見出し画像

【実体験】フランスのワーキングホリデービザ取得ハウツー2023


はじめに

2023年6月、ワーキングホリデービザを取得しました。
私の実体験(失敗談含む!^^ )が、これからビザ取得を目指している方への手助けになれば幸いです。

”フランス大使館公式HPの情報だけでは心細い”と感じている方。
わかりますわかります。私もそうでした!!

この後詳しく書きますが、実際に私は、1度目の申請時に大使館窓口で不備が発覚し、日を改めて再申請しに行く羽目になりました。。。(先人たちのブログを複数見ながら、不備がないよう何度も見直したのに…!)

おそらく…コロナ以前と後で、手続きの手順が変わっている部分がありそうです。2~3年前の時と現在でも、変更されている箇所があるようでした。

なので!
2023年6月現在での最新版として、今後のどなたかの役にたてればと思い、記録に残しておこうと思いました!

この記事は、フランスのワーキングホリデー取得のために本格的に動き出した方向けの記事になっています。
ワーホリを取ろうか迷っている段階の方や、まだ準備を進めていない方には不向きかもしれません。

この記事を読む前に一度、大使館HPを見てきてくださいね!!

準備は早いうちに!!!

ビザの申請は「出国日の3ヶ月前からでき、少なくとも出国日の1ヶ月前までに行うことを推奨」されています。

が、私個人の推奨としては、少なくとも2ヶ月前には準備し、申請しに行くことを勧めます。
現在、ビザ申請者数がかなり増えています。大使館へ来館する前に予約を取らないといけないのですが、この予約がなかなか取りにくい状況です。
窓口の方にも「今とても混雑しているから、早いうちに予約を取らないと間に合わない」と言われました。(そんなこと言われたらビビるって。。。)

1発でクリアできた場合はいいかもしれませんが、私の経験上、大使館HPの情報だけで1発クリアできる人は10%くらいじゃない…??という体感です。
それくらい「予期せぬ不備が発覚すること」「再申請しなければならなくなること」を想定しておいた方がいいかもしれません。

「まだ先でいいや〜」と思っていると、不備や再申請が必要になったときに出国日に間に合わなくなるケースがあるかもしれないので(怖すぎ)、なるべく早いうちから準備することを勧めます!!

サラッと「また来てください」と言う大使館

大使館の窓口は「今日はこれでは申請ができないので、また来てください」「改めて別日で予約取り直してください」と簡単に言います。サラッと。

こっちとしては「えーーーーー!( ;  ; )そんな簡単に言われましても!」という感じですが、窓口からそう言われてしまったら仕方ありません。あの人たち、全然折れません。
どうにかならないものかとゴニョゴニョ粘ってみても、全然話聞いてくれません。

「お情けゼロ」だと覚悟して行くことを勧めます^^

遠方から申請しに来る方へ

現状のフランスワーキングホリデービザは、東京都・港区にある大使館へ直接本人が申請しに行く必要があります。
私は関東圏に住んでいたため、再申請しなければいけないと分かったときにも「仕方ない、また来るか」と腹を括ることができましたが、地方住みの方や、この申請だけのために遠方からはるばる来る人は、腹、括りきれないですよね。

「本人が直接港区まで行かなきゃいけないルール」、地方の若者にやさしくないなぁと思います。
近い将来、ネットや依頼人でも申請可能になるように願います。

さて!
では前置きはこのくらいにして!

ここから手順をひとつひとつ追いながら、進めたいと思います!
あとで詳しく説明しますが、フランスのワーホリ申請における最大の難関は「不備なく申請できるかどうか」に尽きます。
正直、申請さえ完了できれば、あとはよっぽどのことがない限り落とされることはないです。
ただ、その不備の指摘が細かすぎるので要注意。

この記事は、大使館窓口を不備なしで1発クリアするための最終補足情報として参考にしていただければ幸いです。

ここから先は、すでに大使館HPでワーキングホリデービザの趣旨や申請方法等を確認した方へ向けて、細かい部分を書いていきます。
ビザを取得するための条件や特徴等の基本的なところは省略します。

【重要】書類を持って行くだけじゃダメ!!!

