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アメイジングスパイダーマンを見ました

ベンおじさんを通して学ぶ力の重さを、今作ではグウェンの父親から学ぶ。

『大いなる力には、大いなる責任が伴う』スパイダーマンの代名詞とも言えるこの台詞は今作では影が薄い。そもそも近年の映像スパイダーマンではあえてこの言葉を使わないようにしている気もする。『スパイダーマン:スパイダーバース』の話はいまはしない。あとアニメ・スパイダーマンも。
 恥ずかしながら、アメイジング・スパイダーマンを初視聴する。いまやマーベルといえば、アイアンマン、スパイダーマン、キャプテン・アメリカ、のスリートップであるけど、長らく親しみがない。僕がDCコミック派というのもあるけど。

 いわゆるサムライミ版、俳優トビー・マグワイアが主演のスパイダーマンは幼少の頃に拝見しているのだが、アンドリュー・ガーフィールド主演のスパイダーマンとは初対面だ。
 ガーフィールドというと、僕の中では『わたしを離さないで』であるとか『ソーシャル・ネットワーク』の印象が強い。幼さの残る垂れ目とペタッとした髪の毛、発展途上のあどけなさを感じさせるトビー・マグワイアと比べると、ガーフィールドはずいぶん大人びている。メリハリの効いた輪郭から作り出される陰影は青年を飛び越している。

 「アメイジング2」までイッキ見したけど、シンプルに良かった。サム・ライミ版と比べるとラブロマンス色が濃くて、クソナードには辛いシーンも多かった。グウェンの最期を踏まえるとそういうシーンが多かったのにも納得するが、ピーターがもじもじしてグウェンがはっきり物言うという展開は食傷気味になる。
 戦闘シーンは星5、ミシュランガイドだったら殿堂入りレベルでした。1も2も戦う場所が閉所で暗い、ピカピカぐるぐるする激しい戦闘シーンを少しでも受け取りやすく映えさせようと工夫がされていたのも印象が良い。広い場所から狭い場所へ、戦闘発生から徐々に広く画面を映し出して場面の状況をわかりやすくする配慮は動体視力が衰えてきた身にはありがたい。ただ「アメイジング2」は今作登場するヴィラン、エレクトロの特徴もあって、始終画面がフラッシュしていて鑑賞後は目の奥が痛かった。

 うわ~3が楽しみだな~~という終わり方をしましたね。でも、続きはないんですよね。これはちょっと本当に残念です。「俺たちの戦いはこれからだ!」エンドをまさかスパイダーマンで見ることになるとは……。
 まだ未視聴の『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』では多元宇宙がファクターの1つらしく、アメイジングのスパイダーマンも出演するとのこと、楽しみです。

寿命が伸びます