ふくちゃん、夜を走る
ここのところ、ていうか今週、毎日だるくて頭が痛い。
朝起きては頭が痛く、薬を飲み、とぼとぼと仕事へ向かい、薬が効いてるあいだになんとか業務をこなし、お昼ごはんはたいして食べられず、夕方あたりになるとまた頭が痛んでくるので薬を飲む。
そして、なんとか夜ごはんを作り、食べ、夜眠る前あたりになるとまた痛くなってくる…。
もう、なんなの！！！
としつこい頭の痛さに腹を立てているのだが、これはおそらく熱中症(の軽いやつ)である。
原因は、先週末の野球観戦だろう。
そうとしか思えない。
神宮球場のナイターだったのだが、真夏の神宮球場は18:00のプレイボール時もまだ陽は沈みきらず、昼間の熱気は球場にこもり続け、そしてぎっしりと座っている人達の体温により逃げ場のない地獄の釜で蒸されているように暑かった。
わたしの隣にはかなりふくよかめのおじさまが座っており、そこから発されるほっかほかの熱気を肌で感じ続けたのである。
(神宮球場へ行ったことがある方ならお分かりかと思いますが、座席がめちゃめちゃ狭いのです)
一生分の汗をかいたんじゃない？
と思うくらい汗をかき、普段はスタバのショートサイズも飲みきれないほど飲み物を飲むことの苦手なわたしが、ペットボトル2本を飲みきった。飲んでも飲んでも「もっと飲みたい！」と身体が訴える状態……。
↓ここにも書きましたが。
まさかその後一週間も頭痛を引きずることになるとは。
しくしく。
頭が痛いと、なんというか、すべてのことがけだるく、気分も落ち込み、「もうなんにもしたくない」と思ってしまう。
だが今週は、来週に遅めの夏休みをとるため怒涛の連勤なのである。よりにもよってこんなときに。しくしく。
そうして今日、ようやく金曜日。
今日と明日の仕事を乗りきれば休める。
日曜は東京ドームへまた野球観戦へ行くのだが、まぁそれはいい。ドームは涼しいし。
そして来週は、涼しい上高地だ。
(台風来てるけど……)
・・・
今日は、以前から関わっている不登校の高校生の女の子について、各専門職が出席して話しあうケース会議に出るべく、朝から役所へ出向いた。
学校の先生、生保のケースワーカー、市のこども課、そのほか、それぞれの情報を共有して支援方針を話し合った。
表面化しているのは「不登校」であっても、その向こう側には家庭内の複雑に絡み合う問題があったり、これまでの生育歴や病歴、そのほか本人をめぐる難しい背景があったりする。
不登校の問題というのはそんなにシンプルではないことが多い。
「家庭」の表層の下に隠されていること、外には出せずにいる苦しみがある。
今回も会議で各専門職からもたらされる情報を聴きながら、むむむ～と考えさせられた。
本人にはいかんともしがたい親の事情や、生まれ育ってきた環境。
とはいえ、これまでのことはもうどうしようもできないので、われわれ支援機関が連携してそれぞれの強みを活かしながら、ギュッと絡まりあった問題の糸を少しずつほどいていくしかない。
それにしてもわたしは、人生まだまだこれからである高校生世代の女の子がそういった家庭の事情により苦しい思いをしているということがたまらず、胸が痛くなった。
これからの人生、きっと、良い大人に出会っていってほしい。
「家」に縛られている、引きこもっている若者に出会うと、わたしはいつもそう思う。
親だけが世界の全てではないということを知ってほしい。
たくさん感じて、さまざまな経験をして、自分自身の人生を生きてほしい。
そのためにはなにより、わたしたちはその子達が出会うかもしれない「良き大人」であるようにと、そう思うのだ。
・・・
さて、我が家にやってきたハムスター。
名前は「ふくちゃん」に決まりました。
幸福のふく。ふくよかのふく。ふくふくとした、のふく。
ふくちゃんはまだ生後1ヶ月で、新しい環境(我が家)に慣れていっているところ。
だから、まだあれこれ手出しはせずに、最低限のお世話だけしてそっと見守っている。
夜行性なので日中はきのこハウスの中で眠り、夜になっても、我々が起きているあいだは警戒してきのこハウスの中で目を光らせている。
のだが。
一昨日、夫が真夜中に目を覚まして、水を飲むために電気をつけずにリビングに行ったところ、
カタカタカタカタカタ……
という、回し車を回しているような音がしていた、と言うのだ。
ハムスターは夜行性である。
しかし、昼間(私たちが起きているあいだ)はずっときのこハウスにこもっている静かなふくちゃんが、回し車を回している…！？
これは事件である(わたしにとっては)。
「見守りカメラをつけると夜でも様子が見られますよ」と言っていた同僚のデビさんの言葉を思い出し、さっそくペットの見守りカメラ(夜中でも見える)をAmazonで購入し、設置してみた。
すると…！！
動画が貼れないのでアレなんですが、明け方5時台、ほっぺに食料をたくさん溜め込んだふくちゃんが、狂ったように回し車を走りまくっているのである。
それはそれはものすごいスピードで、走っては休み、走っては休んでいる。
めっちゃ活動してるじゃん！！！！
と仰天してしまった。
野生のハムスターは夜になると6kmほどを走るのだという。
生後１ヶ月でも立派な野生の走りを見せるふくちゃんに、たくましさを感じてしまった。
生きものってすごいなー。
それにしても、我々がいるときにももう少し緊張を解いて、回し車をまわしてほしいものだが…。まあ、夜にはちゃんと活動していることが分かったので、焦らず、焦らず。