すべての申請者は必ずFrance-Visasから申請書を作成していただく必要があります。

在日フランス大使館

大使館に来館するための予約を取らなければいけません。
しかし、その予約を取る前に、最も気をつけなければいけないことがあります。
この「France-Visas」で、事前入力フォームを提出する必要があります!!!!
必要な提出書類の「長期ビザ申請書」はこの入力フォーム内で作成します。
この事前入力フォームで入力したものでないと、当日窓口では受け付けてくれません!!!気をつけて!!!

推測ですが、この事前入力のシステムは数年前には存在していなかったルールのようです。
他の経験者の方のブログを複数拝見しましたが、この事前入力フォームについて記載されていないものが多かったので、おそらく最近から始まったものだと。

実際、私はこの事前入力フォームの存在に気が付かず、1度目の申請時、予約だけ取って紙の必要書類を全て準備して行きましたが、窓口から「今は事前入力フォームをしてくれないと、紙の書類だけでは申請できなくなりました」「HPにも書いてあります」と言われ、愕然としました。

私は「ワーキングホリデービザ」というページを隈無く熟読し、全て揃えて当日挑みましたが、最も重要な情報は違うページ(「日本でフランスのビザを申請する」)に記載されていたのです。窓口から指摘されるまではそのページの存在すら気が付かなかったという。。

もちろん私の注意不足なのですが、大使館HPは、見逃してはいけない重要なページたちが、複数、点で存在しています。
「一つのページを開けばそこに他のページのリンクが付けてあって、クリックすれば線で繋がるように」は、なっていません。
一つのページで必要な情報すべてが完結できるわけではないのです。

窓口で指摘されたとき「そんなん気づけるかー!!!」と心の中で発狂しました。

見逃さないで!!散らばりまくってる大使館の重要ページたち!!

私のように心の中で発狂することがないよう、見逃してはいけないページたちをここに並べておきます。

・「ワーキングホリデービザ
・「日本でフランスのビザを申請する
・「申請に関する重要事項
・事前入力フォームFrance-Visas

必要な書類リスト

事前入力フォームが必要になったとはいえ、紙で提出する書類もたくさんあります。以下の申請書類チェックリスト順に、ひとつずつ進めていきます。

  1. 申請書類チェックリスト

  2. 長期ビザ申請書

  3. 証明写真1枚

  4. パスポート

  5. 申請動機作文1枚

  6. 滞在中の計画書、および履歴書

  7. 申請者名義の銀行残高証明書

  8. ワーキングホリデービザ宣誓書

  9. 健康診断書

  10. 海外旅行保険加入証明書

  11. (返送用)レターパックプラス

特記する事項がなさそうなものに関しては、簡潔にしてあります。
では、ひとつずつ見ていきましょう!!
↓↓↓

1.申請書類チェックリスト

大使館HPから紙でダウンロードしてください。

2.長期ビザ申請書

これは先述した事前入力フォームFrance-Visasから作成されたものに限ります。紙で印刷したフォーマットに手書きで書いたものでは受付不可となります!!
事前入力フォームで作成完了したデータをPDFで印刷して、当日持っていきます。
この入力フォームで作成すると、申請者の情報が紐付けされたバーコードや管理番号などが一緒に印字されるようになっています。これらのバーコードは窓口で確認するときに必要なようです。

3.証明写真1枚

2.で作成・印刷した「長期ビザ申請書」に、証明写真(パスポート規定サイズ)を貼って提出します。

4.パスポート

個人情報のページ(顔写真とサインがあるページ)をコピーしてください。また、これまで押されたスタンプのページも、それぞれコピーしておくことを勧めます。これが必要になるかは場合によると思いますが、私の場合は必要でした。

5.申請動機作文

英語かフランス語で書いてください!
書く内容ですが、フランスで就労することを目的に書いてはいけません!
ワーキングホリデービザの趣旨は、両国の若者が互いの国に関心を持つこと、良好な経験をすること、なので、就労の目的が主であると見なされた場合にはビザが降りない可能性が高いです!お気をつけて!

