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マッサージに愛を注ぐ理由


こんにちは
癒し処〜月の在処〜セラピストののです。

現在は福岡でオイルマッサージの修行に
軸を置き、旅するセラピストと
癒しのお手紙屋さんをしています。



マッサージとお手紙。

届けたい人は、"ひとりで苦しみを抱えている人"

届けたいものは、"体と心の深い癒し"



ただ、「カウンセリング」や「コーチング」と名前が付いているものとはちょっと違う。

わたしはどんな存在か?

温泉に浸かっているときのような、身も心もじんわりほぐれていく感覚。どこか田舎のおばあちゃん家でふんわりすべてを包まれるような安心感。

カウンセラーでも先生でもない。ふんわりと隣に座って優しく背中をさする人。

「辛かったね、もう大丈夫だよ。ここにはあなたの心を傷つける言葉も、あなたの体を不快にさせる刺激なんてないから」

昔のわたしが、心の底から欲しかったもの。
それを今、ひとりで苦しみを抱えている誰かに与えられる存在であるために。

わたしはマッサージとお手紙に、愛を注ぎ続けます。


〜体に触れられることの安心感〜

"なぜ、体に直接触れるマッサージなのか?"
今回はわたしが「体」を大切にする理由について、綴ってみます。

それを伝えるために少しだけ、わたしの物語を。


〜      〜      〜

現在セラピストであるわたしは中学、高校はあまり学校へ行けなかった。

いじめられてた訳でも、友達がいなかった訳でもない。勉強も運動も芸術も好きだった。

それなのに、学校にいると頭痛や吐き気が酷くて。いくつもの病院で検査したけど、異常なし。

カウンセリング、心療内科、安定剤、睡眠薬。
その中に心の底から安心できるものなんて無かった。副作用で毎日意識が朦朧とする。

前日に宿題を済ませて、制服を着て自分でお弁当を準備して、玄関で靴を履いて。そこで気持ち悪さに襲われて崩れ落ちる。

「どうして学校行けないの?」

———そんなの私がいちばん知りたいよ。

———みんなが普通にできることが、
どうして私には出来ないの?

———私の本当の身体はどこにあるの?

思春期、10代の体と心にはあまりにも辛すぎた。

母は教員だった。
そしてアルコールへの依存が酷かった。
彼女もきっと、相当辛かったはず。

「どうして私の気持ちが伝わらないのよ。どうしてこんなに辛いのを解ってもらえないのよ。」


お互いにそう思いながらも、歯車が噛み合わない。コミュニケーションの取り方が分からない。

 「マッサージに行こう。」
高校に通えず、毎日眠れずに昼夜逆転した生活をしていたある日、母が声をかけてくれた。返事は出来ず、黙って車に乗りこむ。

人生で初めての、オイルマッサージだった。

ほとんど裸の状態、温かい手で肌を包みこまれる。縮こまった筋肉がじんわりとほぐれていく。左手首には傷があった。何も言わず、傷のある箇所以外を優しくマッサージしてくれた。

——わたしの体は此処に在るんだ。

温かい手で触れられている間、辛いことも不安なことも、頭の中から消えていた。

欲しかった"安心"がそこに在った。
母との会話は無かったけど、きっと2人とも自分の中の何かが癒された1日だった。

〜    〜    〜

不思議なことに、セラピストとして働き始めてからそんな薄れていた記憶を鮮明に思い出した。

わたしは今年、30歳になる。

〜敏感な体質・気質と向き合い
辿り着いたセラピスト〜

24歳、社会人4年目に出会った本で初めて、人よりも五感がかなり鋭く敏感な体質・気質であることを知る。

視覚。蛍光灯の光、PCスマホの画面、文字や色が溢れ情報過多なもの。

聴覚。多くの人の会話やざわつき、小さな物音が気になる。車や電車の音、大きな音が怖い。

嗅覚。洗剤や柔軟剤、人の匂い、化粧品や香水のキツい香り。

味覚。化学調味料や添加物、人工的に作られた味。

触覚。締め付けの多い制服やスーツ、化学繊維。狭い空間に多くの人が集まった空気、温度や湿度、気圧の変化。

同時にいろんなことが起こると混乱して何も出来なくなる。人に見られていると本来出来るはずのことが出来なくなる。


学校や会社ってそんな不快な刺激に溢れている。
(なぁんだ。だから学校や仕事ちゃんと行けなかったのか。)


普通の人が生活のなかに当たり前に必要としているもの。それが私の体にとっては凶器だった。それを知らずに10年以上も体と心を壊しながらもなんとか生きていた。

———「よく頑張ったね。もう大丈夫だよ。」

今、自分の体質や性質を知らずにひとりで苦しみを抱えている子や、その家族がいるのなら、今度はわたしの手で安心へ導いていきたい。

そんな想いで、人の体と心に触れるセラピストという仕事にやっと辿り着いたのが約1年前のこと。

「生きるのも死ぬのも怖い」

「こんなに辛いのがずっと続くのなら、
今すぐ消えてしまいたい」

過去のわたしも、そう思っていました。


それでも、20代であらゆる職種・働き方・自然の中での暮らしなどの経験、そして旅の最中に出会った人達からの優しい言葉を受け取り、丁寧に自分自身との向き合った結果、やっと本来の自分らしく在れるセラピストという仕事に辿り着きました。

本当に長い道のりだったけれど、
「やっとここから始まる」
そんな気持ちで日々、人の体と心に向き合っています。


〜今、苦しみを抱えているのなら〜


学校や仕事へ行けない。
体質や気質で苦しんでいることが伝わらない。

本人も苦しい、それを見ている家族も苦しい。
お互いがお互いを大切に想っているのに、大切にする方法がわからない。

変えていきたいのに、進みたいのに。
どうしたらいいのわからない。
誰に、どこに吐き出したらいいのかわからない。

もし、そんなあなたが読んでくれているのなら。
少し勇気がいるかもしれないけれど。

どうか、あなたの体と心に、
そっと触れさせてください。

癒し処〜月の在処〜は
あなたの繊細な体も心も、そのまま在れる処。



セラピスト 伊藤野乃

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