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光りと影を見せる

子どもは親を選んで生まれてきてくれたという概念は、幸せな親子にとってはとても素敵で嬉しい気持ちにさせてくれる。
私自身も、我が子が自分を選んで生まれてきてくれたと思うと、泣きそうになるぐらい嬉しい。

だけど、じゃあ虐待されてる子は?
望まれていない子どももたくさんいるのが現実。
幸せと反対にある場所を見ると、子どもが親を選んで生まれてくるわけがない、と思う。

私自身も、残念ながら両親から愛情を与えられずに育ってしまった。

今私が息子を愛しているぐらい、私も親から愛情を注がれたかった、という思いがある。

物事は常に表裏一体で、晴れていてお花が咲いているような幸せな世界だけじゃない。
この世界には、きっと幸せと同じ数以上に、目を背けたくなるような壮絶な不幸がある。

私は息子を幸せにしたいから、息子の笑顔をたくさん見たいから、この世の素晴らしいところをたくさん見せていきたい。

だけど、光があれば影があるということ、そして視点によって光と影は簡単に入れ替わるということを、常に教えていきたいと思う。

それはお互いに辛い経験になるかもしれない。それでも、この世界に確かに存在する不幸から目を背けてほしくない。

多種多様な世界に触れて、混乱を経て、安心と不安を知り、想像を絶する幸福と不幸を体験して、たくさんの時間が過ぎて大人になる頃、本当の意味での優しさを持った強い大人になってほしい。

その時まで何があっても側にいて見守るのが親の役割なんじゃないかな、と親になって一年生の私は感じています。

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