6.滞在中の計画書、および履歴書

自由フォーマットです。滞在中の計画書と、今までの職歴や学歴を書きます。私は英語で、A41枚にまとめました。
滞在中の計画内容は申請動機作文の内容と多少被っていても問題ないと思いますが、ここでも「就労が目的である」と見なされないよう、書き方には気をつけてくださいね!!

私は「フランスの東西南北いろいろな地域を訪れたい」「さまざまな文化の違い(日本との違い)を学びたい」といった趣旨の内容で書きました。
「何月に〇〇をする」など細かく時系列で分けて書く人もいるようです。
あくまで計画書なので、後から実際にその行動をしたか追究されたり確認されることはありませんので、自由に好きなように書いていいと思います!

7.銀行口座の残高証明書

申請者本人名義の口座に限ります。
残高証明書の発行方法は銀行によってさまざまなので、各々確認する必要があります。また、即日発行できるか、発行までに日数がかかるか、も銀行によって違います!気をつけて!

私はゆうちょ銀行で発行しました。
ゆうちょは即日発行できます!おすすめ!
ゆうちょの窓口では「残高証明書を日本語で発行するか、英語で発行するか」選べました。大使館としては日本語のものでも問題ないのかもしれませんが、私はその時確認していなかったので、念の為と思い英語で発行しました。

ですが、ここで注意するポイントが一つ。
この残高証明書に記載する口座名義人の氏名。この表記は、パスポートと同じ表記である必要があります。

例えば私は、パスポート上の氏名表記は「NONOKA SUGO」ですが、ゆうちょから発行してもらった残高証明書上では「NONOKA SUGOU」となっていました。この最後の「U」があるかないかだけでも、大使館窓口では「同一人物であるとみなせないため、再提出が必要」とはじかれてしまいました。。
結局、正しい表記に直したものを、Eメールで大使館宛に送れ、ということになり。3度目の来館は不要とのことだったので、まだ助かりました。

アルファベット表記の綴りがちょっと変わっている方、要注意です!!

8.ワーキングホリデービザ宣誓書

大使館HPからフォーマットを印刷し、手書きで書いて持っていきました。
もしかしたら事前入力フォーム上で完結できていたのかもしれませんが、念には念をということで、紙でも用意して持っていきました。紙のものも窓口で回収されたので、準備しておくことを勧めます!

9.健康診断書

これ、結構謎ですよね。精密検査やレントゲン等は不要。ただ健康であることがわかればいい、という。
私は近くの病院に「フランスのワーキングホリデービザを申請する際に、健康であることが明記された診断書が必要」「特に体内の検査はする必要がない」「そのようなものを発行してくれるかどうか」を事前に電話で確認しました。
電話先の事務の方は、珍しい内容の問い合わせだから自分では判断できない、ということで(そうですよね)、その場で院長に確認してくださいました。「おそらく可」ということだったので、病院に向かい、受付の方にも再度説明し、普通の問診をしていただきました。

診てくださったお医者さんにも直接説明しました。
私が健康であり、自覚している健康被害が全くないこと、年齢も若いこと、私自身が大きな検査を望んでいないこと(なるべくお金をかけたくなかった!)などを確認し、「本来医者としては、長期の海外滞在の前には何かしらの本格的な検査は勧めたいところですが」と前置きした上で、血圧だけ測り、軽く心拍数をみたり問診をして、診断書を発行してくださいました!!とても優しくて、理解のあるお医者さんでよかった!

