的に動かすという手法をとってみました。この方法、けっこう作りやすくてよかったです!

画像6

そんな経緯で制作したPVでしたが、ゲムマ1週間前にやっと完成し、ベンデカの発表と同時に公開できました。公開当初は思っていた以上の反応は来ませんでしたが、じわじわとRTやいいねをいただけて結果的にはTwitter上で2000回再生ほど観ていただけました。

ゲムマ当日には販売している中でPVを観ましたという声もたくさんいただけて、非常に宣伝効果があったのかなと感じました。ゲーム制作もしなきゃいけない中で、なかなかPVまで準備は大変ですが、やっぱりゲームの雰囲気を伝える上で、動画は非常に有効なツールだと思うので、なんとか頑張って、これからの新作に対してもPV作っていけたらなと思います!

過去作「Stand For」と「パタルタ」

画像5

ゲームマーケット2021秋では嬉しいことに過去作品の「Stand For」「パタルタ」も興味持っていただき、購入していただけたのが印象的でした

「Stand For」は今まであまり大量生産してこなかったのですが、今回少し前にゲームマーケット2021大阪もあったので、少し多めに作って販売していました。「Stand For」は初出展のときに作ったという意味で思い入れのある作品で、それを今でも興味持っていただけるのは大変嬉しく思います!私もそうなんですけど、やっぱりワードゲームってとっかかりやすくて楽しいですよね〜!

少し話はそれますが、ゲームマーケット2021大阪では「占いに使いたい」というまさかの理由で購入してくださった方がいました。タロットカードも占い専用のカードではなく、もともとはカードゲームだったらしいです。
後々エゴサから購入していただいた方と繋がることができて、感想を聞けたのですが「Stand Forは占いに最適」だったようです。下記が本人のnoteです。

まったく予期してなかったですが、とにかく自分の作ったものを喜んで使ってくれる人がいるというのはとても嬉しいことで、上記のnote読んだ際はとても感動しました。

パタルタは、私の説明のせいもあるのかベンデカの進化前のような印象を持たれることが多かったですが、作者としてはそうは思っておらず、ストーリーを楽しみたい方はベンデカを、スタイリッシュにアブストラクトなゲームを楽しみたい方はパタルタを。というように両者対等に扱ってもらえたらなと思っています。そのあたり理解していただいて上で、パタルタを購入していただける方もいたのは、非常に嬉しい気持ちでした。欲を言えばみなさん2つとも購入していただいて、コミュニティごとに持っていくもの変えていったらいいと思います!(笑)

ゲムマでの説明を何度かしている中で、
やりたかったルールをそのまま形にした「パタルタ」はインディーズ曲で、そのパタルタをお客さんにより受け入れやすくした「ベンデカ」はメジャーデビュー曲、というのを思いついたのですが、自分で考えておきながら言い得て妙だなと思いました!(笑)
そんなわけで「パタルタ」も過去作と思わず、引き続き購入/遊んでもらえると嬉しいです!

ブランドとしての認知

画像2

とどのつまりはゲームマーケット2019春に初出展し、それ以降2019秋、2020秋、2021大阪、そして今回の2021春と5回目の出展となりました。
また発表した作品も「Stand For」「パタルタ」「ベンデカ」と3作品となりました。今回の出展では、そのおかげかブランドとして認知していただけるようになったと感じています。

その証拠に、今までは説明した上で買う/買わないの判断をする方が多かったですが、説明をせずとも購入してくれる方が何人もいました。
※もちろんブランドの認知だけが理由ではないと思いますが...
また過去作楽しく遊んだという感想を何度かいただくことができました。

これからもおもしろい作品を継続して作っていき、“とどのつまり”ブランドをたくさん認知していただけるように頑張っていこうと思います。

出展仲間との出会い

画像4

今回は継続して出展してきたおかげなのか、以前から気になっていたボドゲ作者の方ともたくさん知り合うことができました。ClaGlaのデザイナーさん、タブーコードの作者さん、最近ネット記事を読んだナナワリさんなどなど、その他たくさんのゲーム作者さんたちがブースに遊びに来てくれました。ゲームの説明だけではなく、お互いの制作や普段の仕事の話などもできて興味深かったです。

(私もみなさんのブース遊び行きたかったですが、なかなか会場回る時間見つけられず、、、残念そしてスミマセンでした。。。)

やはり同業者の方に気に入ってもらえるというのは、お客さんに気に入ってもらえるのとは、また違った嬉しさがあります。これからもゲームマーケットで、単に販売だけでなく、いろんな出会いがあるといいなと思ってます!

2人のサポーター

画像7

販売では今回も1日目は妻に、2日目は大学の後輩に手伝ってもらいました。
5回目の出展になりますが、基本はこの布陣で助けてもらっています。

そしてこれまでは裏方仕事がメインだったのですが、今回は無理を言って販売も手伝ってほしいとお願いしました。結果、両者ともに各作品の説明を覚えてくれて、一通り説明できるくらい立派な販売員として活躍してくれました。

おかげで私が説明しきれなかった人にもアプローチすることができ、販売数も増やせたと感じています。個人ボドゲサークルではありますが、やはり販売の現場では人手が必要なので、2人にはとても感謝しています!

後輩くんは撮影も得意で、この記事にある当日写真/最後の映像も撮ってくれました!素晴らしい写真と映像!

次のゲームマーケットに向けて

画像8

次回は通常通りいけばゲームマーケット2021秋ですね!無事開催されることを願います。
※もしその他、販売イベントあれば、都合がつく限り参加していきたいので教えてください。

また今回のゲームマーケットでの販売を通して、思いついたアイデアがあるので形にしていきたいなと思ってます。それと過去に考えてたけど、ご時世に合わないかなと思い、中途半端に制作を止めてしまっているゲームもあるので、形にしたいです。

またこれまで32枚セットシリーズでやってきたので、今後はすこしコンポーネントを増やしたようなものも作ってみたいなという気持ちもあります。とは言いつつ32枚の制約の中で作るのもおもしろいし、それのほうがアイデアが湧いてくるのもあるので、悩ましいところ。。。

あとは、ぼんやりと思っていることですが、やっぱり見たことないようなコンポーネントで、今までやったことないようなアクションをとらせるゲームっておもしろいですよね。今回のゲームマーケットで言うと、こぐま工房さんのMagicalligraphyとか!

ルール詳細がわからなくても、とにかく一度やっていたいと思えるアクションが入っており素晴らしいなと思いました。いま思いついているアイデアとは別として、そういう発想からも考えてみたいなと感じてます。

もちろん、もともとのコンセプトである「日常の些細なおもしろいことをゲームに」というコンセプトも忘れず、日々ネタを探しながら次のイベントに向けて準備していきたいと思います。

読んでいただいてありがとうございました!
最後に今回のまとめ映像をどうぞ。
またイベントでお会いしましょうー!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?