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パートナーが出会った少年

果たして人間だったのか何だったのか。
ただの近所の少年だったのか。

パートナーが2歳児をベビーカーに乗せて、保育園からウチまでの道のりをテクテクと帰っている途中で、2歳児が手に持っていた石ころを無くして、激しく泣いていたそう。

そんな時に見た目半袖のサッカー少年の様な(推定小学2年生)子供が自転車に乗って、ベビーカーに並走してきたそう。

2歳児の鳴き声に釣られたのか、誰かと間違えたのかは今となっては定かではない。

少年は、少し挑発的に言う。
降りてみてよ。

パートナー困惑。2歳児なぜか泣き止む。おうちどっちのどこの子なの?と問いかけるものの返答なく、とりあえず指示に従い(何故笑笑)2歳児をベビーカーから降ろす。

少年はチャリで少し先にまで走って振り向いて、
こっちまできてみなよ。
と言う。

パートナー困惑。2歳児なぜか笑い出す。もう一度どちらの子なの?と問いかけるもスルーされたので、しょうがなく2歳児にお兄ちゃんのとこまで行ってみたら?と促すパートナー。(何故笑笑)

2歳児はきゃっきゃっしながらよてよてと走って少年の元に到着。

到着した2歳児を腕組みしながら見下ろす少年が言う。

将来、新幹線好きになりそうだね。

新幹線のTシャツを着ていた2歳児に向けてそう言い放つと少年は颯爽と小道を駆け抜けて、居なくなった。

パートナー困惑。
この話聞いた私も困惑笑笑。

うちの子が泣いてたから何かしようとしてくれたんだよね、きっと。ねぇ?きっと…。

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