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げに難しきは我が身のコントロール

げに難しきはわたくし自身をととのえるということである。

自分のコントロール、むず。

そっちに行くな、行くなよと思っていてもつい思考がそっちに行っちゃうし、意識してはいかんことを意識しだした途端にまっしぐらに意識がそちらに暴走し始めたりしますよね。しません?しますよねぇ。

ストレスというもの。
ストレスってなんなの。人によってストレスの感じ方がこんなにも違う。
わたしは、音がダメなんです。音が気になり出すと絶望的にだめで、ストレスが高まる。聴覚過敏というのもちょっと違うなと思っていたら、「ミソフォニア」という言葉があるのを知った。

ミソフォニアと言っても、そのトリガーとなる音は人それぞれらしい。
わたしは、上の階からのドドドドっという足音や、夜遅くに外から聞こえてくる酔っぱらいの声(駅に割と近いところに住んでるからまぁまぁあるんです)とか、お店の中で大笑いして話している女子高生たちとかが特にダメで、そういう時はイヤホンで音楽を聴いたりして凌いでいます。

なかには咀嚼音とか、咳とか、キータッチ音がダメという方もいるそうなので、本当に人それぞれなのだと思う。わたしはそれは平気だ。
音って、大丈夫な人は大丈夫だから、人ってなんか、すごく違うんだな。

げに自分のコントロールはむずかしい。

さて、
最近のわたしは「脳が勝手な司令を出して、たまに舌(とか上顎)がひりひりに痛くなる」というわけのわからん病気(舌痛症)とお付き合いをはじめてひと月ほど。
付き合いたくて付き合いはじめたわけではありません。9月に襲いかかった重大事件ふたつのストレスのせいで、そんなことになったのだそうである。

まぁひと月もお付き合いすれば相手のことは何となくわかってくるし、傾向もわかるし、あと「この人とクリスマスをすごすのはやだな…」って思ってくる季節ですよね。
わたしは舌痛症なんかとクリスマスを迎えたくなんかないよ。

でも自分の脳みそに別れを切り出すなんてことはできないから、「なるべくその人(舌痛症)とフェイドアウトしていく」を意識して、日々をめっちゃ慎重に過ごしているところ。
痛くならない時間を増やす、なるべく忘れる、その状態を維持する。つまり、ストレスを少なくしていく。リラーックス、リラーックス。

朝の起きっぱなと、夕方の疲れてきた頃が痛みが出やすい不穏タイムなので、なるべくルーティンの行動をとるようにしている。
まず、朝ひとりで目覚めると不穏な気持ちにならやすいので、これはもうお願いして娘と一緒に寝てもらっている。中3にもなって親と一緒に寝るなんて大変申し訳ないことだが、なぜだか娘は逆に「寒くなくて嬉しい」と喜んでこの役を引き受けてくれている。

で、アラームが鳴ったらもう娘と一緒に「おはようおはよう」と勢いで起きる。布団のなかでまどろんだりして脳に不穏の隙は与えない。朝ごはんは家族みんなで食べる。食欲はなくても食べる。脳を穏やかにするアプローチをしてくれる漢方(抑肝散といいます)も飲む。
身支度をして、自分が仕事へ出かけるにはまだ早すぎるけど、7:40には夫と一緒に家を出る。そして車の中で朝ドラ「ブギウギ」を一緒に見る。見たいわけじゃなかったけど、夫が毎朝これを見ているというので、一緒に見るようになった。
終わったら「じゃあね」と夫と別れ(夫は隣駅の職場まで車で出勤しているのだ)、わたしはてくてくと駅まで15分ほど歩く。

この朝の散歩がなかなか良い効果をもたらしてくれている気がしている。朝の陽の光とか、冷たい風は、心にすがすがしく良くしみこむ。
仕事がある日は、すこし遠回りして時間をつぶしてから出勤する。
で、何もない日(月曜)は、そのまま地元まで散歩して戻って、スタバへ入る。オーツミルクのカフェミストを頼み、店内で本を読んだり、こうして日記をつけたりしているわけです。

あとは夕方。
疲れて不穏な痛みが出てきたら、迷わずに仕事帰りにマッサージやヘッドスパなどの予約を入れる(地元にある安いとこ、いつも行ってるとこ)。
もしくは、夜ごはんは作らない宣言をして、お弁当を買ったり、お惣菜を買ったりして、なるべく疲れることを避けられるようにする。
かといって、なにもせずじっとしていると痛みが出てくる傾向もわかってきたので、そういう時は夜の散歩に出る。夜道をガシガシ歩く。もしくはベランダの椅子に座って、ぼうっと玄米茶を飲んだりもする。

「いきなり痛みをゼロにするんじゃなくていい。痛みがあってもいいんです。そこまで気にならないくらいの、痛みが少ない状態を維持していくと、そこから症状がおさまっていくはずですから」

という上品先生の言葉をお守りのように、心の床の間に貼って、なるべく「大丈夫な状態を維持する」。
毎日のルーティンを静かにこなしているのである。

ぬか漬けをつけるのも続けてる。
これはベロあんまり関係ないけど。単純に美味しいからです。
1回やりはじめると、食卓にぬか漬けがないのが落ち着かなくなってきた。
おすすめはピーマンのぬか漬けです。すごくおいしい。

・・・

さっき、すんごい恥ずかしかったこと。

休日なので朝からルーティンをこなし、帰宅して掃除、洗濯、風呂掃除、納戸の整理、賞味期限の切れた缶詰の処分、古本をブックオフへ持っていく、とかなんだか猛然と動いていた。
けっこうな活動量だったと思う。
そして夕方になり、あ、やばい、けっこう疲れてる!と気づく。
割引券片手にいつものほぐし処へ。とても上手な方が担当してくれた。こんな上手な女性がいらっしゃったとは!と天国のような時間を過ごしてしまい、なんと気持ちよかったのだろ~、最高だ~、これはこれは最高でした~と思っていたら、なんとその心の声が普通に口から漏れ出ていたのである。

街中で、
「最高でした~、これはこれは最の高~♪最高であったよ~♪」
と歌っていたんですね。

いやー、はずかしかった。
ポジティブな歌詞だったからまぁいいか。

てなわけで、今夜もまぁまぁのルーティンで過ごせたと思う。夜ごはんは、ぶりの照り焼き、豆苗と豚バラのレモン炒め、紫芋の蒸し煮、えのきのお味噌汁、ぬか漬け。
今日もいちにちまぁまぁがんばった。
娘が既に眠っているベッドにもぐりこんで、寝ます。