最後の一個

#大人になったものだ
これはもう、間違いなく「最後の一個」ですよ。

僕はお肉が大好きなんです。特に鶏肉。
小さいころ、家族で夕ご飯を食べてると1つだけ余ることがよくあったんですよね。
そうすると、僕としてはそれを食べたいんですけど家族は4人いるから「うーん」となるんです。ジャンケンに勝てるかなぁって。

でも大人はすごいですよね。
父と母は「食べていいよ」って言うんですよ。兄貴は言わないけど。
でも敵が3人から1人になったことで勝率は跳ね上がります。
いっつも「大人だって最後の一個を食べたいはずなのに、人に譲れてすごい」って思ってました。

僕はこの3月で22歳になります。大学では後輩もいます。
飲み会のとき、唐揚げが一つだけ残ってる。
以前だったらジャンケンを始めてたかもしれない。

でも、僕ももう大人です。
もちろん「食べていいよ」と言います。
この言葉がすんなりと口から出たとき、「あぁ自分も大人になったな」と思いました。

これが僕の #大人になったものだ です。

でもアレですよね。
正直、もう最後の一個いらないんですよね。お腹いっぱいで。
大人は最後の一個を食べたいけど我慢してるんじゃなくて、もうお腹いっぱいで、なんならちょっと胃もたれしてるんですよね。
つまりはウィンウィンの関係だったわけです。

大人というか #おじさんになったものだ なのかも。

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