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方言の文字化による句読点について

私は長崎出身なので、長崎弁が使えます。但し大阪や京都の方のように誰に対しても自在に操れるわけではなく、北九州地方の方と話す際に限定されてしまいます。

相手が博多弁や長崎弁スキルを所持していることが条件となるわけです。

なので、関東での生活で長崎弁が飛び出すことは無いんですが、つい最近パートナーより漫画大奥の1ページを見せられて読んでみてとお願いされました。

『慣れとったはずじゃなかかこんげん事はっなんでんなか』

私は漫画の大奥を知らないので、この辺りの知識は皆無ですが、長崎人がどうやら登場するそうで、↑のセリフがあるようです。

パートナーは純千葉産なので、読み方のイメージができないから読んで欲しいとのこと。

で、読んであげたわけですが、気になったのは句読点。

長崎弁に限らずかもですが、方言って勢いがあるもんで、口にして言うと句読点がないように聞こえるものの、文字として起こす場合、句読点がないと地元民であっても読むのちょっと大変かもと思ったんです。

『慣れとったはずじゃなかかこんげん事はっなんでんなか』

句読点がないことで、もしかしたら対象の焦りを表している可能性もありますし、私は長崎弁を対北九州地方出身者に使えるだけで、専門家ではないので、誤っている可能性も重々ございます。決して作品がどうとかではないです。

その上で、読んでみると

『慣れとったはずじゃなかかこんげん事はっなんでんなか』

より

『慣れとったはずじゃなかか、こんげん事はっなんでんなか』

の方が長崎弁利用者としても、しっくり読みやすいなと思ったのでした。

というのも、パートナーもここを繋げて読もうとしていたらしいです。私が長崎出身なので、パートナーも多少は長崎弁がどんな感じなのかっていうイメージはあるんです。『ばい』とかね。

その頭の中にあるイメージで読んでみようとした場合に、『なかかこんげん事は』をどう口にすれば良いか分からなかったとのこと。

ここに句読点を入れて、『なかか、こんげん事は』とした場合に、パートナー曰くしっくりくるかもと。

私自身文章書くのは苦手な部類なので、普段句読点とか意識しないけど、方言を理解しようとする上で、句読点って以外と使えるかもなと思ったエピソードでした。

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