見出し画像

骨折:二階への登山記


2023の夏、自宅階段踏み外して落下
これは骨にいったと確信

やってしまったものは仕方ない
立てないので四つん這いで階段を登り二階の自室を目指そう!
緊急対応してくれる整形外科をスマホで検索するためだ。

なぜか救急車を呼ぶというのは浮かばなかった
同居の高齢親2人を動揺させるは避けたい。
高血圧慢性心不全持ちの父、微妙に物忘れ増えて、いつか認知症検査必要になりそうな母、親にストレスかけると面倒だからだ。

素人判断ではあるが、骨に行ってるとしても足はあり得ない方向には曲がってない
骨が外に飛び出して流血なんてことなら速攻で救急車だが外傷無し、急激な内出血も無し、これなら緊急の救急車でなくても大丈夫かなと思った。

目と鼻の先に住んでいる弟に病院付添いを電話で頼んだ。

その日は祝日だったので念の為、病院にも電話し受診可を確認!午前9時半に(時間うろ覚え)来るよう言われた

たったこれだけ確認するために、全身全集中アドレナリン出しまくって身体を動かした。

【題して二階への登山】
まずはスマホを手にするためには階段登って二階の自室へ行かねばならぬ。
当然歩けないのでどうしたか?

両手、両膝ついて四つん這いで階段を上がろう。
それなら簡単かと思ったが、シニアの重い身体にとってはまるでありがたい経典を手にするための修行のように大ごとだった。

手を階段に付いて身体を引き上げて次の段に上がるのが難儀。
小学生なら簡単に競争みたいに軽やかに上がれるだろう。悲しい事に筋肉落ちて身体も重く固く、どんくさくなったシニアは四つん這いで階段を上がるのもキツイ事に初めて気付いた。
初めてのお使いの子供達の方が余程身体能力が高いと、自分の身体の衰えっぷりに愕然とした。
階段の踏面は四つん這いの膝と脛を楽に置けるような広さは無く、そして一段ずつが高い。
どうするか?両手の指で階段の縁である段鼻を掴んだ。
これまた弱くなった握力でその少しの出っ張りを指で掴み上体を階段に引きつける。
未来少年コナンが持てそうもない場所を手足の指で必死に掴んでいる感じ。何年前のアニメの例えだ!?

足は、脛まで階段に乗せるのが難しいので膝ピンポイント乗せにした。
んぐぐぐぐ〜っとコナン少年のように歯を食いしばって一段上がるごとに一休み。
午前9時前の真夏日酷暑で額から汗がポタポタ、背中の汗、ファイトー!一発!と叫んでも手を差し伸べてくれる人が・・居るわけない。
高齢親に階段を使って2階に登らせるわけにはいかない。

やっとの思いで階段を登りきり自室の前に辿り着いた時は、日本国旗を頂上に立てたい気分になった。
登頂おめでとう!自分!!

部屋に入ったら真っ先にクーラーを付け、弟と病院に連絡し受診の算段が出来たので念の為の入院準備に取り掛かった。

入院に必要な物は、ここ2年の間に父と母それぞれ1回ずつ入院したのでわかっている。
入院用品を入れるバックも父母に使用した物をしまってある。

パッキング開始!

続く

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?