お医者さんのいうように、長期の海外滞在前には、何かしらの健診はしておくべきだと思います。ですが、皆さんもお分かりのとおり、このビザ取得の準備に割とお金がかかっていて!!!抑えられるお金は抑えておきたい、というのが正直なところ。。。
結局、ペラ紙1枚で診断書を発行してもらい、診察料は2,000円くらいだったかな?

皆さんはご自身の健康状態をみて、必要な検査を自己判断で選んでくださいね!!
(私はこの後、歯医者に行こうと思います。)

10.海外旅行保険加入証明書

これが一番お金かかります。クレジットカードに付帯されている保険では不可。自分で保険会社を選び、加入する必要があります。

私は「グローブパートナー」という保険会社を選びました!
理由は、利用している方が多かったから!w
他の保険会社に比べて比較的安い、ということで選びましたが、実際私が払ったのは日本円にして9万5千円ほどでした。円安ということもあり、思ってたより高くつきました。。
保険会社は好きなところを選んでください。ワーホリ期間中の1年間有効の保険に加入し、その証明書を用意してくださいね。

私これ、保険入る前に思ったんですけど、
「保険加入して高額な支払いを終えた後に残念ながらビザが降りませんでした〜ってなったらどうすんの!?」って。
だから何度も確認しました。「申請の時点で(ビザが降りるかどうかわかる前に)すでに保険に加入していなきゃいけないのか」と。答えはYesです。
高額な保険代を払ったことを確認して初めてビザ申請ができるようになります。

11.返送用レターパックプラス

返送先の住所を書いて提出してください。お忘れなく!

準備が整ったら!来館予約!

さて!準備が整いましたね!
では、フランス大使館への来館予約を取りましょう。

先述しているように、現在、大使館への来館希望者がとても多いようです。予約サイトを見ると、ほとんど1ヶ月〜2ヶ月先まで埋まっていることも。

でも、安心してください。
予約をキャンセルする人もとても多いです。
そして、この予約サイト、キャンセルが出た後の反映もすごく早いです!

頻繁にチェックしておけば、すぐに近い日程での予約枠を見つけることができますよー!
1分刻みで予約枠状況が変わります!!
キャンセルがでた枠を素早く取り押さえてくださいねー!

申請完了〜結果がわかるまで

申請完了から、レターパックで結果が自宅に届くまで、大体1~2週間ほどかかりました!
パスポートにビザの印字がされ、案内のペラ紙が1枚入って帰ってきます!

受け取りに手こずって、大使館に送り戻されることがないよう!気をつけてね!

お疲れ様でした!!

ここまでの準備、お疲れ様でした!!!
本当にお疲れ様です!!
英語かフランス語で用意しなきゃいけない書類もいくつかありますし、英語が得意でない方にとっては、しんどい作業も多いと思います。

あと、あの事前入力フォームのサイト。
日本語対応してないんですよね〜。英語や中国語、スペイン語等はありますが。私はパートナーがフランス人なので、彼に入力を手伝ってもらいました。
あの複雑な入力フォームを全て英語で完成させるのは、私の力だけではとても難しかったです。。

ですが!
ここまでのしんどい準備を終えられたあなたは、あとは結果を待つだけです!どきどきですね。

安心材料としてお伝えすると、この近年、フランスのワーホリ希望者は定員割れしているそうです。
なので、不備なく申請が進めば、ほとんど全員にビザが降りるような状況だそうです!不備なく申請できるかどうか、が、最初で最大の難関なのです。

最後に

今後は、コロナ禍も明け、もっとワーホリ希望者が増えていくかもしれないですね!実際、今ビザの申請者数がとても多く、来館予約が取りにくいのも事実ですし。

将来、あの事前入力フォームに、日本語対応が追加される日を願って。
(大使館HPも見やすく、親切なページに改良されることも願って!)


ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
素敵なワーホリ生活、楽しみましょうね!!

Bon Voyage!! 🇫🇷×🇯🇵

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?